子宮頸がんを防ぐ、HPVワクチンの積極的勧奨が今年4月から再開しました。ワクチン否定派の声も多いですが、示される健康被害とワクチンによる副作用との関連性は証明されていません。
反ワクチン派による忌避推奨のツイートは後を絶ちません。その中で影響力を持つ、あるジャーナリストのツイートはこうでした。
つまり全体死者数からすれば些細な数字であると。
これを読んで私は非常に憤りを感じました。
なぜなら、第一に母数がおかしい。ワクチン接種によりそもそも感染や病変を一定防げるものであること。
第二に、死亡まで至らなくとも、子宮頸がんによりお腹に宿した子供を、女性の大切な子宮を、諦めなくてはいけない女性がたくさんいるからです。
そしてこれは、反ワクチン派によくありがちな、母数を大きくすることにより死者をごまかそうとする手法です。実数と%の見せ方で事実は大きく見た目を変えていきます。
私はかつて知り合いをがんで亡くしました。
その時の経験をふまえ、彼には以下のように返事を書きました。
救えるはずの命を救うための手段を阻み、なにがジャーナリストなのでしょうか。
しかしいくら訴えかけたとて、彼はもうこれを自分の生計を立てる商売として営んでしまっている。今更自分の主張を変えることは無いでしょう。
いつだってそうです。このように多くの人の健康を奪うような言論は、販売している本だったり、健康サロンだったり、そういった商売として成立し、本人は収入を得る一方、鵜呑みにした人の命を削っているのです。
どうすればよいのか?
一般人からしたら反論するしかありません。
たとえ火に油、馬の耳に念仏、暖簾に腕押しだとしてもNOを突き付けるしかないのです。
悲しいけれどこれが現実。少しでも理解を広め、賛同者を増やすしかないです。
あの有名な漫画「コウノドリ」の子宮頸がんについての話が、2022/4/22まで無料公開されています。
私は昔読んだのですが、やはり今読んでも切ない話であり、またこのような悲劇は決してフィクションではなく現実で起こっていることなのです。
女性だけでなく、男性にも読んでほしい。
子供を望むなら、母の命か子供の命かどちらかを選ばなくてはいけない…という究極にして悲しい選択を迫られることもあるかもしれません。
そして多くの人が病気や予防に対する理解を得られることを切に願います。
※この投稿はtwitterのつぶやきをもとにアーカイブしたものです。