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不倫・浮気をしてしまう人が心に秘めた気持ちは?心理的な理由を解説

芸能人の不倫が話題になりやすい昨今、「なんで不倫・浮気なんてするんだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。「あんなに素敵なパートナーがいるのに!」というタレントが不倫をしてニュースになり、驚かされることがありますよね。

また、身近な友人・同僚から不倫・浮気の悩みを聞いたり、パートナーの浮気に悩んだりしている方もいるでしょう。はたまた、ご自分に芽生えた浮気心に戸惑っている方もいるかもしれません。

相手や自分にパートナーがいるにも関わらず、不倫・浮気関係を始めてしまう理由は何でしょうか。ここでは、不倫・浮気をしてしまう人の気持ち・願望の例をお話しします。

自分にパートナーがいるうえで不倫・浮気をする人の気持ち

「恋愛対象」として見られたい・モテたい

パートナーがいるのに不倫・浮気をしてしまう人は、とにかく「恋愛対象として意識されること」を重要視しています。

「夫が私を女として見てくれない」という夫婦間での不満から「誰かの恋愛対象になりたい」という気持ちが生まれることもあるし、とにかくモテることで自分に自信がもてるという人もいるでしょう。

このように、他者に認めてもらいたいという気持ちを「承認欲求」といいます。恋愛対象としてモテることは、自分の承認欲求を満たす方法の1つです。

恋愛で承認欲求が満たされる側面も確かにあります。「大切な人が自分のことを大切に思ってくれている」というのは、承認欲求がかなり高度に満たされる状態でしょう。

けれども、1対1の関係である恋愛・結婚生活だけで承認欲求を満たそうとするのは無理があります。自分にも相手にも大きな負荷がかかるでしょう。そうすると満たされない気持ちが生まれ、認めてくれる他者を求めて不倫・浮気へ走ってしまう…というケースが多く見られます。

承認欲求は、究極的には自分自身で折り合いをつけるしかないものです。不倫・浮気で承認欲求を満たしている人は、自分自身が心の底で抱えている葛藤から一時的に解放されているだけともいえます。

欲を満たしたい

単に「セックスがしたい」という理由で不倫・浮気に踏み切る人もいます。

一般に、男性はより多くの遺伝子を残すため、本能として多くの女性とのセックスを望むとされています。また、男女関係なく性欲の強さは個人差があります。カップルとして過ごすうちに月日が経ち、それぞれ欲求の強さが変わっていくこともあるでしょう。

2人の間でお互いの性欲が満たせない場合に、不倫・浮気が起こるケースも多いです。性的な不満はセックスレスの問題であったり、性的嗜好が関わっていたりすることもあります。「年上(年下)の人とセックスしたい」と考える人も多くいますよね。

「セックスがしたい」という理由はあまりにも単純でどうしようもない、と感じるかもしれませんが、性欲は人間の欲求の中でも重要なものです。満たされないのはストレスフルな状態でしょう。2人の間でオープンに話し合い、折り合いをつけて新しい夫婦関係を築いていくのが望ましいです。

日々の生活がマンネリ化している

パートナーとの関係をはじめ、日々の生活全般がマンネリ化しているために刺激を求めて不倫・浮気に走る人もいます。穏やかな毎日が続いて一見うまくいっているように見えても、その状態に満足しているかは人によるものです。

人間は飽きる生き物です。新しい状態に慣れて、飽きていくことを心理学では「馴化(じゅんか)」と呼びます。

馴化は生物が生きていくために必要な機能です。日々起こることに慣れていかなければメンタルも疲れますし、身体にも負担がかかります。

とはいえ、パートナーとの関係に飽きたからといって不倫・浮気に踏み切るのはリスクが高すぎますよね。マンネリ状態を脱するには、2人の間で工夫をしていくことが大切です。

新しくできたスポットに行ってみる、今までと違ったファッションに挑戦するなど、できることはたくさんあります。相手への感謝の気持ちもマンネリ解消には有効です。「2人の関係は新しいステージを迎えたんだ」と考えて、どんどん行動していきましょう。

