「飲んだのは自己責任?」 今日の断酒本→「脱アルコールの哲学」

大学の先生が書かれたアルコール依存症の本です。

断酒をし、また大学や生徒にアルコール依存をカミングアウトしながら、アルコール依存症の予防教育をされている先生のお話です。

その中から私がはっとさせたれた箇所を引用します。

多くの学生がまず、「自分の意思ではコントロールできないと言うが、そこまで飲んだのは、自己責任だ。」と追求してきます。

脱アルコールの哲学

それにはこう答えます。これ以上飲んだら、依存症になるというレッドラインが明確な病なら、それを超えないことを承知で飲んだ人は、自己責任が問えるでしょう。
しかし、どれだけ大量に飲酒しても、依存症にならず、一生を終える人もいるのです。逆に著者のように、もともと飲めない体質の人間が無理やり飲む程度の少量でも、依存症になるケースがあるのです。

脱アルコールの哲学

このように、レッドラインのわからない依存症に、自己責任は問えないでしょう。また、それだからこそ、誰でも知らないうちにレッドラインを超えてしまって、依存症になる危険性があるのですよ。予防教育の始まりです。

脱アルコールの哲学


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