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ギャンブルを止めたい人へ。ハマる人の特徴と試したい5つのこと

大谷翔平選手の元通訳者・水原一平さんのニュースには、日本中が驚かされました。

アメリカのスポーツ賭博や、大谷選手の口座から不正送金した26億円という巨額はあまりに馴染みのないものです。「自分とは違う世界の話だ…」と多くの人が感じたことでしょう。

けれども、ギャンブルにハマってしまい、なかなか止められずに困っている方はたくさんいます。依存症レベルであれば、家族や周囲の人々も頭を抱えているはずです。

今回は、ギャンブルにハマりやすい人の特徴と抜け出す方法をお話しします。周りに困っている人がいたときのためにも、ぜひご覧ください。

ギャンブルにはまりやすい人の性格的傾向

① 好戦的で白黒はっきりつけたがる

勝負事を好み、何事も白黒はっきりつけたい人はギャンブルにハマりやすいです。

ギャンブルは勝ち負けがはっきりしています。日常生活の中で、白黒はっきりつけられる物事はほとんどありません。「この部分は私の意見が通ったけれど、そのほかは相手に譲った」「私にも悪い部分があったけれど、相手もよくなかった」など、多くの出来事はグラデーションになっています。

「本当は白黒はっきりつけたいのに…」というフラストレーションを抱えた人は、当たり外れが明確なギャンブルにのめりこみやすいです。

② 衝動的に行動しがち

思いついたらすぐに行動してしまう人も、ギャンブルにはまる傾向があります。例えば、次のような行動に覚えはないでしょうか?

  • 相手の話を遮って自分の話をしてしまう

  •  衝動買いが多い

  •  計画を立てて実行するのが苦手

  • ちょっとしたことですぐにカッとなってしまう

このように衝動性が高い人は、目先の利益・可能性に飛びつきやすいです。ギャンブルは「もしかしたら大金が入るかも」という期待が原動力。衝動的に行動してしまう人は、ギャンブルの期待・可能性に反応してしまいます。

③ 我慢強くストレス解消が苦手

仕事やプライベートでのストレスを1人で抱え込み、誰にも弱音や愚痴をこぼせない…という人がギャンブルをはけ口にするパターンもあります。「憂さ晴らしにちょっとやってみよう」と始めたものにどんどんのめり込んでしまうのです。

このタイプの人は、周囲に「真面目で忍耐強いしっかり者」と思われています。周りの人はギャンブルにハマっているなど思いもしないでしょう。気づかれない・分かってもらえない寂しさから、さらにハマっていく人もいます。

ギャンブルに勝ったときに脳内に放出されるドーパミンは、幸せや快感・爽快感を生む効果があります。確かにストレスを吹き飛ばしますが、回数を重ねると感覚が鈍っていきます。ハマりすぎないうちに、他のストレス解消法を見つけることが大切です。

性格以外の特徴は?

ギャンブルにハマりやすい人には、性格的傾向以外にもこのような特徴があります。

  • ギャンブルが好きな家族がいる→抵抗感が少ない

  • 「ビギナーズラック」を体験している→最初の大勝が忘れられない

  • 年収が高い→ある程度の金額を使っても家計に影響しない

先に述べた性格的傾向とこれらの特徴が重なる場合、特に深みにはまりやすいといえるでしょう。

「ギャンブル依存症」はどんな状態?

ギャンブルがいつも頭から離れず、気がつくとパチンコ屋や競馬・競輪場などに足が向いている…。どこからが「ギャンブル依存症」なのかという線引きは難しいですが、たとえば次のような状態です。

  • 「負けた金額を次で取り返そう」と考える

  • ギャンブルのために借金をはじめる

  • 仕事や人間関係に支障をきたしている

  • 止めようと思っても止められない

また、依存症の人は「自覚がない・認められない」のも特徴です。「ギャンブルなんていつでも止められる」と本気で思っていますが、なかなか止められません。周囲から見れば明らかにおかしくなっているのに、「この程度は病気なんかじゃない、普通だよ」と言い張ります。

現在では、ギャンブル依存症は精神科で治療されています。2020年からは保険も適用され、当事者同士で話し合う自助グループなども増えてきました。治療には時間がかかりますが、以前より回復しやすい土壌が整ってきています。

