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Viserai研究日誌
挨拶
みやむーと言います。様々なTCGを15年以上プレイしているしがないカードゲーマーです。霧隠の秘境からFABを始めたのでFABを始めて3カ月程になります。
正直FABに関しては初心者ですが、①自分の備忘録として残しておく②Viseraiの記事が少ないのでnoteに記事を出したい③これを読んだViserai好きプレイヤーと繋がりたい、の3つの目的の為に記事を書いています。
Viseraiとは
2020年のArcane Risingで登場したRunebladeのヒーロー。物理攻撃と魔法攻撃(arcaneダメージ)を両方使うのがRunebladeに属するヒーローの特徴となっています。
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ヒーローの固有能力は、Runebladeに属するカードをプレイした時に、他に攻撃でないアクションカードをプレイしていればRunechantというオーラを出すというもの。Runechantは武器を振るか攻撃アクションをプレイした時に割れて相手に1点のArcaneダメージを与えるので、1点分の価値を持つオーラになります。
Viseraiのアーキタイプ
2024年8月現在、ViseraiはBlitzフォーマットでLiving Legendに指定されており使用禁止である為、主要フォーマットではCCのみ使用できるヒーローになります。CCでのViseraiは主に二つのアーキタイプが使用されています。
一つは、典型的には各カラーの《Mauvrion Skies》から攻撃アクションを使い、続行がついているので最後に武器を振るという動きを狙うアグロ型のViserai。毎ターン相手の動きをほぼ何も妨害せずに受けて、自分のターンにArcaneダメージを絡めながら最大限の動きを狙うアーキタイプです。
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もう一つは、場にRunechantを大量に貯めて、《Arknight Ascendancy》等の大技でバーストダメージを狙う亀型、タートル型と呼ばれるViserai。相手の動きをいなしつつRunechantを貯めるターンと、バフからの大きな攻撃アクションを繰り出すターンがはっきりと分かれているのが特徴です。
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この二つのアーキタイプはかなり性質の異なるデッキで、アーキタイプ別の相性も大きく違っています。対戦開始時にはどちらのアーキタイプか分からないのもViseraiを使うささやかなメリットと言えるかも知れません。
現在の環境での立ち位置
どちらのアーキタイプでも現状かなり厳しいです。
特にアグロ型でも亀型でもTier上位デッキのゼンに不利が付いているのが厳しいです。Zenの繰り出す連続攻撃にアグロ型では速度で勝てず、亀型では単純に耐えきれません。他にもヌゥやエニグマといった霧隠の秘境で登場したヒーローに有利が付くとは言えません。
要因としては、Viseraiというヒーローの動きにアンフェアな爆発力を得られる要素が少ない事が挙げられます。Runechantを少しずつ出してきっちり相手のライフを削っていくデッキになるので、ゼンに見られるような爆発力、ヌゥに見られるような妨害等は全くありません。正直これらのヒーローのゲーム感についていけてない印象があります。
正直、Runebladeがフィーチャーされる次弾Rosettaでの強化であまり立ち位置が改善されなかった場合、別のヒーローへの乗り換えも検討しています。現状のままの立ち位置ではとてもじゃないですが競技フォーマットに持ち込めるヒーローではない位置に甘んじてしまっている印象です。
タートル型Viseraiについて
現在使っているタートル型Viseraiについて思っている事などを書きます。
攻撃アクション
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《Arknight Ascendancy》と《Ninth Blade of the Blood Oath》がRunechantを並べると0コストで撃てて高い打点が出るカードなのでこの2種類の攻撃アクションを基盤に攻めていくのがコンセプトになります。
バフ
使う攻撃アクションが限られており、一撃を大きくする為にバフカードも採用します。以下のようなカードが使われます。
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《Sloggism》は現状タートル型Viseraiのデッキの中で最も効率の良いバフになります。構成次第では黄のものを採用するのも有り得るかもしれません。
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このデッキではほぼ0コストで撃てるバフなのでとても使いやすいバフになります。
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《Fyendal’s Spring Tunic》から出る1リソースで撃てるバフとして使いやすいです。
