女性と鳥を用いて神秘的なメッセージ性のこもった作品を制作する山岸ひな子さんにインタビューしました。
作者:山岸ひな子
インタビュアー:たけ
~質問~
作者:山岸ひな子
質問
★鳥のみをダイレクトに描いた作品と鳥と女の人を一緒に描いた作品がありますが、なぜこのような違いが生まれたのですか?
→鳥のみをダイレクトに描いた作品はなかったはずです。いずれも、女の人、または、妖精が入ってたと。「エゾフクロウ」は、鳥を大きく描いていたので、そう思われたかも。エゾフクロウとハート形のムロを描きたかったからです。
「思い出のタンチョウ」は、ただ飛んでいるタンチョウを描くのではなく、女の人の中にタンチョウを閉じ込めてしまいたかった。アイディアですね。
★鳥と女の人を両方描いている作品がありますが、この2つのものの関係性は何ですか?
→だいたいは、全体のイメージで、鳥と女の人の画像がインスピレーションで浮かび、描いてます。その鳥にふさわしい女性でしょうか。
「ハチドリやってきて」のみは、女性を描いてから、羽毛を飛ばすか、ハチドリにするか、展示のギリギリまで迷いました。
★私の感想としてはどことなく南米で描かれているストリート画(壁に直接描かれている作品)のような明るいパステルカラーの作品で、女性と鳥を用いて何か神秘的なメッセージ性のこもった作品であると感じました。なぜこのような作風になったのですか?
→「オヒルギというマングローブとカンムリワシとノロ」は、完全にメッセージ性をもった作品です。ノロという言葉は、タイトルをつけるときに、ウチナンチュウの仲間に教えてもらいましたが、神聖のある女性のことで、カンムリワシとマングローブに神聖をもたせたかったというニュアンスになります。
作風は、今の私が描きたいスタイルの ちょうど今ある姿かと思います。
★ 山岸ひなこさんの得意とする絵は何ですか?
(人物画、風景画など)
→人物プラスアルファの絵です。
★ 作品エピソード
自由にお願いいたします。
→アイディアは、割とすぐに閃きます。制作時間は、描き始めて、寝かしてる時間を入れて、いずれも一ヶ月以上。このいったん描き込んでからの 寝かしてる時間が、私には必要で、描くのに時間がかかるのが、苦労といえば、苦労になるかも。寝かしてる時間は、全く別の作品群を描いていることが多いです。