第一種放射線取扱主任者 勉強法 「体験談から考える勉強プラン」
今回の記事は僕の第一種放射線取扱主任者合格までにやったことや流れを踏まえて今後試験を受ける方へのアドバイスを紹介します!
最悪まとめだけでも見てくれれば十分かもです(笑)
1.合格までの流れ
僕は最初の受験で第一種放射線取扱主任者を受験しました。
しかし、1回目の受験では”法令”の点数が足りず不合格となりました。
そして2回目の受験で合格となりました。
1回目の受験勉強期間は約1か月半、2回目の受験勉強期間は1か月弱でした。
2.1回目と2回目の違い
1回目と2回目の時ではそもそも1回勉強したことがあるかないかの違いもありますが、実際、2回目の受験までの約1年間ほとんど勉強はしていませんでした。
では何が変わったのか?
それは、放射線概論を勉強するかどうかだけです!
3.1回目にどんな勉強をしていたか
1回目ではバカ真面目に放射線概論の最初のページからきちんとノートにまとめ、試験に出そうだと思うところを赤文字で記載し、いまいち理解しにくい内容を全部拾って、章ごとの問題を理解できるまでよく考えていました。そのうえ、直前まで過去問に触れもしませんでした。
はい、バカみたいですね(笑)
この勉強法の上でよくないところは、ほぼすべてです!
3.1良くなかったところ
・最初からまとめる・・・放射線概論はおおよそ900ページあります。
この量のページ数をまとめるには短期間では不可能です。時間があるなら可能でしょうが、それでも非常に効率が悪いです。
・試験に出そうだと思うところをまとめる・・・
いままでの試験(範囲がそこまで広くないもの)で”自分ならこういう問題を出す‼”と予想をたててやると点数を取るうえで覚えることの優先順位を得られ勉強がしやすかったんです。
でも、これも時間がない場合には無駄に時間と頭の労力を使います。さらに、範囲が広い・難解なものが多いので絞り切れません。
・理解しにくい内容を粘る・・・
これも時間が必要ですし、わからないことが多過ぎてやる気がそがれてしまいかねません。また、浅~くすべてを見てからの方が分かりやすいこともあります。
・章ごとの問題を理解できるまで考える・・・
これは本当にかなりの時間が必要です。問題を解くよりも新たな知識に触れた方がいいです。
・過去問に触れない・・バカですね(2回目)
過去問を解いてみればわかりますが出てくる問題にはある程度の傾向があります。それを知らずに全部勉強するとか効率度外視にもほどがあるので、資格を取るための勉強では決してやってはいけません。
(ただし前提知識がない状態で解いても意味ないので概論を軽く通す、もしくは軽めの参考書をやった後が良いと思います。)
これらのことから言えるのは、時間がない場合にはこのような手段は当然悪手です。あまり問題にでないような情報を必死になって勉強していたことがテスト本番で明らかになりました。
最終的には過去問にほとんど触れず、傾向も知らないまま理解はできているけども、その知識は曖昧の(知識問題が解けない)状態で、かつ、法令をほとんど勉強していないままにテストを受けることになりました。
当然知識を問うてくる物理、化学、生物は半分ほどしか解けませんでした。物化生は解けましたが、抜けている部分が多く時間をかけてただの知識問題を解いていたので、時間が非常にたりませんでした。
3.2良かったところ
深く理解しようとしたので、さまざまな知識がつながった状態で試験に臨むことができました。
また、いろんな問題に触れることで計算問題が楽に解けました。
そして、ただの知識問題でなければ他科目からつなげて考えることで少なくとも何もわからないということにはなりませんでした。
資格取得のための勉強よりもしっかりと勉強できたという利点もあります。
4.反省から考えた勉強法
上記の良くなかった・良かったところを踏まえて、どんな風に勉強するのがいいのか考えました。
時間がある場合には後学のためにも概論を読み込み、問題をしっかり解いて最後に過去問を演習・復習する。これでもいいかもしれません。
ですが、時間がない人がほとんどだと思います。
時間がないなら以下の流れで勉強しましょう。
4.1勉強の流れ
時短で効率よく勉強するには
(⓪軽い参考書)
①放射線概論ざっと見
②過去問近年の物から(本番同様よりはささっと解く量を増やした方がいい)
③過去問 復習 放射線概論活用
④ (②→③)を最低五年
⑤本番勝近づいてきたら本番同様に過去問を解く。
4.2勉強の仕方
簡略化すると上記の流れになりますが、実際は③の濃度が非常に高い必要があります。また、②の前に暗記するべき公式や元素などを毎回復習しながら進めていくことで暗記が効率的になります。
加えて、過去問によく出てくるような重要度の高い内容は公式同様に複数回の復習が大事になってきます。
過去問を解くときには一見わからない問題でもほかの科目の知識から答えに確信を持つ方法や、答えの推定によって矛盾点を見つけ答えを導き出すような思考をぜひ鍛えてもらいたいです。
このような考え方ができれば他の資格勉強に生きるほか、単純に点数が上がります。
これは知識が追い付いていなかった1年目でほとんどの科目で60%以上とれたことからも確実に言えることです。
計算問題は同じような形式で問題文が変わっていたり、数値が変わっているような問題が多かったように思います。
初めて問題にあたるときには何の公式を使ったらいいのかが分からなくなりがちです。
そのうち計算問題のみのまとめを作成する予定です。
過去問復習を行う際に概論にはないような情報が出てくることが多々あります。そのような新しい知識は一期一会なのでその問題を十分に理解しましょう!
過去問によくでてくる重要な語句や理論は今後noteにまとめていきますので是非ご活用ください。
5.2回目での結果
反省を生かして過去問を解き、復習を徹底的にやることで知識の拡充をはかり、わからない問題を知識を総動員して思考することで合格という結果を得ることができました。
・物理:83%
・化学:90%
・生物:85%
・実務:80%
・法令:82%
というような結果でした。(自己採点)
法令は暗記のみですのでほんとは90%欲しいところです。
6.まとめ
最終的に言いたい事としては、
①あらかじめ放射線についての知識がある程度ある状態で過去問を解き、密度の高い復習を繰り返す。(過去問解説note用意予定)
②過去問を解く前や空き時間で過去問によく出てくるような単語や理論の流れ、暗記項目を復習する。(note用意予定)
③そして本番前に試験本番同様の条件下で解いて確認をする。
↓ワークシート(おすすめ)
④放射線概論のみをやるのは効率が悪い
以上です!