相手にパートナーがいる場合の不倫・浮気

「許されない恋」に酔いたい

恋人・配偶者がいる人を好きになってしまう人は、「許されない恋をしている自分に酔いたい」パターンも多いです。よくある恋愛映画の登場人物のように、不倫・浮気の相手として思い悩んで自己陶酔している可能性があります。

自己陶酔感が強い人は、自分の不倫・浮気について話すことにあまり抵抗がありません。承認欲求が強くなっている状態なので、周囲に自分の恋愛事情を嬉々として語ることすらあります。

また、SNSなどで相手の存在をほのめかす「匂わせ」や、高級ホテルやブランドものの写真などを載せる「リア充アピール」で周囲の関心を集めたがるのも特徴です。

「自分に注目してほしい」という気持ちが根本にあるので、不倫・浮気相手自体にはあまり執着しません。けれども「許されない恋」という状態を好んでいるがために、思わぬ泥沼を見せることがあります。

優越感を覚えている

人間はなにかと比較したがる生き物です。優越感がほしくて不倫・浮気に走る人もいます。

このタイプの人は、元々「自尊感情」が低い傾向があります。自尊感情とは、自分自身のことをどう評価するかという感覚のことです。簡単に言えば「自分を好きかどうか」であり、自己肯定感や自己評価と大きく関わっています。

例えば、奥さんがいる男性と不倫関係に陥った女性がいるとします。既婚者である男性は、その女性と一緒に過ごしているときに「(奥さんではなく)その女性を選んでいる」という状態になります。そのときだけでも選ばれていることで、女性は優越感を覚えることができます。

けれども、この女性の優越感はあくまで「奥さんと比較した場合」であり、さらに一過性のものです。根本的な自尊感情ではありません。そのため「できるだけ男性と一緒にいたい(優越感を保ちたい)」となり、関係がどんどんこじれていく場合もあります。

自尊感情を高めるのは大変ですが、自分の努力や環境次第で変えられるものです。辛い恋愛に身を焦がしている人は、思い切って自分の心と向き合ってみるのもよいでしょう。

他人のものがほしくなる

「隣の芝は青い」とよく言いますが、他人のパートナーが素敵に見えて奪いたくなる、という人も少なからずいます。

このような人もやはり自尊感情が低く、劣等感が強い傾向があります。自分に自信がないので、自分にないもの(パートナー)をもっている人が羨ましく見えてしまい「あの人を手に入れれば自分も満足できるはず」と考えてしまうのです。

なかには「既婚者である」というだけでその人が素敵に見えてしまう、という人もいます。既婚者は、夫・妻であるパートナーから生涯の伴侶として選ばれた人です。「誰かに選ばれた人」というだけで「素敵な人に違いない」という無意識下の思いこみが生じてしまうのです。

また、単純に「人のものを奪うスリルが好き」という人もいます。このような人はその行為に多少依存状態になっているので、何度も同じことを繰り返しやすいです。

不倫・浮気をしやすい性質の人がいる

心理学や脳科学の研究では、不倫・浮気をしやすい性質の人がいることが分かってきました。不倫・浮気に抵抗がない人特有のDNA配列があるとする実験結果や、幼少期の養育者との関係で築かれる「愛着形成」によって恋愛スタイルが決まるという研究もあります。

不倫・浮気の理由には、たくさんの要因が絡み合っています。「恋人・夫婦間の関係がうまくいっていない」というのも理由の1つかもしれませんが、研究結果のように遺伝子や生育環境による部分もあるでしょう。

まとめ|不倫・浮気にはさまざまな要因が絡んでいる

不倫・浮気をしてしまう人の気持ちについて、「自分にパートナーがいる場合」「相手にパートナーがいる場合」を3つずつ解説してきました。

不倫・浮気の原因は1つに絞れるものではありません。パートナーシップの問題や家庭・職場でのストレスなどのほか、遺伝子・生育環境なども関係してきます。恋人・夫婦間だけでは解決しきれない問題もあるでしょう。

不倫・浮気にお悩みの方も、あまりご自分を責めすぎないでください。冷静にご自分の心のうちやパートナーシップを見つめ直したうえで、「これからどうなっていきたいか」を考えてみると新しい道が拓けるでしょう。

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