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ライフスタイルに合わせて模索するバスキュールでの働き方の工夫

バスキュールでは、さまざまなスタッフが自分たちのライフスタイルに合わせた働き方を実践しています。
今回は、ライフワークを仕事に活かすスタッフや、自分のやりたい領域の仕事を作り出すスタッフ、育児と仕事を両立するママクリエイターの3つの働き方を紹介します。

1人目は、バスキュールのリアルイベントの機材や設営などのハード面を支えるテクニカルディレクターの大澤咲子さん。バスキュールとDJ活動のダブルワークのバランスをどのように保っているのか聞いてみました。

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大澤咲子 / テクニカルディレクター 2016年入社

大澤さんは、バスキュールの仕事だけでなくDJとしても活動の幅を広げていますよね。クラブイベントは深夜からスタートするだろうし、両立すると大変そうな印象があるのですが、どんな時間の使い方で働いているのですか?

DJのイベントに出演するのは金土や休日が多いので、火・水・木をバスキュールの仕事、それ以外を音楽活動や楽曲制作の時間にさせてもらっています。
入社してしばらくは、通常の正社員の働き方と同じく月~金までフルコミットしていたのですが、いずれは音楽で成功したいという思いがあり、1年前に音楽活動をマネジメント会社に入ってもらったタイミングで、現在の働き方を会社に相談させてもらいました。音楽活動を夜遅くまでやっていることもあるのですが、朝早くから活動したほうが仕事の効率が良いことに最近気づいたので、朝9時に出社したりしています。普通の会社からするとちょっと遅いくらいの時間なんですが、バスキュールでは通常11時出社なので。

働き方を相談した時は、どんな反応をされましたか?
音楽活動とバスキュールの仕事とバランスを保つのは大変だと思うのですが、実際どうですか?

社長の朴さん自身が音楽好きだという背景もあると思いますが、「え、週3日も来てくれるの!?」という反応でした。今風なダブルワークの在り方の良いモデルになってほしいと、とても応援してもらえました。バスキュールでの私の仕事は、現場のハード面のテクニカルマネジメントが主な仕事です。前職のつながりはもちろん、イベント関連の映像機材を所持している会社、設置オペレートが得意な会社など、自分の音楽活動で得た人脈も仕事に活かすこともできるので、よく人から“歩くタウンページ”と呼ばれたりしています(笑)。
ドラクエのパーティのようにどんどん仲間が集まっていくような感じですね。音楽活動の幅が広がれば、企画時や制作協力会社を探す時など仕事に活かせることが多々あるので、バランスを保つのが大変というよりは遊びながら仕事をできてしまっている感じで楽しいです。

バスキュールには、どういう思いで入社されたのでしょうか?
入社前後で抱いていたイメージとのギャップはありましたか?

バスキュールには30歳になるタイミングで入社したのですが、もともと設営などの身体を酷使する仕事から、頭を使っていく仕事のやり方にシフトしたいと思っていたので、現在の仕事のスタイルは自分に合っていると思っています。
入社してから、意外とバスキュールのスタッフはインドアだなと思いました。毎週金曜夜にバックオフィスの有井さんが賄いを作ってくれる「ゆかりキッチン」があるので、飲みに行かないだけかもしれないですが。現在ゆかりキッチンは休止中なので、これを機に外でも飲み会をできたらいいなと思ってます。

ありがとうございました。大澤さんの今後活動に期待してます!

2人目は、映像ディレクターの上田昌輝さん。
バスキュールで映像を極めたいとインターンを経て新卒で入社した彼に、自分の仕事の作り方を聞いてみました。

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上田昌輝 / 映像ディレクター 2016年入社

上田さんは、バスキュールにとって久しぶりの新卒入社でしたが、どのようにバスキュールを知って、どんなところに魅力を感じたのでしょうか?

