見出し画像

人は

砂の果実が好きだった
歌詞は人生に陰をつけてくれた
こわれたこころも

生まれてこなければ

何回噛み締めたか
何回もこの歌みたいになってはならないと
崖の下を見下ろして
水滴を何粒か落とした
いばらの冠を頂くスフィンクス

痺れは何時迄も続いていくようで
遺伝子のエラーで病気になった
悲しまないでと思うけど
僕は悲しんでしまうよ
命は有限で恐れてしまうよ
届かない時間がその向こうにあるよ

螺子を
螺子を
螺子を
楽になれるなら緩めてもいい
フォンが振動する
それを涙腺にあてて
ファンが回転する
それが弦を振るわせ
未来の音楽

未来の音楽を奏でた


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?