勉強する意味は何なのか?
上の文章を読んだ際に、その究極の答えがこれだと、僕は思った。
勉強は直接役に立たなくてもいい。
忘れてしまってもいい。
一つかみの砂金が残る。
では砂金とは何なのか?
神経科学の観点からいえば、これはまさに神経活動依存的な神経回路の形成である。ある神経の発火が他の神経の発火を誘導するとそれらの神経のつながりが強まる、というヘブ則が神経間のシナプス可塑性のルールとして知られている。脳の情報処理の大半は無意識下で行われていると考えられているので、忘れてしまったことでも脳の回路形成には影響を与え、自身の一部を形成して情報処理過程を変えている。
特に、脳の可塑性が高いとされている若いうちには将来の思考の基盤ができていると考えられる。日々勉強に時間を使っているか、Youtubeを見ているかで、もはや脳内の神経回路から変わってしまい、現在の考え方や発想など脳に起因する活動に影響を及ぼすはずである。
未来の世界の見え方は今何をするかに依存する。
参考文献
ヘブ則 - 脳科学辞典 (neuroinf.jp)