3歳児のごっこ遊び、しゃべり方の不思議
こんにちは、パパ教授です。
今日は、子どもたちの気になる言葉の使い方について書きたいと思います。
5歳の長女ユイは、おままごとが大好きで、ぬいぐるみや積み木を使っては、すぐに架空のおうちごっこをはじめます。
「さあ、ポニーちゃん、ごはんよ」
「野菜もたくさん食べて!」
みたいな感じです。最近は、弟のカイ(3歳)も一緒に、ごっこ遊びをすることが増えました。
ママ化するユイ
さてごっこ遊びのとき、ユイは基本、ママの役を演じることを好みます。
その際、それまでの普通の口調から一転、漫画やコントなどでよく耳にする記号化されたママのしゃべり方に変わります。
「今日も、本当に寒いですわ」
「美味しい料理ができましたの」
どこで覚えたのか、フィクションで使われる典型的なマダム言葉を駆使するのです。
これは国語学では「役割語」と呼ばれるものです。ステレオタイプな中国人を表現するときの「~あるよ」(銀魂の神楽とか)、博士の口調としての「わしは~~じゃ」(コナンの阿笠博士とか)、みたいなやつです。
そのキャラの個性(というか、属性)を簡単に表現できる手法ですね。
弟のカイまで!
さて、姉のユイがままごとでママになりきるときに、ママとしての役割語でしゃべるのはわかります。
ですが、一緒に遊んでいる弟のカイまで、
「寒いですの」
「これおいしいですわ~」
と、同じしゃべり方をし始めたとあっては、教授としては看過できません。
「ままごとにおける、君のポジションはパパじゃないの?」
「ママ、というかマダム二人いるけどいいの?サロン設定?」
みたいにツッコミを入れたくなる気持ちをグッとこらえることになります笑。
どうやら、カイの方は、「~ですのよ」みたいな口調を、ステレオタイプなママのしゃべり方としてではなく、おままごとをするとき固有のしゃべり方と認識しているのでしょう。
なので、パパ役であろうか、子ども役であろうが、宇宙人役であろうが、
「~ですのよ」
という口調になるのだと思われます・・・などと、子どものごっこ遊びに耳をそばだてながら考察した日曜日でした。
それでは、次の講義で!