転職失敗談② とある食品工場にて。
去年の11月初旬。
そんなわけで、とある有名百貨店の系列下にある、食品工場へと面接に向かった。
ま、とにかく面接受けてみないことにはどうなのかわからないじゃないかって。
試しに駅から歩いてみたら25分もかかった。
けどま、ウォーキングの代わりと思えば大した距離じゃないじゃんか。
電車に乗る20分も、その時間は読書時間と思えば無駄じゃないんじゃないか。
そう、何となく自分に言い聞かせながら。
面接は、工場入り口の事務所脇のテーブルセットで行われた。
相手は見た目海坊主の出で立ちの工場長で、威圧感万歳だった。
この人と働くの?と一瞬思ったけど、ぺいぺいのパート社員がそうそう工場長と接することもなかろうかとその時は思っていた。
履歴書に沿って、経験職種の話、手術を受けて前職を辞めたことなどをものの15分ほど話したかなぁ。
「わかりました~、では採用ということで。まずLINEの登録してもらったら~・・・」
えっ?即決???
なんか、あんまり詳しい話しないまま、もう向こうは入社するにあたっての事務処理の説明をし始めてるし。
まったくもって予想してなかった展開に、可も不可も言えない雰囲気で。
とりあえず年明けまでは他にバイト入れちゃったからとウソこいて時間は稼いだけど、ほんとにこれで良かったんかい?という気持ちが過りはしました。
けど、飲食業界としては破格の時給だったのもあり、年明けした10日から入社することに。
ほんとはその週の頭から働けると申し出たのだが、工場長の方から、
「曜日決めた方がわかりやすいから、その週の水曜から水・木・金で来てください。」
と言われたので、じゃあそうしましょうということに。
10日。
約束の時間にもちろん出社しましたよ。
入り口にあるインターフォンを押して、
「今日からお世話になります、ばる郎と申します。」
はっきりそう言いましたよ。
けど。
待てど暮らせど、だ~れも来ないの。
ワタシの後ろから、たぶん先輩パートさんが何人か通って、
「誰か応対してます?」
と聞いてくれた人もいたのですが、インターフォンで確かに話した人がいたので、そのまま10分、20分、30分・・・・・・・・。
もういい加減帰ろうかと思った出社予定時間から40分ほど経ったとき、身長180センチもあろうかと思われる大男がやってきて、無表情で言いました。
「・・・8日から出社じゃなかった?」
は???
何それ?
い~え、お宅の上司から10に出社しろと指示されてたんすけど?
8日は最初にこっちが言い出した日時。
きっとそのメモだけ残して10日からってのは書いてなかったんだろうけどさ。
それにしたって来てるのわかってるのに、それが理由で40分も待たせたわけ??????
もうね。マジで帰りたかったよ、その時点で。
けどもうさ、来ちゃったし。その場で腹立てて帰るってのも大人げないし。
しょうがないから働きましたよ。1時まで。
いやぁ、様子見のために、まずは短時間でと決めた自分を褒めましたね。
それにしても感じの悪い大男は、現場長としての直属の上司でたぶん30代。
あ~。とうとう年下上司に意地悪される年になっちゃったんだなぁ。。。
そんなことを考えながら、重い心身をひきずって帰路についたのを思い出します。