見出し画像

昨日と明日の自分に胸を張れ【ストガ】

皆さんは「StrawberryGirls」(ストガ)というアイドルをご存知でしょうか。

今年の10/1に解散ライブを行い、惜しまれつつも約3年の活動に幕を下ろしました。 自分はストガに積極的に通っていた訳ではないですが、それなりに思い入れもある好きなグループであったため、解散するのも十分に納得出来るものの解散するには惜しいグループだったな、と振り返り思っています。

解散した後、転生したメンバーが「元ストガ」と呼ばれた時、かつてこんなアイドルが存在していたんだという覚書きとして、自分の中のストガの思い出を書き残そうと思います。


とか書いてたら、元ストガの子たちの転生が決まり、今これを泣きながら急いで書いています(涙)




1. ストガとは

コンセントは【アイドル界No1のダンスパフォーマンスグループ】の8人組アイドルグループ(メンバーの青担当里仲凌空は途中加入)です。

今時のアイドルにしてはやや珍しく、以前にアイドルをやっていたメンバーは赤担当山田寿々のみで、その寿々も元48の地上アイドルだったので、アイドル側もオタク側も、他の地下アイドルとは異なる独特な風土が形成されていました。

具体的に他のアイドルにはない特徴を挙げていくと、まずは楽曲の豊富さが特筆すべき点でしたね。 ストガは3年という活動期間に対して持ち曲が50近く存在しています。 地下アイドルの平均から言えば1年で10曲も出していたら多い方だと思うのですが、ストガはそれを遥かに上回るペースでリリースされており、かつその全てがサブスク解禁されている、楽曲面でかなり恵まれたグループでした。

さらに、特殊な曲として一部メンバーのみが参加する所謂「ユニット曲」が多数あるのも特徴で、これらは普段の対バンではやらずに、「公演」と銘打った単独ライブで披露していました。 この辺は48っぽいですね。

調べてみたら凄い回数Bloom公演やっててワロタ


もちろん、コンセプトとしているダンスは高品質なものだと思います。振付師もしているプロデューサーのちゃんたい氏のダンススクール出身の子が多いメンバーたちは、技巧が優れているもの、とにかく運動量が多いもの、それぞれ個性や得意分野がありつつもメンバーのスキルの高さを担保とした楽曲が多く生まれていて、それらがストガの特徴となっていたと思います(意味深)

はい、ここが第一の問題です。


2. 何がダメだったか


根本の否定になってしまいますが、そもそも地下アイドルのコンセプトとして「ダンス特化」って合っていなかったのでは? と自分は考えています。 地下アイドルが どうやってオタク増やすかと言えば、やっぱり一番の王道は対バンで初見の人に見てもらって気になってもらうことだと思いますが、出番のアイドルに興味ない人ってステージ見ずにスマホいじってるから、興味ない人には持ち味のダンスを見てもらえないんですよね。 これが歌ならば下向いてても耳に入って気になって顔をあげて見てもらえる可能性があるのですが、ダンスだと興味ない人には一切見られないまま終わってしまいます(ストガの活動始めた辺りはまだ着座のライブも多くて、興味ないアイドルの時は座ったまま下向いてスマホいじることが助長されていたのもよくなかったです)

そしてもっと根本的なことを言うと、歌の上手い下手は素人のオタクたちにもなんとなく伝わりますが、ダンスの上手い下手って素人には伝わらないのでは?と思っています。 もちろん振り付けを覚えていない、リズム感なくてダンスがズレている、みたいなのは論外だとして、何がどうなっていたら「ダンスが上手い」なのか素人には判断のしようがないですよね。 そんな無能オーディエンスばかりの界隈で「ダンスが強みです!」と言われても(まぁ多分上手いんだろうな〜)という漫然とした気持ちで見るしかないですよね。 少なくとも自分がそうでした。

もしかしたら今のZ世代は必修項目に『ダンス』があるから、ストガのライブを見て「これはアイソレーションだねぇ」とか腕組みしながら言ってる可能性はある


それと、根幹のコンセプトはしっかりしていたものの、枝葉の部分のコンセプトがやや練りこみ不足であった感が否めないです。特に衣装とアー写。

衣装、これが一番好きかな

時期によって少し差はあるものの、ストガの衣装は基本的に彩度が高いカラフルなメンカラ衣装が多く、キラキラ系の王道アイドルグループを連想させるのですが、曲のイメージやグループコンセプトがそれに見合っていたかと言うと疑問符あります。 言い方は悪いですがこういう衣装のアイドルって「舐められる」んですよね。初見の人には特に。

