【ウルトラ系バトスピデッキ】黄金の城塞
はじめに
最強怪獣の呼び名も高い『宇宙恐竜ゼットン』。その「ゼットン」と双璧を成す最強怪獣として有名なのが、ウルトラセブン第14話、第15話『ウルトラ警備隊西へ(前・後編)』に登場した『宇宙ロボットキングジョー』です。
ペダン星人が操るロボット怪獣で、金色に輝く金属で出来た頑強な身体はセブンのあらゆる攻撃をものともせず、一度はセブンを失神まで追い込みました。再びの対戦時においてもセブンの力だけではどうすることも出来ず、人類が開発した新兵器ライトンR30爆弾を打ち込むことでようやく破壊することが出来た強敵です。
その後のウルトラシリーズでもたびたび登場し、大怪獣バトルでは改良強化された『宇宙ロボットキングジョーブラック』が、ウルトラマンZでは鹵獲された後に改造され、防衛チームストレイジの戦力となった『特空機3号キングジョーストレイジカスタム』が登場するなど、その系譜の人気は確かなものであることが伺えます。
ウルトラコラボにおいては、ブースター第1弾【ウルトラ怪獣超決戦】で『宇宙ロボットキングジョー』がマスターレアとして収録されました。他にも関連カードが2種収録されましたが、第2弾【ウルトラヒーロー大集結】では関連カードが収録されず、悔しい思いをした方も多かったと思います。私もそのひとりです。コラボスターター【対決!べリアル軍団】ではゼットンとキングジョーの融合体である『べリアル融合獣ペダニウムゼットン』が収録され、優秀な防御マジックである『白晶防壁』がキングジョーのイラストで再録されました。そして4年ぶりのコラボブースター第3弾【ウルトラヒーロー英雄譚】では、レアリティは高くないもののウルトラマンZに登場した『宇宙ロボットキングジョー[ウルトラ怪獣2020]』と『特空機3号キングジョーストレイジカスタム』が収録されました。
今回はじわじわ愛され続ける「キングジョー」たちを主軸に据えたデッキをご紹介いたします。
至らない点多々あるかもしれませんが、生温く見守って頂けたら幸いです。
ウルトラ系バトスピデッキ紹介、6回目は【黄金の城塞】。
レシピはこちら↓↓↓
https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202107/11626500893735_20210717.html
構成
スピリット 24枚
ゲッコ・ゴレム 3
宇宙ロボットキングジョーブラック 3
無双鉄神インペライザー 3
宇宙ロボットキングジョー[ウルトラ怪獣2020] 3
宇宙ロボットキングジョー 3
特空機3号キングジョーストレイジカスタム 3
紅炎の戦姫ブリュンヒルデ 3
ブレイヴ 4枚
幻魔神 1
神剛槍ゴッドランス 3
ネクサス 7枚
日下 チヒロ 3
侵されざる聖域 1
防衛センター急襲 3
マジック 8枚
氷刃血解/ミブロック・バラガン・オリジン 3
白晶防壁 3
ホワイトクラック(リバイバル) 2
合計40枚
コンセプトは『攻めも守りもバウンス一筋で押し通す』デッキです。
各カードの役割
ゲッコ・ゴレム
『宇宙ロボットキングジョー』をはじめとする【ウルトラ怪獣超決戦】に収録された白の系統:機人スピリットには、白と青の2色の軽減を持つカードが多く、このスピリットがいることでスムーズな召喚が出来るようになります。青軽減が無いカードに対しても、単純にメインステップ中に白シンボルが2つ持てるだけでも十分役立ちます。
宇宙ロボットキングジョーブラック
映像作品ではキングジョーの強化型ですが、コストが3で、効果も2色の超装甲を持つのみ。『防衛センター急襲』でBPアップと疲労ブロックを得ることが出来ますが、心許なさは拭いきれません。
無双鉄神インペライザー
召喚時に相手スピリット1体を手札に戻し、条件付きのコアブーストを行います。先攻1ターン目にゲッコ・ゴレムから続けて召喚することができればベストムーブ。コスト4なのでゴッドランスと合体でき、相手の盤面次第ではアタッカーも努めます。
宇宙ロボットキングジョー[ウルトラ怪獣2020]
ウルトラマンZに登場したキングジョー。同弾収録の他の怪獣カードと色を合わせるため赤/白の2色カードとなりました。軽減シンボルに白を含まないので、軽減無しで召喚することになるのが玉に瑕。自身のシンボルは紫/白としても扱えるので、後続に繋げることは可能です。効果破壊を一度だけ防げるのは「キングジョー」の防御力の高さを再現しているのでしょう。Lv2からアタック時/ブロック時にコアブーストを行えるので、相手の盤面や『日下 チヒロ』の神技と相談して使っていきましょう。インペライザー同様、ゴッドランスを合体させて殴るのもアリです。
宇宙ロボットキングジョー
相手スピリットのアタックに合わせてのバースト発揮ですが、効果解決順の都合上自身のBPを上げることは出来ませんので、他にブロッカーを用意しておきたいところ。自ターンにフルパンした合体スピリットなどがいれば良いですね。Lv2からのアタック時/ブロック時効果は自身のBP以下のスピリット1体の手札戻し。『防衛センター急襲』や『日下 チヒロ』を絡めて防御寄りに使うもよし、ゴッドランスを合体させて2体バウンスして攻めるもよし。
