骨髄ドナーをした時の話⑤

【自己血輸血の為の採血が完了】
そして
ついに骨髄採取のため3泊4日の入院となるわけです・・・

人生初の入院・・
病院から渡された『入院のご案内』を熟読し準備します...

●【入院初日】

...最寄り駅まで家族に送ってもらい電車を乗り継ぎ病院へ向かう
病院へ到着するとコーディネーターさんから入院準備金5000円をいただく...

入院手続きをして、部屋へ案内される
私が入院するのは【無菌室】部屋にいくのに扉を3つ通らないと行けません・・

『入院』～『退院』までのスケジュール表をもらい、今後の説明を受ける・・消灯時間、食事の時間、それと諸々の『同意書』への署名・・・ほんと細かく説明してもらえましたよ。
【尿道カテーテル】は無かったので一安心(笑)
本当これだけが不安だったんですよ..他の方の体験談を読んでも、全身麻酔で手術された方の話を聞いても・・ソワソワ(笑)

何事もなく初日は過ぎました。

●【手術当日】

手術は午後から・・・
朝食、昼食は無し、水分も手術2時間前から摂取不可
専用の検査着に着替え、弾性ストッキング(加圧ソックス)を履く
腕に点滴用の留置針を設置するんですけど・・
ここでアクシデント発生！！針が血管に刺さらない

グリグリ..グリグリ..
いや、感じてました担当の若手ドクターの緊張具合・・伝わって来てたんですよ！刺す前から
そう、緊張を解そうと直前に放った僕の言葉がトドメを刺したみたいだった

『注射される看護師さんそして、ドクターは凄いですよね！見えない血管に刺せんですもの！尊敬します！』

間髪入れずベテラン看護師さんの

『そうなんですよ！いつも勉強してますからね先生！』

と、なにか違和感が残る言葉・・・
『やっべぇ～余計な事言っちまった』
と思ったけれど時すでに遅し・・針が腕をグリグリ..グリグリ血管探してる..痛くないけど、気持ち悪くなってきた
看護師さんからも『春日井さん顔が青いですね..気分悪くないですか？？』・・・【ダメ...気持ち悪いです】のやりとり
即横にさせられました・・・・若手ドクターもギブアップしてしまい『交代します....』
・・・・・そんなつもりは無かったのだが、悪いことをしてしまった

まぁ結果的には交代してちゃんと刺さったんてすけどね

時間がきて看護師さんに付き添われ、雑談しながら手術室まで歩いて移動します

手術室前でキャップをかぶり入室..手術チームのドクター方々に挨拶！
手術台に横になり、準備が始まります
一つ一つ丁寧に説明してくれました

・心電図のパッチ
・脳波のパッチ
・酸素マスク……

腕の点滴から第一段の麻酔が入ってきます・・・なんか冷たいなぁ～..マスクをつけられ……
『麻酔のガスがきます～ちょっと匂いがありますよ～、意識あるところまで返事をしてださいね～』
【ハイ……】って返事した気がする・・・

名前を呼ばれ意識が戻ると採取手術は終わってた！！！
全身麻酔ってスゲー！！気付かないうちに意識落ちてる

『大きく深呼吸してくださ～い』
深呼吸したら人工呼吸器？の管が口から抜かれた..管が挿入されてたのも気付かないのか..
『エイリアンのフェイスハガーってこんな感じか？』なんて思ったり..一つ一つが人生初体験だからなんかワクワク←ちょい変な感覚

腰の辺りに鈍痛&圧迫感(止血の為に大量のガーゼ)・・部屋までベッドで運ばれる・・腰痛い・・想像していたよりは痛くない？
いや痛いわ・・
骨に【穴】が空いてるからそりゃ痛いよね
部屋に戻ると担当のコーディネーターさんがいる！！
まだ『ボーーーー』とする意識で受け答え、ちゃんと喋れたか？

すぐ夕飯だったんだけど・・【食べたい！】のよ、朝と昼を食べてないから。
でも胃が受け付けなくて【気持ち悪い】けど【食べたい】
食べると【気持ち悪い】けど【食べたい】のループ
異常に喉が渇く！！
売店でもっとスポーツドリンク買っておくんだった・・・

その⑥へ続く・・・