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MYOGったザックで100mile.

どうもかめかずです。
今回は信越五岳で使った自家製ザックのお話。
レースのお話はこちらから。

・MYOGって?

「Make Your Own Gear」の頭文字をとってMYOG(ミョグ)。
ざっくりいうと「自作」です。

「自分のモノは自分で用意する=買う」
ではなく、
「自分のモノは自分で用意する=作れるモノは作る」
そうすることで作る事の楽しさや達成感、既製品へのリスペクトが生まれ、モノの見方が少し変わります。お金では買えない価値がある!
まぁ、まとめると自己満足です!笑”

娘達の手提げ袋、上履き袋、体操服袋もMYOG。
こんな父ちゃんあんまいないよね!

そして僕がMYOGる最大の理由は「個性」
自分が作ったモノは他の人と絶対にかぶらない。世界で一つ。使うのは自分だけ。

初めは小物入れから作り始めてバックパックやトレイルランニングザックを作れるようになりました。継続は力なり。最初は誰でも初心者。

色んな事がわけわからん中で作ったカトラリー入れ。MYOG第1号。
八ヶ岳テント泊に使ったMYOGザック第1号
しまなみ海道チャリ旅用に作ったフロントバッグと外ポケット付きフレームバック。

・今までMYOGったトレイルランニングザック。

MYOGったランニングザックは今回の信越五岳用で4つめ。ハイキング用と合わせると7つめ。

サイズも形も色々。

まず、第1号から。

なんでこの色にしたんだ?


ランニングザックによくあるベスト型ではなく一般的なバックパックと同じショルダーハーネス。
当時ベスト型の作り方が全くわからなかった為、やむなく普通のショルダーハーネスに。ボトルホルダーとメッシュポケットは今とあんまり変わってない。
本体はマチがない為、荷物を入れると膨れて背面のフィット感がめちゃくちゃ悪い。
言ってしまえば失敗作。

第2号はぶっつけ本番でKYOTO GREAT ROUND 130Kに使用。

第2号。KGR仕様。

年末のレースで必携品が多く、チェーンスパイクも必携品に入っていたのでレースで使っていたANSWER4のFOCUS lightには全然入らなかったので慌てて製作。

底部からせり上げる形。
真冬のノンマーキングレース

全くトラブルなく130km使えたのでめちゃくちゃ自信になった。
デポバッグに予備のザックを入れてたのはここだけの話!笑”

そして第3号。本来であればこいつを信越五岳で使う予定でした。

第3号。本体はCODURA1000D。
底部から吹流し部分にかけて斜めにして上部で背負う形

作りながら薄々気付いた。容量が狙いよりも大きい。
結果的に信越五岳の装備+お風呂セット+サンダルを入れて六甲縦走できたのでレースで使うには大きすぎて間違いなく中身が暴れる。
形と重量バランスは良かったのでサイズダウンして作り直す事にした。

・信越五岳用MYOGザック

信越スペシャル

第3号からサイドのマチを少なく、吹き流しの長さを短くしてサイズダウン。吹き流しを絞って荷物がギチっとなるぐらいの容量。10ℓぐらいかな?
センタージップだけでは使いにくさを感じていたので吹き流し上部にもファスナーを取り付けて中身にアクセスできるポイントを2ヶ所にした。

上部ファスナー。ズボラな僕にはピッタリ!


バンジーコードも取り付けて揺れ防止に中身を絞れるようにした。

せり上げてるのでだいぶ上部、大きいモノは吹き流しぐらいで背負う様にしたかった。
比べると厚みが全然違う。

本体素材はX-PAC VX-15 A-TACs® Camo
ザックの重量は256g

内側

体に接触する部分はダブルラッセルといわれる通気性のある柔らか素材を使用。
背中、肩周りの蒸れを軽減します。

ボトルホルダーにはストレッチポケットを付けて、経口補水液パウダーやら補給食を入れた。

ANDO_は写真用です。

入口は平ゴムで補強。

縫い方ムズいところ。
見えないところこそ丁寧に。

ボトルホルダー底部にはハトメを打って水抜き穴を設けた。雨だけじゃなくてボトルからの水漏れで底に水が溜まる事もあるし。


ボトルホルダー下には愛用しているANDO_を余裕で出し入れできる大型のフロントポケットを作った。これがこのザックの1番のこだわり。

ANDO_ポケット

ANDO_のパッケージって他のジェルと比べると大きくて嵩張る。
数をポケットに押し込んでいくと結構パンパンになってストレスになってたのでANDO_専用といっても良い大きなポケットを作った。
大型かつ腕振りを邪魔しないサイズ。
信越五岳でも使い勝手よく満足。

ANDO_7個入り。
カロリーメイトやったら4つ+ジェル2個ぐらい

ボトルホルダーとポケットの間にループを設けた。ここには携帯用ソフトカップを取り付けて使用。

もっと色んなとこにループ付けてもよかったかな

ザック本体とハーネス部の接続にはblackdiamondの旧型のdistanceを参考にさせてもらった。参考というかサンプリング。

バンジーコードでフィッティング調整。

チェストストラップでも調整できるけど、より調整の幅が広がるなって。他に誰が使うねんって感じやけど笑”
縁巻き用のグログランテープは薄くて弱そうに見えるけど、問題なし。
KGR130km、信越五岳100mileでもダメージはなかった。
そこまで荷重がかかる部分ではないので神経質にならなくても良さそうやけど、次回作るならもうちょい強いテープに変更予定。
切れるならテープよりゴムが切れた方が修理は容易やし、わざと強い所と弱い所を作っておかないとどこが壊れるかわかりにくいしね。

下部にもループを付けてポールを携帯できるように。

吹き流し部分は左右のバンジーコードで絞れるようにした。濡れたウェア、予備のボトルも括り付けられるしテープよりバンジーコードの方が便利かと思います。

絞った状態

それと使ったウェアはいちいち畳まずにそのままザックに押し込みたい。ズボラなのでザックに入れば吹き流しをクルクル絞っていきバンジーコードで固定する。
これは信越五岳の終盤、レインウェアを収納する時に便利だと感じた。
吹き流しで絞っていけば隙間もなくなって荷物も揺れなかった。

サイドパネル部分まではみ出したショルダーハーネス。

このザックでだいぶ冒険したところ。
サイドパネル部分まではみ出したショルダーハーネス。
意図としては上部、横に広がった中身をできるだけ背中に引き付けて揺れを防ぐため。
ザックの横幅に対してショルダーが外側にある方が振れないはず。

サイドパネルごと体に引き付ける。

こーゆーところもMYOGの魅力。
自分で考えたアイデアを形にできる。
効果のほどは比較できないから不明だけど、多少あったと信じたい笑”

・MYOGは難しくない

めちゃくちゃ専門用語っぽい事を並べてきたけど、MYOGは難しくないです。
肩肘張って身構えながらするモノでもない。
道具なんか何でも良いです。
作りたい時に作りたいモノを作る。
探究心が技術と知識を身に付けてくれるはず。
学生の頃は家庭科の授業なんかまともに受けず、裁縫について何の知識もなかった僕が言うから間違いないです。

単体ではそれほど意味もない布やファスナー、テープが組み合わさって一つのモノになった時は感動します。

ハードルは高くないです。興味を持った方はぜひ。

僕のスーパーマシン
「JUKI シュプール30DX」

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