ロールパンの置き方?
金曜は仕事。
提供時間が終わり、洗い場で作業を黙々とこなしてるワタシにジイサンが話しかけてきた。
「どう?慣れてきた?」
それ、あんたがでしょ?
と心の中では思ったし。あはは。
相変わらずジイサンルールは際限なく要求されるけど、なんとなくご要望は掴めてきたのでお怒りに触れることも少なくなりました。ので、たぶんジイサンの警戒心が溶けたってことなんでしょうねぇって。
ま。
慣れてしまえば朝は10時前に家に帰れるという、なかなか他にはない条件の職場だし。なんとか耐えられそうかな、しばらくは。
というか。
こないだ面白ジイサンルールをまた知ったんだけど。
朝食に食パンとロールパンという日があって。
ジイサンが、何故かロールパンを食パンの上にさかさまに置くように説明するわけ。
なんだかよくわからんけど言われた通りやりますよ。そしたらね。
「あのね、表側ってバターが塗られてるからさ。このまま焼いちゃうと焦げちゃうじゃない?だからさかさまにしてあげてるんだよ。」
とおっしゃるのよ。
聞いた時思わず、
「え~!そんなことまで気遣ってあげてるんですかぁ!?すごいなぁ!」
って言っちゃいました。
半分本心。半分苦笑(笑)。
そんなことまで気にする人います?
気にしてあげる人って言えばいいのかな。
ワタシ、考えたこともなかったし。
だから、やっぱジイサンなりに、ものすごく気遣いからやってることなんだなって、始めて感心しました。
んがっ。
正直やっぱおかしくね?それ?
というのがワタシの感想。
だって。
学生さん、
二人くらいロールパン落としちゃってたし。
そりゃそうだ。
ロールパン逆さにしたら、安定感ゼロだし。
そして。
やっぱ焼くときには、表にひっくり返して焼いてますもんね。皆さん。あはは。
その日の最後に下膳に持ってきた女の子のプレートには、真っ黒けになったロールパンが残飯として残ってたし(笑)。
ジイサンそれ見て、
「知ら~ん顔して残してんのよねぇ。ちゃんと見ながら焼かないと。」
とか言ってんの。
いや、だからやっぱこっちの面焼くんだから逆さの意味なくね?
とは思ったんだけど「あ~、そうですねぇ♪」とかお調子合せるくらいは出来ますわ。ババアなんでね。
という、もはやネタのような話。
ジイサンなりの気遣いなんだと理解したけど、実際相手にとっては何が一番大事なのかってことが抜けちゃうと、それこそありがた迷惑なおせっかいになることも、世の中往々にしてあるってことを、早朝から垣間見た話。
ま、ちょっと笑わせてもらったからよしとすっかな。