見出し画像

【恋愛相談】友達である男女のデートに自分も誘われたら、行くべきか否か問題

お友だちの漫画家・あみあきひこさん(女性)が、こんな質問漫画をTwitterに投稿されてました。

友達の男女(※恋人未満)二人きりのデートのはずが、自分まで誘われちゃった!どうする?

たっくん(男性)とゆうちゃん(女性)という2人の友人がいた、あみさん(女性)。

ある日、たっくんがゆうちゃんをデートに誘ったそうで、ウキウキの様子。それを見て「上手くいくといいなぁ」と願うあみさんですが、その後、ゆうちゃんからあみさんへメールが。

なんと、「二人っきりは嫌だから、いっしょに来てくれない?」と書かれていたそうです。

この場合、あみさんの行動としては、果たして2人に付いていくべきでしょうか? それとも付いていかないべきでしょうか?

元恋愛コラムライターの筆者としては、「おー、久々に取り組み甲斐のありそうなネタきたー!」ということで、勝手に回答してみたいと思います。

正解は「付いていく」一択

この場合、一見「たっくんのことを考えたら付いていかない」「ゆうちゃんのことを考えたら付いていく」と、どちらの友達を優先するかで選択肢が分かれてきそうではありますが。

過去、恋愛コラムニストとして活動していた筆者から言わせるなら、ずばり、こちらの正解は「付いていく」一択です。

「ゆうちゃんのことを考えたら」であれば当然ですが、むしろ「たっくんのことを考えても」こちらは、「付いていく」という選択肢を取る方がベターでしょう。

理由は、ゆうちゃんのメールの文面をよーく見るなら明白です。

「二人っきりは嫌だから、いっしょに来てくれない?」

見ましたか。「嫌」と、しっかり書かれてますね。

たっくんは、ゆうちゃんから「二人っきりは嫌」と思われているんです。それなのに二人きりにしちゃったら……当然、結果は見えていますね。

もうこの時点で、あみさんが最初に抱いた「上手くいくといいなぁ」の願いは、残念ながらすでに断たれてしまっているのです。

結果、たっくんは玉砕して精神ボロボロ。それだけなら「残念だったね」で済む話ですが、助けを求めたゆうちゃんにしてみたら、「何で来てくれなかったの!? あみちゃんなんかもう信用できない!」と怒られかねません。

だからどっちのことを考えても、ここで「付いていかない」という選択肢はありえないのです。

大切なのは、付いていった先での行動

とりあえずのリスクヘッジのため、ゆうちゃんの指示通りについていったとします。しかしより重要なのは、その先の行動です。

ちなみに、あみさんご自身は、「付いていく」を選択したものの、こんな結果になってしまったようです。

まぁ、これも一つの正解である気がしますが、仮にたっくんのことを考え、「上手くいくといいなぁ」の状態に持っていきたければ、「空気を読まない人」よりも、「たっくんの味方をする側」に回るべきだったかもしれません。

どうすべきか。「まずは、三人でのデート(?)の前に、たっくんに「私も誘われちゃったんだけど」という旨を伝えることです。当然たっくんとしては「え、邪魔するなよ!」という気持ちが生まれると思いますが、そこはうまいことカバー。例えばこんな感じです。

「だって、ゆうちゃんにお願いされちゃって……ちょっとあのコ、引っ込み思案なところあるからさ。けど、安心して。私はたっくんのこと応援したいから、なるべくサポートに徹するね!」など。

間違えても、「あんた、ゆうちゃんから嫌って思われてるよ」なんてストレートに言ってはいけません(笑)。

そこからは、たっくんと二人で作戦会議です。例えば、映画館に着いた瞬間、「たっくん、喉乾いたから、女子の分のジュースおごってよー」と言う計画を立てるでも良いでしょう。二人分もおごれないと言われれば、「私の分はあとで返すから」でもアリだと思います。どんなに金にガメつい男性でも、それなら承諾するはず。

(さすがにそれで「だが断る」なんて言われたら、たっくんはクズなので絶交しましょう)

あとは、映画館と言えば基本は横並びで3人座るハズでしょうから、3人分のチケットを分けられる前に、「ちょい待ち、ちょい待ち!くじ引きでーす!」と言って、うまいこと細工し、たっくんとゆうちゃんが隣同士で座れるように画策するのが良いでしょう。間違っても、自分が二人の間にデーン!と割って座るのだけはナシです。

そして、もっとも重要なのが映画デートの後でしょう。ゲームセンターに行くでも、カフェでお茶するでもいいですが、できるだけたっくんとゆうちゃんが二人で会話できるように促すこと。なかなかうまくいかないようであれば、「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるわ!」とその場を立ち去り、無理矢理二人きりにし、隠れてこっそり二人の様子をうかがうのもテです。

