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ジャイアントキリング。

 今までの記事にはなかったので少しスポーツの話を。
 僕は小中で剣道を9年間、高校でラグビーを3年間やっていた。
ラグビーは持病の悪化で2か月ほど欠場したが、それ以外はなんとか大きなけがもせず、スタメンとしてできた。
 やるうえでつらいスポーツだったし、僕がやっていた当時(2010年~2012年)の頃のラグビーはあまり盛り上がっていなかったと思う。
 当時(2011年まで)、ラグビー日本代表のワールドカップ総合戦績は1勝2分け21敗。ラグビーをやっている人間からしてこれはあまりよろしいものではなかった。

 そんな中、大学3年の秋。ラグビーワールドカップが再びやってきた。
初戦は南アフリカ。当時世界3位の超強豪である。恐らく多くのラグビーファンは日本代表のそこまでの道のりを詳細に追っていない。
正直僕自身も「大差で負けなかっただけでもすごいだろうなぁ」くらいの気持ちだったと思うし、その日は深夜2時までバイトが入っていた。
深夜1時にキックオフだったので後半は見れるな…くらいである。
しかし、上がる直前に交代のバイトの人がすごいテンションで「南アフリカ戦同点で折り返してるよ!」とおしえてくれた。

 急いで家に帰ったら、両親が深夜2時にもかかわらずラグビーの試合を食い入るように見ていた。3人で手に汗を握りながら後半戦を観戦した。
ラグビー日本代表が南アフリカ代表とシーソーゲームで点の殴り合いをしている。フィジカルではかなり不利なのにタックルでちゃんと倒せている。
それだけでラグビーファンにとっては涙ものである。
そして南アフリカ32ー29日本代表での最後の伝説の10分間

全世界のラグビーファンの中で「スポーツ史に残る大番狂わせ」といわれる試合の最後の10分だ。
ラグビーは大番狂わせが起きにくいスポーツといわれている。
勝負の勝ち負けを握る部分(スクラムやタックルの精度など)にあまりにも体格差によるアドバンテージが大きいからだ。

正直ありえないことが起きたとリアルタイムで見ていた当時は思ったし、母とハイタッチして喜んだ記憶は後にも先にもこの瞬間だけであろう。

多分この瞬間があるかないかでスポーツ観戦のハマり方は違うのだろう。
多分今スポーツ観戦が趣味の方々は全員何らかのスポーツでこんな瞬間を体験している。野球でもサッカーでも何でもである。

僕は多分これからもこんな瞬間を求めて色んなスポーツを観戦していくのだろうと思う。それがラグビーでも、プロレスでも、野球でも、e-sportsでも。

ちょっとでもスポーツ観戦も魅力が伝わればいいなと思って書いてみました。今日はこんなところで、ではまた。

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