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五十代女子。自分にはしてもらえなくても気遣いは忘れたくないものだ。②
お互いの誕生日とお正月の挨拶くらいだけ、LINEでやりとりしてたのですが、1年ほど前から入院したり施設に入ったりという話は聞いてました。
その頃から余命は宣告されていたそうで、先週家族葬で済ましたとのこと。
「みんなにも心配かけたと思うのでご報告だけします。」
と書かれていましたが、正直、年に何回かしかLINEを交換しなくなった友達の家族の話とか、うろ覚えしかしてなくて。
確かに入院したとかそんな話は聞いた気もするけどすっかり忘れてました。
あ~、ワタシの方もそんなに昔みたいに、親身に考えてあげてたわけじゃないのか、って思ったりもして。
けど。
親が亡くなったと聞いて。
それこそLINEで文字面だけで「大変だったねぇ。」で済ませていいのか?
と思った時に迷いました。
もうそれだけでいい関係になったとも言えなくもないしなぁ。。。
もう何年も、こっちから連絡とかしてないしなぁ。。。
とは思いましたが、やっぱり知らん顔してていい案件とは思えず。
ワタシの母親は、ワタシが27歳の時に亡くなって。父はその2年後の29の時。
やっぱり若かったからその時の喪失感てハンパなくて。
それに比べたら、八十近いお年の親が死ぬのって、なんとなく「そりゃ順番でしょ?」と思っちゃう冷たい自分もいるわけなんだけど。
それでもやっぱり、あの時の親を亡くした悲しみを思い出すと、どうもそのままスルーするという気持ちになれなくて、数年ぶりに彼女に電話をかけてみることにしました。
出なきゃ出ないで、それでいっかって気持ちで。
予想に反して、コール音が3回なった後、彼女は電話に出てくれました。
「お~、もしもし~、大変だったなぁ~。」
と声を掛けたところ、元気そうでしたが途端に彼女は涙声に変わりました。
「父親が亡くなってから始めて泣いたよ~。気遣ってくれて嬉しいよ~。ありがと~。」
と。
あ~。
そうだよねぇ~。
やっぱり嬉しいよねぇ~。
自分が寂しい時に誰かに気にかけてもらえるって。
そう言われて、やっぱり電話して良かったんだなって思いました。
確かに自分には、そうしてもらえなかったけど。
だからこそわかるとこもあって。
ゴジュウも過ぎたって、寂しい時は寂しいし、悲しかったり不安な時は誰かに寄り添ってもらいたいものだということを。
変な意地張らず、そういう時に動ける自分であって良かったなって単純に思われました。彼女も感謝してくれたし。
ま。そんな話。
自分にはしてもらえなくても、ワタシはやっぱり気遣いを忘れたくはないな。この先も。
あ。
ちなみに。
消化器内科にかかったところ、肝臓は『血管腫』という良性のもので問題はありませんでした(笑)。やれやれ。
けどガンかも?って思わされたことで、友人との付き合い方もそう、人生についてほんのちょっとだけど考えたり見直すことが出来たので、あれはあれでいいタイミングだったのかなと思っております。