GP2040-CE・自作レバーレスのすゝめ (準備篇)
最近のアケコンは高すぎる!!!!!!(米倉涼子)
RAPが1万5000円で買えた頃はいつだったか、海外製のHitboxの値段は余裕で3万4万を超え、ときどさんが使っていることでお馴染みの小型レバーレス「Snack Box Micro」はメルカリで7万円で取引されています。
この値段ではレバーレスをお試しできるのは貴族とガチ勢だけなので、自分が試した自作のノウハウを伝えることでもう少し安価にレバーレスを試せるようになってほしいと思っています。
当然、この記事に使うお金があったらパーツに使ってほしいので、ず~っと無料公開します。
最終的にはこういう
感じのやつを、概算1万5000円 (ボタン含む) 弱で作ります。(現時点価格)
(追記) ちゃんと金額計算しました ↓
工作としても面白いので夏休みの宿題にいかがでしょうか。
◯コントローラーの仕組み
アケコン、というかほぼ全てのコントローラーは
① メイン基板
② スイッチ・スティック・センサー
③ 配線
④ 外装
の4つの要素で出来ています。仕組みはご想像の通り、
② プレイヤーがスイッチやスティックに入力すると、
③ 配線を通ってメイン基板に送られ、
① メイン基板がそれを認識してゲーム機やPCに送信する。
④ そのとき、外装は全てを包み込んでくれている。
となっています。
当然、自作をする際にも、この4点をどう用意するかが全てとなります。
1. メイン基板
メイン基板はRaspberry Pi PicoのGP2040-CEを使います。
低遅延かつ安価なので、これ一択でいいと思います。880円。
Raspberry Pi Picoにはピンヘッダというものをはんだ付けする必要がありますが、既にはんだ付けしてあるものも+100円で買えます。980円。
加えて、Raspberry Pi Picoを接続するためには
USB Type A - microB ケーブル
が必要です。ちょっと古いスマホとかに使われていた規格です。
もっと安く売っている場所もあると思います。一生の付き合いではないので適当に安いやつを買ってください。ただし、長さはそれがアケコンのケーブルになることを考えて選んでください。500円。
これらを買ったら、Raspberry Pi PicoをPCと接続して、
GP2040-CEのファームウェアを書き込みます。
↑ の記事の通りにやればできます。
ファームウェアを書き込むところまででOKです。簡単です。
これだけでメイン基板が完成します。
2. スイッチと配線
今回はレバーレスを作るので、必要なのはボタンスイッチだけです。
これをメイン基板のRaspberry Pi Picoと繋ぐわけですが、Raspberry Pi Picoの何と何を繋げばいいのかをまず知っておきましょう。
スイッチといえば ↑ こんなイメージですが、
ボタンを押すと金属がくっついて電気が通る
ゲームスイッチにおいてもそれで間違いはありません。
GP2040-CEにおいては、ボタンのピンとGNDのピンが電気的に接続されると、オンというように認識されます。
例えば、
右が押されている = RIGHTとGNDが接続
弱Kが押されている = (1K) B1とGNDが接続
というような感じです。
まあGNDと繋ぐということだけ分かっていればOKです。
で、肝心の配線、「どう繋ぐか」は次回以降のnoteに書きます。
(はんだ付けを避けて、ブレッドボードとBrookの5ピンハーネスを使う予定です。)
3. 外装
外装は先人達が色々工夫をしてきたところで、色々な失敗やバリエーションがあるようです。PS2本体をアケコンにした人も居たような?
アケコンの外装に求められる要素は
① 前提として、箱になっているか (開けられないと入れられません)
② 適切なサイズ
③ 天板の強度 (ボタンを押したとき、大きくたわまないか)
④ 加工のしやすさ (穴を開けます)
です。それらを満たすのが、プラスチック製のツールボックスやアタッシュケース、揖保乃糸ということになります。
僕自身は、一度上の記事のツールボックスを試してみましたが、
右上にボタンを配置したい関係上、大きさが足りなかった
プラスチックより天板が硬い
透明プラスチックより見た目がいい
という理由で結局アタッシュケースを探して買うことになりました。
結局Gafroさん。
外装の箱を探す人は、この外寸とトップの画像を参考に、思ったようなサイズを探してみてください。
ワンチャン、しっかりめの収納用ダンボールとかでも可能かもしれません。
そこまで節約する必要があるかは分かりませんが……
レバーレスではなく、レバーのアケコンを作る場合はもう少し考えることがあります。レバーはガチャガチャ動かすので、重りと滑り止めが必須です。
金属なり粘土なりを入れ、滑り止めシートを貼りましょう。
◯次回の記事
外装の箱にボタン穴を開ける!!