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平家物語 小宰相局

「平家物語」は源氏と平氏の戦いと栄枯盛衰を描く古典物語です。

平氏の一族と共にその周辺の女性にもスポットが当てられています。

自身の夫を亡くした女性は、ほとんどの人が出家して弔いの日々を送ります。

有名なのは安徳天皇の母、平徳子さんですね。灌頂の巻は古典で習った人もいるかと思います。

自分がスポットを当てるのは小宰相局です。小宰相は平通盛の妻です。

一ノ谷の戦いで亡くなった夫の後を追い入水自殺をします。入水した場所については諸説あります。

平氏滅亡により出家した妻は数多くいますが、自殺を選択したのは小宰相局だけだそうです。

平家物語では、宮廷1の美貌の小宰相を通盛が猛アタックの末に妻、通盛には正妻がいたので、第二夫人ではありますが、大層仲睦まじいおしどり夫婦となる場面が語られます。

源平合戦で貴族化した平氏は、源氏に追われて都落ちします。

その中で都に残る妻子も多く、ついて行っただけでも小宰相はたいしたものだと思います。

小宰相身投げという段があったと思います。通盛と小宰相の悲恋物語として、能でも取り上げられています。

身投げした場所は不明ですが、能では阿波の鳴門という事になっています。

小宰相は宮廷での通称で、名前は残っていませんが、上流貴族の娘として恵まれた環境に育っています。都落ちにしても、乳母などお供つきです。

通盛の戦死をきいて打ちひしがれる小宰相に自害をしないよう乳母が見張っていたのに、隙を見て入水自殺をはかります。

徳島県鳴門市には小宰相局の墓と呼ばれている所があります。非常にわかりにくい場所で、行ってもボロボロになっている石碑みたいな物があるだけです。

入り口を示す看板の写真撮影したのですが、工事中で現地には入ることができませんでした。

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