虹を架けよう。何度でも。
2021年5月31日の読売新聞朝刊(一部地域)にこんな謎の広告が掲載されました。
(表。空かな?)
(裏。この光の帯は…)
下の方に小さく「この面を表にして空にかざせ」と書いてあります。
かざしてみると…
おぉぉぉ!
虹が架かった!!
なんて素敵な仕掛け!!!
これはラルクアンシエル30周年記念の広告。
L'Arc~en~Cielはフランス語で「虹」という意味。
そしてラルクのファンクラブ「LE-CIEL」は「空」という意味です。
空に架かる虹…。
ファンとしてはこの時点でかなりじーんとくる…。
と? 中央右の方に何か小さく書いてあります。
拡大。
ちょっと読みにくいので書き起こします。
記憶の天秤にかけた
一つの傷がつりあうには 百の愛を要する
そして降り続く時代の雨が
すべての人を傷つけている
けれど心は海岸の石のよう
噛み締めた孤独が想像力へと
乗り越えた不安が自信へと変わるように
波にもまれたくさんの傷を得ることにより
愛は形成されてゆく
雨のあとには虹が輝く
その先にあるミライを僕たちは知っている
「虹」という曲の間奏で朗読される詩が書き直されたものでした。
太字が新しく追加された部分です。
「虹」は1997年に発売されたラルクの代表曲と言っていいであろう曲。メンバー(すでに脱退)の不祥事による活動休止後の復活第一弾シングル曲であり、当時、とあることで挫折を味わっていた私の心の支えになっていた曲でもあります。私にとって(そしておそらく多くのファンやラルクのメンバーにとっても)特別に大切な曲。
その「虹」が、こうして今、再び届けられました。
コロナ禍。
「その先にあるミライ」に果たして無事たどり着けるのか。
自助や自己責任ばかり求められる社会。
その「ミライ」は一体どんな「ミライ」なのか。
暗雲に覆い尽くされて何も見えないような世の中だけど。
つらいときは「虹」を思おう。
雨の後には虹が輝くミライがあることを信じたい。
私の好きな言葉。止まない雨はない。
そんな希望を思い出させてくれる広告でした。