こういう衣装でMaden's Edenのようなダンス系楽曲を披露したとて、色眼鏡で見てしまって本来の良さが伝わらなかったんじゃないかなーと思います。 前述した通りいた通り、地下アイドルに来ているオタクはダンス素人なんですから、実際の『巧さ』よりもそういった『印象』が先行してしまうと思います。 ふりきりメーター、むちゅーとりある辺りの曲には合っていたんですけどね、キラキラ系の衣装。 ダンスグループというイメージを先行させたいならイライランデブーのMVのような衣装を用意したら良かったのかもしれません。

ストリートファッション風のカッコかわいいグループ、あんまり類似するのないし結構やれそうでは?


また、曲に関しても難もありました。 先ほど楽曲の豊富さを特徴として挙げましたが、豊富であるからか「地下アイドルの楽曲」としてよくわからない曲も多くセトリとなるような定番曲作りに苦戦していて、対バンの時のセトリの組み方が微妙だった印象です。

結局、地下アイドルの一番わかりやすい売れ方って雑なドカ沸き曲を雑に垂れ流し続けてバカ盛り上げて、対バンに居合わせた一見さんに興味を持ってもらうことなんですが、ストガはそれになれませんでした(ただ、雑な盛り上がり路線は敢えて避けたようにも見えます)

1年目辺りまでの曲で考えても、リーガルワンボヤふりきり辺りを軸にして、残りをメイデン真夏無敵LCトニカワ辺りの2軍曲やその時の新曲を混ぜていけば良かった気がしますが、実際そうはなりませんでした。 対バンでは1曲目に盛り上げ系じゃない曲やって最後まで微妙に盛り上がらないまま終わるようなライブが多かったですね。 イライラむちゅー出た後は盛り上がり曲の手札も増えてその辺結構改善されましたが、いかんせんその時点でデビューから1年半以上経っていて遅すぎた感が否めません。

まぁ受け取り方は人それぞれだけど、自分にとっては
ストガはとにかく勿体ない感強かったです


それと、普段対バンでやれないようなしっとり系の曲が妙に多いんですよねストガ。

手を繋いで、記憶の迷路、コントラスト、希望の道しるべ、Bloom、ずっとずっとずっと、トウィンクルベリー、トワイライトメモリー辺り、これは持論なのですが、地下アイドルにおけるこういう曲って基本1曲だけに絞って、その曲にエモを集中させるべきだと思うんですよね。 普段対バンでやれないからこそこういう曲は厳選しないと持て余すし、分散しちゃうといざやった時に『何その曲?』となりオタク側が冷めちゃうパターンが起こり得ます。

特に、2024年のツアーファイナルで、これまでの集大成みたいな感じでトゥインクルベリーを出した後に、普通にまたエモ枠としてトワイライトメモリーを出して、トゥインクルベリーは結局ほとんどやらずに解散したのが一番よくわからなかったです。 対バンで普通にトゥインクルベリーをやってたので、向こうにはエモ曲である認識なかったのかもしれないですが。

何か微妙に違った曲


敢えて言うなら、この手の曲ではBloomが一番印象的でしたね。 節目になるような大きなライブでは大抵やってたし、ラストライブでもやったし。

※余談
これは本当に邪推になってしまうのですが、根本的に曲のイメージのミスマッチがあったんじゃないのかなー、とか思っています。
トゥインクルベリーを作ったのは地下アイドルの楽曲制作である程度名のある、あの磯野涼氏であり、氏はストガに携わることも複数回あり、その氏が微妙に外した曲を作るとも思えないので、運営側に曲のイメージや使い所などの練り込み不足があったんじゃないかなー、と思っちゃいます。


ここまで、曲やセトリについての文句が続きましたが、一部は情状酌量の余地もあり、ストガはデビューする時期がまずかった感があります。 ストガがデビューした2021年の秋ごろって、コロナウイルス周りの規制が段々と緩くなっていく段階で、22年の夏ごろから地下アイドルのライブの在り方が変わっていく(厳密には『戻って』いったんだけど)過渡期でした。 声出し禁止着座のライブと、声出しありオルスタのライブが入り混じる難しいタイミングでデビューしたのが、アイドル初心者だらけのグループには難しかったのかな、と思います。 ライブの盛り上げ方、盛り上がり方とか21年末と22年末だと全然違ってましたからね。