ギャンブルを止めたいときにおすすめの方法

月にいくら使っているか計算してみる

「ギャンブルを止めなければ」と感じたら、まずは月にいくらお金を使っているか計算してみましょう。できれば娯楽費だけでなく、食費や家賃・光熱費などもすべて計算し、何にどのくらいお金を使っているか割合を知ってください。

「何にお金を使ったかなんて覚えていない…」という方は、既にお金を使いすぎている可能性があります。把握できていないこと自体に危機感を覚えるのが重要です。

支出管理は家計簿やExcelでもよいですし、最近はスマホアプリでも家計管理ができます。なかにはギャンブルでの収支に特化したアプリもあるようです。計算したら円グラフにしてみると、支出全体のうちギャンブル費が占める割合を目で見て確認できます。

すべてのギャンブルから離れる

ギャンブルは、1つだけ止めても意味がありません。「競馬は止めるけど、パチンコはOK」「パチンコは止めたけどオンラインカジノは続ける」では、そう遠くないうちに元に戻るか別のギャンブルを始めてしまいます。

先に述べたように、ギャンブルで勝つと脳内で快楽物質・ドーパミンが放出されます。どのギャンブルでも刺激される脳内回路は同じです。
パチンコを止めても競馬で勝てば、パチンコでの快感も想起されます。思いだしてしまうと、その衝動を抑えるのは難しいはず。すべてのギャンブルを止め、衝動を防ぐのが大切です。

最低限のお金のみ持ち歩く

ギャンブルを止めると決意したら、財布には最低限のお金だけ入れるのが効果的です。クレジットカードやキャッシュカードを持ち歩かないようにし、スマホの決済アプリも削除するか最低限のみ使えるようにしておきます。

依存症レベルになると入院によって強制的にギャンブルから離れられますが、日常生活には誘惑がたくさんあります。お金をもたないことによって、そもそも誘惑に乗れない状況を作るのがおすすめです。

この方法は、ギャンブル対策だけでなく「帰りについ飲みに行ってしまう」「ついつい買い物が増えてしまう」という場合にも効果があります。人によって最低減の金額は変わりますが、通勤する社会人なら「1日分のランチ・飲み物代と交通費」程度でしょうか。1週間分ではなく、その日1日分のお金だけを持ち歩きましょう。

新しい趣味を探してみる

ギャンブルをしない代わりに、新しい趣味を探すのは非常に大切です。

ギャンブルにハマり始めた理由として、「没頭できたから」という声がよく聞かれます。
特にパチンコ・スロットは、何も考えずに手さえ動かせば成り立つ遊びです。周囲の大きな音も手伝って、やりきれない思いやストレスから一時的に逃れるにはぴったりともいえます。

没頭できる新しい趣味が見つかれば、ギャンブルをする必要がなくなります。趣味を見つけるには、次のような方法を試してみてください。

  • 小さい頃に好きだったことに再チャレンジ

  • SNSで興味があることを検索

  • 会社や地域のコミュニティに参加

ご自分の好奇心を上手に刺激してみましょう。

友人・知人との関わりを増やす

人との関わりを意識的に増やすと、ギャンブルから抜け出しやすくなります。

寂しさ・孤独感はギャンブルにハマるきっかけになります。先に述べたように、誰でも没頭しやすいギャンブルなら、寂しさが気にならなくなるからです。また、パチンコ屋や競輪・競馬場に通ううちに顔見知りもできます。

人との関わりを意識的に増やすと、寂しさの解消方法が変わります。友人・知人とおしゃべりしたり出かけたりするのがベストですが、職場の人やお店のスタッフさんなどと挨拶を交わす程度でも大丈夫です。寂しい気持ちを飼いならせるようになると、自分に自信ももてますよ。

まとめ

ギャンブルにハマりやすい人の特徴と抜け出す方法をお話ししました。

ギャンブルは、適度に遊べば生活に刺激を与えるでしょう。けれどもその「適度」が最も難しいもの。人間がもつ欲求やフラストレーションを、ギャンブルはうまく突きます。

ご紹介した方法は、ついつい衝動買いをしてしまう方・節約したい方にも有効です。よりよく生きるために、ぜひ試してみてください。

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