見出し画像

自分のための断捨離~断捨離の途中で~

2LDKから6畳に引っ越し、物で溢れかえった部屋。

絶望と驚愕の狭間で手を付け始めた断捨離。モノを捨て始め、早3年。捨てたモノは把握しているだけで700個はある(一時期捨てたモノを記録してた)。たぶん全部数えたら3000個はある。

6畳の部屋から次の部屋に引っ越すときには、持ち物は段ボール12箱だった。ある程度は片付いたように思う。けど正直、まだ多いなと感じる。できれば3箱に収めたい。

と、思っている反面、別の感情も芽生えてきた。断捨離の一つの過程として、noteに残しておこうと思う。



 自分のものを捨てるということ

最初のうちは、ポンポンといらないもの・不用品ってかゴミから捨てられた。
人が暮らしていれば、案外ゴミはでてくる。そして、それを何かと理由をつけて溜めてしまっていた。

片方がない靴下、何かに使えると思ったのか取って置いたリボン、お菓子の空き缶や3年以上使っていないアクセサリー。

 こういうものはすぐに捨てよう、と思って手放せる。問題は、ゴミではない自分のもの。


 私の場合はアイドルのグッズだった。

自分の人生を語る上では欠かせないコンテンツで、時間とお金をかけて手に入れたモノだ。随分昔のグッズもあるし、入手困難だったモノもある。

ゴミを捨てることで、なんとなく取捨選択をすることが出来るようになったので、いるものといらないものを区別するのは簡単だった。 

そこから先がきつかった。
いるものの中から、必要な物を選別していく。
本当に必要な大切なモノだけに囲まれた生活がしたかったから、選別を進めていく。


結局手元に残すことにしたのは、
チェキと厳選してアルバム一冊にまとめたブロマイド。あとライブの円盤。



今はすっきりした部屋でライブを見るのが快適で、
手放して良かったなと思ってる。


ただ当時は血肉が削がれるような思いだった。
精神的につらい。いや、つらすぎる。
自分のものを捨てるということは、かなりつらかった。

グッズを捨てたことで、コンテンツに対する気持ちも薄れてしまった。
もちろん、まだ好きだし、ライブも行く。
けど、断捨離する前のように熱狂的な気持ちで推すことはできない。

断捨離するなら、一度立ち止まって自分の人生で大切なものかを考えればよかったなと思う。

モノは取り戻せるかもしれないけど、気持ちはなかなか戻せない。



 離の限界

アイドル以上に、自分の人生に欠かせないのが本。

どこに行くにも、本を一冊もっていないと落ち着かず、手元にないと途中で本屋で買うくらい。

本が好き。
自分の好きな本だけを集めた本棚を見るのも好き。
休みの日は半日くらい本棚の前で、本棚を見たり本を読んだりしている。

はっきり言って依存している。
けど、自分の生活には酸素と同じくらい本が必要で、
どうしても手放すことが難しい。

つまらない本や面白くない本は捨てられるけど、
のめり込むように読んだ本や大切な本はやっぱり捨てられない。むり。

本って一週間でかなりの量が発売されては、
すぐに店頭から消える。本当にすぐ店頭から無くなる。
売れたというより、消えた、取り除かれたという感じ。

自分の人生の一冊になる可能性がある本は、なるべく購入しておかないと一生手元に置いておけないかもしれない。そう思うと、厳選しつつも買ってしまう。


 限界なんだろうなと思う。

 断捨離の離は、執着から離れるの離。
 きっと私の本への執着は離の限界。
 これ以上離れられない。むり。


そう思って、本に関しては断捨離をやめた。
読んで読んで読みまくって、心に刺さるものは残す。
残らないものは手放していく、そのサイクルを速く回そう、というところに落ち着いた。

落ち着いた結果100冊くらい本を持っている。
でもそれでいい。大好きなものは大切にしたい。




 何のために捨てるの?​

モノを捨てていくうちに、何のために捨てているのかわからなくなってきた。

自分の血肉を削る思いまでして、執着を捨てるのは無理だと達観するまで考えて。

最初は2LDKのモノを6畳に収めるため。

収まったら、じゃあ次は?と考えた時、目に入る雑音を減らしたいと思った。

モノが多いだけで、目の前がうるさく思うことを減らしたい。ごちゃっとしている空間にため息をつく回数を減らしたい。すっきりした部屋で過ごしたい。掃除がしやすい部屋にしたい。


 こうしたい、ああしたいと書き出せばキリがない。理想の暮らしはまだまだ出てくる。


共通していることは、全部私の希望で私の理想で、それを私が叶えたいということ。

 結局、私は私のためにモノを捨てたい

今の私が一番大切にしたいものは、アイドルコンテンツではなく、私自身なのだと思う。



 自分のための断捨離

断捨離や片付けは、自分で出来て、自分で終われる。
自己完結の幸せさと思う。
(家族やパートナー、同居人がいれば、そうはいかないけど)

自分のスペースを自分で整える。
自分の好きなモノで満たす。
それのための手段が断捨離。

時には思い切って捨ててもいいし、大切なモノは大切にしていい。自分のための自分の暮らしを手に入れる。


そのための断捨離ということを忘れないようにしたい。


誰かに言われたから、誰かのためにではなく、
自分のために暮らしを整えていくことが大切だよな~と、今日この頃考えてる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?