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2024年8月現在攻撃リアクションがRunebladeには存在しないので、ここも強化が欲しいポイントではあります。現在は攻撃リアクションを使うなら《Pummel》一択です。相手がアグロ系の際にハンデスが有効なので環境次第で重要度が変わるカードです。
Runechantを生み出すカード
攻撃アクションを取る為にRunechantが必要なので、それを生成するカードが多く入っています。
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防御リアクション
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この2種類は実質0コストで4点以上の表現価値を出せる防御リアクションになります。どれを何枚入れるかは悩ましいですが、《Sink Below》や《Fate Foreseen》と合わせて防御力を高めた構成も取れるようになっています。
青ピッチDEF3のカードの選択
《Become the Arknight》のみ必須カードです。必要なカードを適宜サーチできるのでどんな型のViseraiでも3枚投入されるカードになります。
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勿論このカード以外にもピッチ3を出す為に青カウントが一定の枚数必要になります。現在のカードプールで使ってみたカードを色々感想込みで見ていきます。
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攻撃アクションとして使うのは効率が悪いです。ロングゲームの終盤で使うかどうかぐらいでしょう。《Become the Arknight》でこれを捨てて攻撃でないアクションをサーチできる利点はありますが、これを使うなら《Ripple Away》等対抗馬はいます。
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《Mordred Tide》と相性が良く両方使えればそこそこのパフォーマンスを発揮しますが、それ以外のパターンでは殆ど使いません。
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タートル型Viseraiに沢山入っているバフと併用する事でRunechantを生み出しつつ攻撃できるので個人的な評価は高めです。欠点としては重いことくらいでしょうか。しかしデッキに入り得る青いアタックアクションは限られているので、素でプレイするのに十分バリューがあるという点で悪くない選択肢になっていると思います。
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割といつでもプレイできるのは加点評価です。欠点としてはRunechantを生み出す効率としてはかなり悪く、追加効果のハンデスも余程上振れないと狙えないところです。しかし他の効果が飾りに近いカードに比べればこのカードは余った手札でRunechantを作るというしっかりした仕事がある点は評価できます。
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後半戦で相手のライフが少ない時はこのカードで詰めるのは有り得ます。逆に言えば普通は使わない攻撃アクションということです。デッキが1周してデッキにこれが残っていたら多少嬉しいかも知れません。このカードも他の青い攻撃アクションと同様《Become the Arknight》で攻撃でないアクションを持ってこれる利点はあります。
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緩いサイドカードのような役割をするカードとしてはこれがあります。ほとんど使わない攻撃アクションとかよりは効果が使える可能性がある分マシですし、効かない相手には3リソースとして使ったりすれば良いだけなので潰しが効きます。気軽に入れられるのでこのカードが有効なメタゲームなら採用も有りでしょう。
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これも気軽に入れられる緩いサイドカードです。現状のメタゲームではこのカードをメインから入れたいようなマッチはそこまで多くない認識ですが、環境次第ではメインの空き枠に入れるのも有り得ます。
ここまで見ていてお分かりのように、2024年8月現在青でDEF3のカードは青カウントを埋める為だけの採用となっているカードがかなり多いので、ここにRosettaでテコ入れが入ると嬉しいなと思っています。
その他
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Runebladeのオーラを探せるサーチカードです。X=2以上で続行も付くのでRunechantが並んでいればノーコストで撃てます。《Looming Doom》や《Runeblood Barrier》を適宜サーチしたりする芸当も出来ます。このカードを使う為に《Blessing of Occult》が入っています。
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墓地から攻撃アクションを使いまわすカードです。このデッキで使いたい攻撃アクションが限られているので、それらを水増しできる役割があります。