特空機3号キングジョーストレイジカスタム
召喚時/アタック時に任意で相手スピリットを1体手札に戻すか、バースト1枚を破棄できます。ターンに1回という制約があるので、召喚時効果を使用したターンではアタック時効果を使用することはできません。Lv2から名称に「ゼット」/「特空機」を含む自分の白のスピリットに【重装甲:紫/黄/青】を与えるので、青の効果で召喚時効果が封じられていても発揮させることが可能です。
紅炎の戦姫ブリュンヒルデ
ライフ減少時のSバーストで相手の合体していないスピリット/アルティメットすべてを手札に戻します。Lv2からはターンに1回、アタック時/ブロック時に強制回復します。ゴッドランスの神域効果を受けられますが、アンブロッカブル効果よりも除去も含めたダブルシンボルの連パンの方が強いです。
幻魔神
制限カード。コスト4以上のスピリットと合体でき、左右で異なる3色の【超装甲】を与えます。最近の環境では強いのか弱いのかよくわからなくなってきました。
神剛槍ゴッドランス
合体条件がコスト4以上で、無条件で相手のスピリット1体を手札に戻し、コスト5以下のスピリットを戻したときは回復効果も発揮する上に、創界神ネクサスと合体することもできるブレイヴ。回復効果は強制な上ターンに1回制限がありますので、計画的に使用しましょう。
日下 チヒロ
神技で相手のアタックを強制することが主なお仕事。強制アタックでバーストをオープンしたり、相手の小型スピリットをブロッカーで返り討ちにして相手の足元を崩します。防衛センター急襲がLv2で配置されているときは、相手のアタック順を調節して効果でアタックステップを終了させたりできます。Lv2の神域は、成功率は低いですが相手のアタックに合わせて『宇宙ロボットキングジョー』をバースト召喚し、効果でオープンした中にブリュンヒルデがあればセットし、ライフで受けてブリュンヒルデを召喚ということも可能です。さらに、インペライザーかストレイジカスタムがめくれた場合は召喚時効果で相手スピリットやバーストを除去することが出来るので、このデッキに相性が極めて良い創界神です。ゴッドランスを一時的に預けておけるのもありがたいところ。
侵されざる聖域
制限カード。ネクサスの生存確率が低い現況ですが、あれば嬉しいので採用です。
防衛センター急襲
「キングジョー」サポートネクサス。BPアップは相手のアタックステップ限定ですのでご注意を。常にLv2で維持して不測の事態に対応できるようにしておきましょう。
氷刃血解/ミブロック・バラガン・オリジン
雑に強い防御札。転醒では神託できません。
白晶防壁
定番防御札ですが、スピリット戻しの効果も活用していきます。是非ともキングジョーイラスト版をお使いいただきたい所存。
ホワイトクラック(リバイバル版)
ミラージュでランダム手札破棄を狙っていきます。一度に複数体戻したときも、破棄できる手札の枚数は1枚です。手札に戻したときに発生する派生効果ですので、手札戻しのたびにランダム1枚破棄を行います。フラッシュ効果のネクサス戻しは後詰めで。自分のデッキをオープンする効果はまず使用することが無いですが、戻すカードの順番は変えないように。
動かし方
『日下 チヒロ』の配置が最優先。ゲッコ・ゴレムからインペライザーが出せれば後の展開が有利に。コスト4以上のスピリットがいればゴッドランスを合体させて積極的にアタックしていきます。白晶防壁と氷刃血解で守りを固め、チヒロのアタック強制で相手の盤面をコントロールして、連続アタックで押し切りましょう。
不採用カードの理由
今回も「キングジョー」関連のカードはフル投入していますので、不採用カードは無しです。
終わりに
【ウルトラ怪獣超決戦】で採用された怪獣たちの中に白属性のものがいくつか見られました。その中の代表格がサポートネクサスや亜種も採用された『宇宙ロボットキングジョー』でした。白の怪獣たちの中には他にも系統:機人を持つカードが多く、それらを中心としたウルトラ機人デッキを作ろうと思い立ったのがそもそもの始まりです。しかし、際立った強さを持った「ゼットン」に比べて「キングジョー」はいまいちカードに強さが感じられず、これだというデッキの形がなかなか見えてきませんでした。幸か不幸か【ウルトラヒーロー英雄譚】で2種の「キングジョー」が採用されたのを機に、このデッキを『宇宙ロボットキングジョー』を主軸にしたキングジョーデッキとして新たに構築しなおしました。バースト、バウンス、系統:機人、これらを生かした構築をと思い辿り着いた答えが『日下 チヒロ』の採用であり、『神剛槍ゴッドランス』です。際立った強さはありませんし、新弾環境における逆風も見えていますが、まだここは通過点と思って今後もデッキの強化に努めてまいります。願わくばいつかXレアの「キングジョー」が生まれて、飛躍的な強化が為される日が来ることを夢見ております。ちなみにデッキ名は漫画『ULTRAMAN(原作:清水栄一 作画:下口智裕)』に登場する「ペダン星人の侵略ロボット」の作中名から採りました。
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