誰かの人生の中にいる自分|15分考えて書くやつ16日目
16日目/4時間00分目
めっちゃ嬉しいことがあったので久しぶりに書きます。
8年前。まだ学生だった頃。
いっくさん(嫁)と札幌から車で1時間くらいの長沼町へ日帰りのドライブデートに行った時のこと。(当時僕は免許を持っていなかったので運転はいっくさん)
道の駅の前にスーツケースを持った青年が立っていた。
ヒッチハイカーだった。
今でもはっきり覚えてる。
白いシャツを着ていて清潔感があって全然ヒッチハイカーっぽくないヒッチハイカーが「帯広」と書かれたホワイトボードを掲げていた。
当時は自分がヒッチハイクの旅から帰ってきたばかりだったのもあって、乗せてあげたい気持ちになったけど、自分の車じゃないし、自分が運転できるわけでもないから「乗せてあげたいけどね〜帯広は遠いよね〜」といっくさんに言うことしかできなかった。
でもやっぱりどうしても気になるから、「声だけかけてくるわ!」と言って話しかけに行った。
そして、その青年と二人でいっくさんのところへ行き「帯広まで乗せてください!」とお願いした。
日帰りドライブデートのはずが1泊2日の小旅行になった。
彼の名前はケンジ。
学生で、将来はパイロットになるのが夢だという。
「じゃあ俺といっくさんが結婚したらケンジの操縦する飛行機でハネムーン連れてってよー!」なんて言いながらその後もヒッチハイクの話などで盛り上がった。
帯広でも一緒に飲みにいき、翌日俺はドロドロの二日酔いで、いっくさんの運転する横で死人のようになりながら札幌まで運ばれた。
ケンジは別れた後もオホーツク海川を北上して稚内を目指した。「途中俺の地元の湧別を通るから、実家に泊まりな」と言ってうちの親に連絡を入れておいたらケンジは本当にうちの実家に泊まった。(こういうの普通に受け入れられるうちの親は本当にすごいと思う)
そして北海道を一周したケンジとは札幌でまた再会した。
このボードを持って札幌をうろついていたらしい。頭おかしい。
めちゃめちゃ連れまわして朝方まで飲んだ。
どんな話したっけな。旅の話とか聞いたのかな。
「また会おうな!パイロット頑張れよ!」みたいなこと言ったような気がする。
そしてその数年後、急にケンジから連絡がきた。
「ここ、どこかわかりますか?」というメッセージと一緒に送られてきた写真は、地元湧別周辺を空から撮った写真だった。
パイロットを目指したケンジは順調にその道を進んで、飛行訓練で湧別の上空を飛んだらしい。
なんかわかんないけどすごく嬉しかったのを覚えてる。
あれから何年だろう。3年か、4年くらいかな。
一昨日、久しぶりにケンジから連絡がきた。
泣いた。
覚えてるに決まってるだろ!
連絡ありがとう。本当にすごいよ。副操縦士かぁ。
まだハネムーン行ってないから!本当にいつかケンジの操縦する飛行機乗りたいなぁ。
そして今回会えるかな。会えないかな。
忙しい合間を縫って上川まで来ようとしてくれてる。
いろいろ話たいなぁ。
あれから8年か。俺ガリガリだな。