23年の春ごろ、すっかり規制解除された後は上手くフロアの盛り上がりを誘発させられたグループが自然と上に登っていった印象でしたが、ストガはその流れには乗れませんでした。 この辺りはストガのメンバー自身がアイドル1年生だったことがモロに響いていましたね。 ストガは周りの環境にもっとも振り回されたアイドルと言えるかもしれないですね。

具体的に、声出し解禁の過渡期辺りに出たRock'N'Disco、おねがいっ!!辺りは特に噛み合いが悪かったですね。 どちらもベクトルは違うものの、盛り上がり曲になれるポテンシャルはありましたが、曲が上手くハマらず不発に終わった感があります。

実際、2023年後半くらいからは盛り上がり曲のレパートリーも増えていい感じになっていったので、デビューが後1年遅かったら何か変わっていたのかなぁとも思います。

まぁセトリ難は最後まで何とも言えない感じでしたが……(突然↓みたいなセトリ来る時ある)


あと、これは完全に私怨なのですが、2023年秋ごろから「2024年3月に現体制終了します」と言って、具体的にどうなるのか引っ張り続けた結果、メンバーがひとり増えただけの肩透かしだったのはクッソしょうもなかったです。 ストガの諸々の中でアレだけは完全に擁護不可でクソでした。



3.良かったところ


ここまで、文句ばっかり続きましたが、もちろん良いとこも沢山ありました(そもそも良いとこなかったら通わないし、こんなnoteも書かない)

まず、繰り返しになりますが曲のクオリティは最初から最後まで安定して高かったです。 A定食であるリーガルふりきりイライラむちゅーはどれも『この曲を聞きたいからストガに行く』という理由になれるくらいの曲でした。

そもそも、僕がストガ知ったきっかけって磯野涼曲調べていたいた時にリーガルとワンボヤにたどり着いたとこからなので、根っからの楽曲派です(?)

コンポーザー的に、ストガは実質ヒロインズなんですよね(?)



その他、自分はiL◯FE!メンバー公認のめだんしアンチだったのですが(?) むちゅーとりあるがきっかけでめだんしと和解したという過去があり(勝手に自己解決しただけ) その意味でもストガの楽曲って強かったな、と思っています。

※凄く脱線しますが、やっぱりめだんしの一番良い扱い方って、楽曲派寄りのグループにテイストの違う曲をひとつぶっこんで味変させることだと思うんですよね。 むちゅーとりあるは無秩序な言葉の羅列と韻の踏み方に加えて、彼独自の『アイドル観』を取り込んだ楽曲になっており、まさしく『めだんしの曲』と呼べる出来栄えになっています。

他グループの話ですが、めだんしの扱い方って"これ"であるべきなんですよね


1軍曲以外にもルミナスおねがいイニシ泡沫などなど、聞ける曲や可愛いさ全振りの曲と、系統は多種多様ながら当たり楽曲はかなり多かったです。


また、楽曲絡みだとストガの「生誕曲」のシステムは全てのアイドル運営に真似して欲しいくらいの神システムでした。 簡単に言えばストガメンバーそれぞれに主役となる「生誕曲」が存在していて(凌空だけ加入タイミングの問題でない、空想ロマンス頼むぞ) 生誕の時に披露するのはもちろんですが、普通に全メンバー参加しているので、ただの対バンの時でもそれなりに披露します。

それぞれメンバーを主役にしているだけあり、その子を連想させるようなフレーズや曲調の『理解度が高い』曲になっている上に、メンバー全員が参加しているので、対バンでも普通に披露されるところが良いです。 生誕用のオリジナル曲って、作ったとして普段の対バンではやれなくて初見であまり気持ちを作れないまま終わることがままあると思うのですが、ストガの生誕曲のシステムなら普段の曲として使っていけるのがいいなと感心していました(やり過ぎると特別感なくなるとかはあるけども)

ワンボヤとか普通にやりすぎて生誕曲のイメージ全然ない


曲以外だと、メンバーのモチベーションが最後まで高かったのが良かったです。 なんと言っても初期の7人が(寿々以外アイドル未経験にも関わらず)3年間最後まで辞めなかったのはそれだけで称賛出来ることだと思っています。

