ビチェリンの層
まだまだ暑い日が続きますが、皆さま、体調の方は大丈夫でしょうか?私は2日程、夏休みを取っています。特にすることはないのですが、体力回復も込めてです。
こんな暑い時に考えたくもないとは思いますが、チョコレートドリンクの話ですw
秋から冬に向かっての新商品は今から考えておく必要がありますので、そこは喫茶人として辛いところではあります。
「ビチェリン」というホットチョコドリンクがあるのですが、イタリアのトリノ地方が発祥のドリンクです。チョコレートといえば固形のものをイメージすると思いますが、最初にカカオがヨーロッパにもたらされた時、それは飲み物として普及していったそうです。チョコを固めて、いわゆるチョコレートの菓子として普及したのはその後の事らしいです。意外でしたね。
ビチェリンはチョレートを溶かしてミルクと混ぜて作ったチョレートソースとエスプレッソをグラスに注ぎ、上から生クリームを乗せたドリンクです。
通常はやや小ぶりのゴブレット(耐熱)で提供されます。カフェで似た商品にモカジャバやウィンナコーヒー、カフェモカなどがあります。カフェモカが唯一エスプレですので、近いですが、ビチェリンはスチームドミルクは入りませんので、上の様相はウィンナコーヒーの様でもあります。
コーヒーとチョコの組み合わせ、生クリームとの組み合わせはアレンジしやすいですから、様々なバリエーションが各地で考案されてきたのでしょうね。
さて、このビチェリン、作り方や写真などを見ますと、意外とバラバラでして、透明のグラスを使いますので、美しい層になっているのが特徴です。
この「層」が問題です。
チョコとエスプレとクリームで3層と紹介されているものもありますし、チョコとエスプレの混ざり合った黒とクリームの白の2層で紹介されてもいます。
3層の場合は下から
チョコ(黒)→エスプレ(茶)→生クリーム(白)
と紹介されてるのですが、
なぜエスプレが茶色?
先にエスプレから入れようが、チョコソースから入れようが、この2つは分離しません。したがってその上にクリームを乗せて2層です。
ビチェリンは基本混ぜずに飲みます。ウィンナと同じですね。そのため、時間が経つとうっすら3層にもなるようです。
で、チョコソースを更にスチームしたミルクと混ぜてみました。
すると
↑ これ良く見ますよね。
この場合も少し時間をおかないと奇麗に分離しませんが、紹介画像としてはインパクトありますもんね!
まぁ、そういうことで、ここまで奇麗に分離するのは何かしら空気が入っている場合です。
ビチェリンを3層で出そうと思うなら、チョコソースにミルクを加えてスチーマーで温める事でできます。この場合、チョコソースはビターなものにしておくと味のバランスがいいかもですね。
銀座にビチェリンという、まんまのお店があるみたいですので、今度行ってみたいと思います。