小津安二郎監督のカメラが静止する時❤
昨日テレビで放映されたのは小津安二郎監督の「秋刀魚の味」
何回も観た映画ですが、いつも気になってしまうのは
監督の異常な四角愛です
下は工場の紅白の煙突、カメラは5秒静止します
そしてビルの窓を見つめて5秒静止
ジャケットと下はこの映画でデビューした岩下志麻の後ろ姿
下はビルの窓をのぞき込む酒の提灯、5秒静止
そしてビルと電柱でカメラはまた5秒静止
下は監督お得意の、これでもかという大小の四角の連鎖
飲み屋の照明も窓も、これでもかという格子の重なり
下は例外的な丸の重なり
笠智衆と加東大介が軍隊時代を思い出して敬礼
下は監督お得意の廊下から玄関を見る図
若々しい佐田啓二、天性の上品さです
と親父はデビュー前の三國連太郎と佐田啓二を散髪したということか
またこれがデビュー作となった岩下志麻は
失恋して指にテープを巻きつけるシーンを100回もやり直しさせられ
「人は悲しいから悲しい顔をするとは限らないんだよ」と
監督に言われたとか😟
ちなみに私は、晩年の植木等さんのカットをしていました
色々な話をしましたが
「食事の時、仲代君が黒澤監督の前に座るのを敬遠し
自分が必ず正面に座らされたのは参った」と
権威を嫌いな植木さんらしい話でした😥