ずっと映像に関する仕事をしたいと思っていましたが、僕は美大出身者ではないので、デザイン会社や映像会社に就職しても差別化を計らなきゃ埋もれてしまうと思っていました。バスキュールが作っていたWOWOW 12CAMS
(ライブ映像を自由にエディットしてオリジナルのライブ映像を作れるコンテンツ)はカメラワークの勉強でよく使っていました。その時、僕はまだバスキュールを知りませんでしたが、デジタルアート系のゼミに入って進路をどうしようかなと思っていた時に、ゼミの卒業生からバスキュールは良いよと教えてもらいました。そこで初めて、WOWOW 12CAMSはバスキュールのコンテンツと知ったわけですが、何か不思議な縁を感じてバスキュールの仕事を調べました。自分の好きな作品が多いと感じたので、サイトから直接インターンの応募をしました。テクノロジーだったら、美大出身じゃない僕にも活躍できる場所があるかもしれない。単なる映像会社より、バスキュールのほうが僕にとってはブルーオーシャンかもしれないなと思ったんです。
インターンの最初の頃は、大学に通いながら、社内案件のダイジェスト映像やサイトを作っていました。同業種の仲間と、SXSWに出展する作品を仕上げていたんですけど、社長の朴さんが作品のアイデアに共感してくれて資金援助してもらえたこともあり、プライベートワークにもポジティブなところは魅力に感じました。

現在バスキュールでは映像単体の仕事もしているそうですが、どういう経緯で開拓したのでしょうか?また、どんな影響がありましたか?

僕には特別なスキルもなかったのですが、入っていきなりインタラクティブ・コンテンツの制作進行の仕事を経験させてもらえて、初めて映像以外の仕事も楽しいと実感したのが、自分で仕事を開拓するきっかけだったかもしれません。当時バスキュールはTVの案件も多かったり映像案件はあったのですが、常にある訳ではないのでどうしようかと思っていたところ、クリエイティブディレクターの馬場さんに、知り合いの肥留川さんという映像監督のもとに行って経験を積むのはどうか?と提案してもらえました。

半年間、肥留川監督のもと修行させてもらって、それを機に外で仕事するようになったら、そのつながりで他社のプロデューサーから仕事をもらえるようになり、活動の幅が広がりました。それからは、自分の時間が空いていたら自分で映像の仕事を入れるという選択肢が増えました。映像単体の仕事はバスキュールにはないので、自分がMVをやりたかったら、そういう仕事を自分で取ってくるというように仕事のバリエーションを作れるようになり、さらに楽しく仕事させてもらっています。

何もなかった僕の可能性を信じて雇ってもらえたから、とにかく経験を増やして早くバスキュールのレベルに達しないといけないというプレッシャーがあるのは事実です。だけど、他のスタッフが鍛えている場所と違う場所を僕が開拓することで、バスキュールが持っていない知見を僕が持っているということもお互いのメリットとしていけたらと思っています。
基本的に止まっていられない性格なので、休みの日も友達のMVを制作したり、ずっと何かを作っているのですが、最近は友人と「岩壁音楽祭」という音楽フェスを個人企画して休日を過ごしたりしています。仕事の幅が広がったことで、こういうチャレンジができるようになったのかもしれません。

独自のスタイルで仕事する上で、今後会社に希望したいことはありますか?

上から自動的に降りてくる案件に縛られるということがないので、コンテを描いたり演出をやったり編集をしたり見積もりを作ったり、基本何でもします。撮影のロケハンとかも行くので、基本的には会社にいないことが多いので、部分的にリモートワークをしてみたいなと思っています。社内でもよく挙がる話題なので、仕事の変化に合わせて少しずつ仕組みも変わっていくのではないかなと期待しています。

社長の朴さんや周りのスタッフから影響を受けることも多く、利害だけを追い求めた打算的なことはしないスタイルが僕は好きですし、常に純粋なモノづくりの現場に居続け、ダサいことはしないという思いは、超クールだと思います。

新卒でも自分の仕事の領域を開拓する気概さえあれば、チャンスが広がることを改めて教えてもらえた気がします。ありがとうございました!

最後は、2児の母でもあるアートディレクターの河合さんにも多様な働き方についてお話を伺ってみます。

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河合良美 / デザイナー 2006年入社

河合さんは入社してもうすぐ13年目ということですが、出産する前と後で仕事にはどのような変化がありましたか?