うまくいってそうであればそのまま二人きりで泳がせておくのもいいでしょう。微妙な空気が続くようであるとか、万が一にトラブル(例えば……無いとは思いますが、たっくんがゆうちゃんにセクハラまがいのことをし始めるなど)が起きそうな場合は、すぐに戻ってください。

結果、少しでもマイナスをプラスに変えられたら成功

で、このデートのゴールはどこだ? というところについてですが、とにかく少しでも、ゆうちゃんがたっくんに抱いている「微妙な感情」が払しょくできればOKです。いきなりその日のうちに、「じゃああとは二人っきりでしっぽりよろしく」なんてことは、まずマイナススタートである時点でハードルがクソ高すぎるので諦めましょう。

なんとか三人でのデート(ただの友達付き合い?)が終わったあとは、ゆうちゃんに「今日、どうだった? たっくん、なかなかいい面あるよねー。次誘われたら、二人きりでデートとかもやってみれば?」と、冗談交じりに軽くふってみるのも良いでしょう。

たっくんの方から「やっぱオマエがいるからうまくいかなかったわー」などと言われたら、「ゆうちゃん、思った以上に照れ屋みたいだねー。でも今日三人で遊んでみて、わりと心開いてくれたみたいよー。次こそ二人きりでデートできるんじゃない?」と返してみるなど。

もちろん、「そんなの結果にもよるだろうし、そもそも私は、そんなにうまく立ち回れるハズがない」というツッコミもあるかもしれません。ごもっとも。

ここに書いたのはあくまで「100点満点だったときのフロー」。スタートがマイナスだった時点で元々うまくいかないのですから、少しでもブナンな感じで友達付き合いを乗り越えられ、友人二人との間に変な確執が残らなければ、それで成功と言えるでしょう。

なので、あみさんが「真の空気読まない人になってました。」という結果に終わったのも、ある意味では正解だと述べた次第です。

恋のキューピットになんて、ならなくていい

今回は「恋のキューピットになる方法」ではなく、あくまで「男女の友達の間で板挟みになってしまったときの対処法」という観点から記事をしたためてみました。

「なんだそれ、キューピットになる方法が知りたいのに」と思った方は残念だったかもしれません。しかし、そもそもキューピットになりたいですか? キューピットなんて、疲れるだけで、見返りも何もない一番損な立場だと思いますよ。

男女関係なんて、うまくいくときは何やってもうまくいくものですし、うまくいかないときは何やってもダメです。すべて本人たち次第なのですから、外野がゴチャゴチャやる必要はありません。変なお節介をして、余計にこじれるのが一番厄介です。

「じゃあ、やっぱデートに付いていく時点でお節介じゃねーか」という話にもなるかもしれません。ならば、病欠でも何でもして、やっぱり当日付いていくのを拒みますか? それで、「親友との大切なお願いを仮病を使って断る」なんて、人生における不名誉なトロフィーが贈呈されちゃうかもしれませんね。

友達の頼みは聞く、けれど最低限のことしかしない。それでいいと思います。もちろん人によって「最低限のレベル」は違うかもしれません。ただ、多くの場合は「そこにいてくれるだけでいい」ということもあります。

毎回毎回「ごめん体調悪くて」なんてお願いを断っていたら、それこそもう、「あいつはいつ誘っても来てくれないから、もう誘うの辞めよう」と、友達を失くす結果になるだけです。

終わりに。コロナ禍のいまだからこそ問う、「そこにいる」ことの大切さ

いま、時代はコロナ禍。そういうときこそ、「コロナ禍だから外出たくない」という選択肢を選ぶのも、あまり責められるべきではない気がします。今の時代はそれでいいでしょう。しかしワクチンが広まっている中国では、もう人々の生活はコロナ以前の状況に戻りつつあるとも言います。

コロナ禍で「リモート飲み」など、その場に一緒にいなくても人と人とがつながれる手段は増えてきました。しかし男女の交際、友達付き合いとなると、やっぱり「そこにいてくれるだけで良かった」と感じることも多々あると思います。

コロナが終わったら、また改めて、そんな「そこにいてくれたことの大切さ」が実感できる日々が戻ってくることでしょう。早くそうなることを願うばかりです。

(画像出典:Free Images - Pixabay

#エッセイ  #恋愛コラム #日記 #恋愛 #恋バナ #友情 #デート #映画 #キューピット #ツイッター #Twitter

いいなと思ったら応援しよう!