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女の子と赤い襟巻きを題材にした、さとうはるかさんの作品を鑑賞しました。

作者:さとうはるか

この作品は背景の温かみのある黄色い色合いがグラデーションのようになっており、女の子のつけている赤いマフラーがとても温かそうに見えます。赤いマフラーの枠線をあえてぼかすことにより、マフラーのふわふわとした柔らかな肌触りが絵を見ている人にもしっかりと伝わってきます。
 寒い冬にこの作品を見るだけで少し温かく感じます。
 女の子の着ているピンク色の服と赤いマフラーとの距離が一番近くなっている箇所ではピンクの服の色がだんだんと濃くなっており、ピンク色が赤色へと近づいています。このことにより、赤いマフラーの存在感がよりいっそう強調され、じんわりと周りに広がる赤い色がより一層このマフラーの温かさを強調しています。

この作品は東京ではなかなか見ることができない、明るい星空と公園の雪景色とが印象的な作品です。右下の街灯の柔らかな光が雪に反射して、とても幻想的な作品に仕上がっています。とても寒そうな冬の景色ですが、星空と街灯の黄色い、優しい光に照らされて、温かみがあります。
よく見てみると、左下の砂場に砂で作られた小高い山のようなものがあり、砂場で誰かが遊んだ形跡もみられます。

この作品は先ほどと同じ赤い襟巻きを動物が身に着けています。マフラーの布地の表面に白い繊維のようなものが見え、丁寧に心を込めて編まれているという事がわかります。
よく見てみると犬の毛並みも丁寧に表現されており、茶色い模様もあるという事がわかります。細部まで丁寧に描かれていて、思わずまじまじと見つめてしまう、そんな作品であると感じました。

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