裏を取れ!逆を取れ!点を獲れ!
バルセロニスタのJOEだじょ~
バルサが4連勝と絶好調だにゃ〜
今日は絶好調の要因をまとめてみるジョ〜
1.裏を取る動きとそれを見逃さないパサー
昨シーズンまでのバルサも裏を取る動きは頻繁に見られた。
ラフィーニャを筆頭に、レバンドフスキ、フェラン・トーレス、フェルミン・ロペスらがディフェンスの背後を取る動きを試みた。
しかし、それらのほとんどはことごとく空振りに終わった。
なぜか。
それはパスが出ないから。
近年のバルサは、敵陣形の外で各駅停車のパスを悠長に回し、縦に鋭いパスを入れることが稀だった。
攻撃陣が裏に飛び出しても、タイミングよくパスを出すことをしなかったのだ。
ハンジ・フリックは就任早々、その怠惰ともいえる姿勢にメスを入れた。
今季のバルサは、ラフィーニャ、レヴィらFW陣に加え、ペドリ、ダニ・オルモらMFもチャンスと見るや裏に飛び出す。
そして、それを見逃さずにパスを出すことが徹底されている。
第4節バジャドリード戦の1点目。クバルシからラフィーニャへのパスで奪った得点などはその象徴だ。
2.ダイナミックなサイドチェンジと逆を取るクラッキの技術
メッシ、ロナウジーニョ、イニエスタ、そしてチャビ。
クラッキ(名手)と呼ばれる選手は常に相手DFの逆を取る。
近年のバルサにはそういう選手は稀だった。
いや、正確には、選手にポテンシャルはあっても相手の逆を取るシーンが稀だった——というべきか。
今季は違う。
ダニ・オルモはデビューするやいなや、その才能を遺憾なく見せつけ、相手DFを手玉に取るような活躍を見せる。
そして、それに触発されるかのように、ラミン・ヤマル、ペドリら黄金世代に劣るとも勝らないタレントたちが、観客を魅了するプレーを発揮している。
彼らがそのテクニックを発揮できるようになったのには、理由がある。
それは、攻撃にダイナミズムが加わったからだ。
縦へのパスが意識されるようになったことは前述したが、それに加え、サイドチェンジなどの大きな展開も増えた。
これまでは、短い単調なパスが多く、相手チームが守備をセットした状態で、攻撃しなければならなかった。
そのため、極端に狭い局面にもかかわらず、守備の綻びが見つけにくく、テクニックを発揮しにくかった。
しかし、名医ハンジ・フリックはここにもメスを入れる。
サイドチェンジ、中長距離のパスを織り交ぜダイナミックな攻撃を仕掛けることで、相手守備陣に歪みが生まれ、相手選手は浮足立つ。
その隙を突いて、ヤマル、オルモ、ペドリらバルサが誇るクラッキたちが技術とアイデアを駆使し、チャンスを幾度も演出している。
3.点を獲るべくボックス内に人数を集結
虎穴に入らずんば虎子を得ず——。
ゴールを奪いたければ、やはりペナルティエリア内に侵入しなければならない。
昨季までのバルサは、クロスを上げてもペナルティーエリア内にレヴィしかいない、或いは誰もいないということが少なくなかった。
今季は違う。
常に3、4人がゴール前に顔を出し、虎視眈々とゴールを伺う。
ゴール前に人数が揃っているから、バルデもラフィーニャもヤマルもクンデも、クロスを効果的に入れることができる。
また、シュートのこぼれ球に、レヴィやオルモが反応することも頻発するようになった。
極めてシンプルな理論だが、バルサの得点シーン・チャンスシーンを見てみると、ボックス内に人数をかけているのがよくわかる。
4.まとめ
今季のバルサの攻撃は、裏を取る動きとそれに呼応するパス、ダイナミックな展開と相手チーム・相手選手を翻弄するテクニック、そして、ゴール前に人数をかけることによって攻撃の好循環を生み出している。
ピッチを縦に横に幅広く使うことで、相手守備陣に綻びを生み、見事にその隙を突きゴールを陥れている。
このまま行けば、リーグ優勝——。
そしてビッグイヤーも夢じゃない・・・
しかし、そう考えるのは時期尚早だ。
今季のバルサには、まだ不安要素がある。
次回は、その不安要素について、説明したい。
さぁ、明日は第5節アウェイのジローナ戦。
昨季、シーズンダブルを喰らった相手なので、絶対に負けられないジョ~!!
*写真は、ダニ・オルモに嫉妬するJOE。