実は一度退社したことがあるのですが、また半年後に出戻らせてもらったり、2回産休・育休をいただいたり、お休みと復帰を繰り返してきました。
毎回復帰するたびにバスキュールの仕事内容が大きく、違う会社になっている印象ですね。社長の朴さんが、時代ごとに常に次に何をチャレンジしたら楽しいか、みんながワクワクするかというのを常に考えて行動している影響が大きいと思います。2人目の復帰のときは、妊娠中の長期入院と待機児童になったこともあり、復帰までに2年ほど空いてしまったので、ついていくのが良い意味で大変でした(笑)。

私が在職していた中では、今が一番大きく仕事内容が変化してきていると感じています。入社した頃は作るものがいっぱいあって夜遅くまで作業することも多かったですが、今は仕事内容の変化に合わせて手を動かして作ることより頭を使う仕事にシフトして作業量が変わってきていると思います。
自分の仕事の変化としては、子どものお迎えなどで、どうしても時間的な制約があります。なので、新規開拓のクライアント案件やスケジュールがタイトな案件はリスクが大きいので、一人で担当すると子どもの急病などで対応できなくなるため、プロジェクトのサポートに回ることが多くなりました。やりたい案件とかもあったり、できるだけ案件に深く関わりたいと思うこともありますが、迷惑をかけたりうまくいかないこともあり、案件の関わり方や仕事の進め方は常に模索しています。今は9時半~17時半が稼働時間で、子どもの成長に応じて調整しながら働いています。

子どもの急病の時など、具体的にどういう対応をされていますか?
働きながら子育てする上で心がけていることはありますか?

子どもの体調が悪い時や学校の行事など、どうしても会社に行けない時は自宅で作業させてもらうこともあります。子どもが入院になった時もそうでしたが、毎回突然で迷惑をかけることが多いです。そんな時は周りに優秀なスタッフが多いので、チーム内でタスクやスケジュールの調整をしていただいて助けられることが多く、とても感謝しています。
私にとって育児と仕事を両立というのは、正直難しくて苦戦しています。何年経っても、ただただ毎日慌ただしいという印象です。小学校に上がったら楽になるかな?と思っていたけど、気にかけてあげることが変わったり、宿題の丸つけや毎日の持ち物をチェックをしたり、基本いつもバタバタしています。

「時間がない人ほど判断を早くしたほうがいい」とアドバイスされることが多いので、時間をかけて悩んだりせず、相談したり意見を聞くなどコミュニケーションをとって、早くジャッジするように訓練していかなくてはと思っています。

バスキュールには、現在(2019年7月時点)3名のママクリエイターがいます。これからも育児と仕事を両立したいという人が増えると思いますが、どんな変化を会社に期待していますか?

実は、私がこの会社で育児休業後復帰する1人目でした。どんな仕事ができるだろうか、やっていけるだろうかと不安を抱えていましたが、その思いも消えるほど温かく迎え入れてくれたと思います。今はママの人数が増えたり、男性スタッフでもご自身にお子さんが生まれるなど子育てが身近になってきたことで、共感も得られるようになってきたと思います。

同じママであっても、その人その人の家庭状況や子育てや仕事に対する考え方があると思うので、時短だけでなくフルタイムやリモート、それぞれの思いを叶えられる多様な働き方ができるようになっていると思います。デザイナー以外の職種のママが増えたり、今までのバスキュールとは違う分野で働いていたスタッフが増えると、それぞれの仕事に対する考え方や働き方の選択肢が広がって、もっと多様なスタイルが増えてくるのではと期待します。私も参考にして、自分にあった働き方を模索したいと思います。

育児をする人なら誰もが葛藤する仕事と育児の両立の難しさや、子どもの病気時などの周りの対応について、バスキュール初のママである河合さんの経験やリアルな思いを話してくれました。ありがとうございました!

世間が働き方改革の流れになったからではなく、バスキュールは創業当時から各人のライフスタイルに合わせた働き方を一緒に模索していくスタイルです。少人数の会社だからこそ、時代の変化や各スタッフの働き方やスタイルをどのように会社の方針とマッチさせていくかを常に考え、個人の良さを活かそうとする環境です。
イベント/スポーツ/年中行事/まちづくり/空間開発/宇宙関連など、ディスプレイやフレームのない領域で、バスキュールならではのインタラクティブコンテンツづくりや事業づくりがメインになってきている今。これまでとは全く違う新しい領域を担うスタッフが増えることで、さらに働き方の幅が広がっていくと感じています。バスキュールは、自分の活動領域にあわせた働き方にチャレンジしたり、新しい価値観の提案をしてくれるスタッフを常に歓迎しています。
仕事をしながら、「こんな活動をしたい」「ライフワークを仕事で諦めたくない」という希望があり、バスキュールがチャレンジしている仕事内容に興味をお持ち頂けた人がおられましたら、ぜひ一度お話ししましょう!

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