各メンバー、配信を積極的にやっていたり、新規のオタクが何気なくツイートした疑問に自発して回答したり、ワンマン前にストガの良いところをまとめていたり、ダンス動画を個人で作ったり、メンバーのやる気が最後まで高くあったことが素晴らしかったです。 ラストライブを有終の美として締められたのも、メンバーが最後までストガであることを誇りに思って、ストガが最高のグループだったと、そう思っていたからなのではないでしょうか。


4.メンバーの話


ということで、ここからはメンバーの話です。 とはいえ自分はストガ全メンバー語れるほどメンバーについて詳しくないので知ってる子だけさらっと行きます。


4-1.高梨由衣


ロリ

推しメンです。

ストガというグループに対しての貢献度は間違いなくにゃし(愛称)がNo1でした。 とにかく真面目な子で、自分自身を高めることと同じくらい、グループを良くすることを考えられる子でした。


具体的に、グループの煽り要員としてコール煽りとかしてましたね。 コール煽りってオタク玄人の方からバカにされがちですが、ことStrawberryGirlsという環境には必要なものであったと思いますし、にゃしが居なかったらストガのグループとしての在り方は変わっていたと思います。 高梨由衣はそれくらいの重要メンバーでした。

何故にゃしが煽り担当になったのかは不明として(メンバー中で一番スタミナがある子だったからかも) にゃしが(オタク側として) 地下アイドル文化に精通していたのが功を奏しました。 オタク側の視点を持ってそれを上手く自分の武器として昇華させられる、そういう応用力がにゃしの最大の武器でした。

その他、ダンスも(素人の自分から見て) メンバー8人の中でかなり上手い方でした。 特ににゃしの強みとしてはステージ映えする、派手なアクロバット的な動きが出来ることがあり、素人目にも目を引くようなスキルを持っていました。
ただ、ストガがライブで出るようなステージが狭い+ストガがメンバーが多いことで、曲にそういう動きを取り入れることが難しかったように思えます。 地下アイドルのダンス特化ってとことん難しいですね……
そして、ストガのグループとしての志向自体、そういう(言い方を選ばなければ)『曲芸』のような極端なものを是とはしていなかったように思えます。

ですが、それらの制約を無視出来る、ワンマンライブでのソロダンスコーナーは圧巻で、自分は技術として一番上手いのは間違いなく咲綾、演目としてのダンスが一番上手いのは間違いなく由衣だと声高に宣言します。

これの2:40から


その他、グループとしての貢献として、ストガのライブ映像はにゃしの私物iPhoneで撮られたものですし、ライブ映像の編集はにゃしがやっていました。 そこメンバーに頼ったらダメだろ!


少し話変わって内面の話をすると、高梨由衣はとてもアイドルとしての理念の高い子でした。

アイドルオタクをしていたからこそ、自分の中に『理想のアイドル像』が明確に存在していて、そこに対しての妥協をしないストイックさがありました。

にゃしの発言で好きなのは、配信でボソッと言っていた『パフォーマンスだけなら私たちは絶対どこのアイドルにも負けないんだけどなー』という発言で、アイドルそれなりに見ているはずの彼女が自然とこのような発言を出来ることこそ、自分たちの技量に絶対的自信を持って、そしてその自信を持てるくらいの努力をしていたことの証左になっています(そしてこの後に『自分自身がどれだけ凄くなったとしてもそれだけでファンがつく訳ではない』と続き、にゃしが決して世間知らずな訳でもなく自分自身の現状を俯瞰して見られる冷静さもちゃんと持っていることがわかります)


===こっから独自解釈のターン、妄想です===

そして、強く語りたい推しポイントとして、にゃしの生誕曲のLuckyChanceの『一番大好きで幸せな場所』という歌詞があり、これはにゃし3年目の生誕のタイトルにもなっている象徴的な歌詞になっています。

2024年に見たアイドルの生誕で一番好きだった

にゃしって元々遊園地のパレードのキャスト(特に某夢の国のキャスト)を志望していたのですが、その夢は途中で諦めることになりました(詳細わからないですが、やっぱり体格によるものがあったのかも) その上で紆余曲折を経て「アイドル」として今まで学んできたダンスを活かして披露しているのですが、一度夢見て叶わなかった過去があり、その上でまたひとつ大きな夢を見つけられたにゃしの生き方こそが『どんな時でも見つけようLuckyChance』という歌詞と重なるものであり、その上で『一番大好きで幸せな場所』と歌っているのがとても良いです。 由衣ちゃんにとってアイドルは『叶わなかった夢の妥協』ではなく、『一番大好きで幸せな場所』なんだと。

また、件の歌詞のその後に続く『またすぐに会おうね』という歌詞、にゃしのストガとしての最後の生誕、ストガ解散の一週間前に告げた「StrawberryGirlsはあと少しで終わってしまうけれど、私はこの世界で強く生きていきます」という言葉に繋がります。

ストガの生誕曲はみんなその子と強くリンクするものですが、由衣ちゃんのそれは一際強く印象に残っています。



4-2.葵なつは

気付いたらアカウント消えてた


ストガのグラビア担当です(存在しないポジション)

なぴたん(愛称) の良さとして挙げたいのはお話の面白さですね。 自分はアイドルとチェキを撮る時に適当な雑談をしがちなのですが、ストガのメンバーって割とみんな真面目(?) で適当な話するのに向いていないのですが、なぴたんは割とそういう話題でもいい感じに返答してくれたのが楽しかったです。 やはり元A級メイドカフェで働いていただけのことはあるコミュニケーション能力です。
『面白いアイドル』って奇抜なキャラクターのゴリ押しであって本当に面白い子ってそう居ない印象ですが、なぴたんの面白さって自然な受け答えの部分にあって、そういうところが話してて楽しくて話しやすかったなと思います。
自分は高梨由衣推しですが、それはそれとしてにゃしには言わなかったけどなぴたんには話した、ということが多々ありました。


そして、他に特筆すべき点は歌唱です。 ストガで断然歌が上手いのは咲綾だとして(つまり、ストガって咲綾が歌もダンスもぶっちぎり上手い) 次点はなぴたんかなぁ、と思います。
なぴたん、歌声が綺麗でした。 誰のものでもない君だから、Initiationはなぴたんの存在を前提として作られてるように思えます。 特にInitiationを初めて聞いた時は(なぴたんてこんな歌えるの!?) と衝撃を受けた覚えがあります。



4-3.キコキャンディ(渚きこ)


ストガ新体制=渚きこ卒業、キコキャンディ加入

ストガの🍭キャンディ🍭担当(存在しないポジション)


凄いどうでもいいんですが、ストガ知りたての頃は音だけ聞いてこの子の名前を『凪 咲子』みたいな名前だと思っていたら『なぎさ きこ』でした。 おそらくこんな感じで間違えられることが多かったからキャンディに改名したんだと思います(絶対違う)

キャンディの好きなところは、とにかくガッツがあって努力を惜しまないところですね。
『やれることはなんでもやる』のような気概がある子で、曲中の細かいポイントでアピールするところが見ていて好きです(リーガル2A前にオタクのコールに合わせて『はーい!』て返答するとことかね)
この世界って個人で頑張れることって案外少ないし、頑張ったから報われることなんてそうないのですが、だからこそ頑張っている子は評価したいな、とそう思える子でした。

自分は将棋の羽生名人の↓この名言がとても好きなのですが、まさしくキコはこれに当てはまるような子だったと思っています。

何かに挑戦したら 確実に報われるのであれば、 誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。


5.終わりに


ストガはまぁはっきり言ってそんなに人気あるグループではなかったし、上記したようにコンセプトからして根本的な問題を抱えたグループでした。 ちゃんと見る人にしか良さが見えにくいのはインスタントな良さが持て囃される現代にてかなりのウィークポイントだったと思います。

ただそれでも、ダンス特化という難しいテーマに挑戦して、途中で路線を少し柔和して歩み寄りしつつも、最後までその崇高なコンセプトを曲げなかったのは『コンセプトグループ』として評価するべきところだったと思います。 中途半端に折れて迎合して無個性化したキラキラ量産型グループになるくらいなら、最後まで自分を貫き通す方がカッコいいです。

メンバーも話していたけど、今時の地下アイドルにありがちな『現体制終了』というお茶を濁す表現ではなく、『解散』と言い切ってくれたことも良かったです。

"StrawberryGirls"は未来永劫あの8人だけのもの、というのはグループ愛が強く最後まで誰一人置いていかなかった彼女たちにとって最高のエンディングだったのでしょう。



終わり。




いいなと思ったら応援しよう!