でんぱ組.inc エンディング発表からの半年間

でんぱ組.incのエンディングが発表されてからどこかのタイミングでnote書きたいとは思っていたものの、なんやかんやしていたら夏が終わっていた。そんでこれからはもっとなんやかんやのあれやこれやがあってそれどころではない気がするので、ツアーの初日が終わったこのタイミングでエンディング発表後の諸々を一旦中間報告的なものとして残しておこうと今のうちに筆を走らせることにした。本当は各項長文書きたいけどそんな余裕はないのでダイジェスト止まり。

※普段表には書かないような過激めな思想・発言も稀に混入しているのでスルー出来ない方は見ない方が吉。
※とはいえ今現場で話すような関係の方で嫌いな人はいないので誤解なきよう。


■エンディング発表直後のお気持ち

10行くらい書いたところで4月に書こうとしてそのまま放置していた下書きがあったことを思い出したのでまずは抜粋。

今よりはるかに文才がある・・・この時に全部書いときゃよかった・・・。
とりあえず半年経ってもまだ消費者金融には手を出していない。えらい。

お知らせ聴いてる最中はこんなもんだったがすすり泣く大量のヲタクさんを横目に会場を出てひと息ついて、公式からのポストやメンバーの直筆文章が出はじめてようやく現実がまとわりついてきた。

そうか。
終わるんか。

ディアステから早く解放されたい。そのためならでんぱが終わろうともやむなし。正直そう思っていた部分もあったが、実際その時を迎えるとやっぱり寂しいものでダサいことこの上ない。

ピンキー!の踊ってみたで「でんぱ組.inc」の文字列を知ったのが2012年6月23日

豪華盤とはいえ10000円もするアルバムとかあるんだwwwと流れてきた記事で興味を持ち、冬へと走りだすお!のMVで沼につま先入ったのが2013年11月

正月休みに珍しくイラつくことがあって(内容は覚えてない)勢いで田村ゆかりさんのライブを取ろうとしたところ既に枯れており、もういいわでんぱ行っちゃる!と更なる勢いでチケットを取って行った人生初のライブ「ワールドワイド☆でんぱツアー2014 福岡公演」が2014年3月2日

気づけば10年経っていた。
そりゃあ嫌でも思い入れくらいあるか。


初めてのライブはでんぱだし、
初めてネットでできた知り合いはでヲタだし、
初めて行ったオフ会もでヲタの集まりだし、
初めての遠征もでんぱだし、
初めての土地に行くのは大体でんぱのツアーだし、
初めてのツアー全通もでんぱだし、
初めてのFCはでんぱだし、
初めて手にしたチェキはSPINNSコラボの相沢さんだし、
初めてできた"推し"と呼べる存在、ピンキー!こと藤咲彩音さんは、なんかでんぱ組.incのメンバーだったらしいし。

今メインで使ってるTwitter(新X)のアカウントも元々は初めてライブ行くうえでグッズの買い方から「整理番号」の意味まで何一つ知らないのはさすがにまずい、誰かに教えてもらおうと思って作ったものだし。

「俺はでんぱ組のヲタクじゃない❗️藤咲彩音のヲタクだ‼️」などとイキリ散らしていた時期もあったが、

そりゃあ、思い入れくらいあるか。

自分がまさかアイドルハマるなんて思ってなかったからでんぱのことは好きになってからも長いことアニソンアーティストか何かだと思っていた。自分にとっては初めて触れたアイドルがでんぱ組.incだし、(僕にとって)ここまで真剣にアイドルと向き合うことはもう二度とない。地方民がドル追うのは疲れるからね。
だから個人的には写真撮る時に「ももいろクローバ〜〜〜Zー!」とやってるのは正直全く面白くない。写真には入りたいしヲタクはみんな好きだからいいけど(ワンマンの時はやらない方がいいと思うけど・・・)(もちろんその場にいる人が楽しいなら問題なし!)。


長々と思い入れを書いてきたが(本当はあと10000字語りたいが)、当時自分は結構長いこと学生やってたのもあってそんなにたくさん現場に行っていたわけではない。なんなら社会人になってもほとんどワンマンにしか行ってなかった。どうも、口だけ達者なライト層と申します。だからなのか、いざエンディングを迎えると言われても今のところ後悔などほぼ無かった。ライト層はライト層なりに自分の納得できる形で10年間でんぱ組.incと関わってきたのだろう。「もっと頑張っていれば…」とつぶやいている人が何人もいて凄いなと思った。「やめないで」と叫べるほど、でんぱにとって価値のある客ではなかった。

とはいえ、誇れることも出来た。

この「でんぱ組.incはエンディングを迎えます」というお知らせを生で聴けたこと。

スーパーライト層なので、でんぱに関してはグループの活休とかメンバーの卒業とかそういうお知らせを現地で浴びたことがなかった。メンバーの卒業公演だって今年のあおにゃんが初めてだったくらい。だからここでこのお知らせが聴けたことはそれはそれで嬉しくもあった。こうなればさすがにもうメンバー抜けるとか無いだろうし、ここまでインパクトのある悲しいお知らせは最後だろう。最後の最後に実績解除だ。

「今のところ後悔などほぼ無かった」とは書いたものの、実際は大きめのが2つだけある。

1つは現場であまりヲタクとの写真を撮ってこなかったこと。
初めてスマホを手にした直後の幕神ツアー初日、自撮りの練習と称して片っ端からエンカするヲタク達と撮りまくった写真を今でもたまに見る。こういうの、もっと撮っとけばよかったなーと思う。でんぱがエンディングを迎えたらもうほとんど会うこともなくなる人が大量にいるはずで、そんなヲタクとも現場で一緒に遊んだ思い出を残しておきたくなった。が、これ毎回ライブ後には忘れてる。この半年間で思い出せたことほぼ無い。ので毎回写真に入れてくださっている方々本当にありがとうございますの気持ち。

もう1つは、でんぱ組.incの武道館公演に行ったことがないこと。
初回の時は山口県より東は外国だと思っていたので多少仕方がない。行けない(と思い込んで)代わりにFC入ったおかげで今ゴールドカードが手元にあるわけだし。だが残りは卒論がどうだのねむさんのヲタクに行ってほしいだの言い訳付けて干してしまった。平日でもなんでもいいから最後のライブが武道館だったらと心の底から望んだが、そんなすぐ武道館取れるわけないことも承知の上だしやはり叶わなかった。これだけはもう取り返しがつかない。

これから年始までどれだけの何があるのか分からないが、とにかくもう後悔はしたくないし、後悔する可能性を潰しておきたい。「後悔しないように動く」というのはここ3年くらい自分のヲタク活動の指針でもあったから気持ちはすぐに固まった。活動が有限になったということは投資できる金と時間も実質有限になったということなのだからあとは気持ちと行動力の問題。冒頭の消費者金融なんちゃらの思考もここから来ている。やれるだけのことを本気でやる。それだけ。お通夜開催してる場合じゃない。


こうして長いのか短いのかよくわからない夏が始まった。


■4月からの振り返り(ダイジェスト版)

ダイジェスト版と書いたが、フルバージョンを書くことは(推しに頼まれでもしない限り)多分ない。

【4月】

★4/19 SAKKA FES vol.1 NOBE DAY(渋谷)
翌日エンディングが発表されるなんて誰も予想してない中、期待されていたとおりノットボッチ復活。楽しすぎワロタへ。

★4/20 でんぱ組.inc 『We need the DEMPA TOUR 2024』(恵比寿)
アンコールでエンディングが発表されるなんて誰も予想できないような攻撃力マシマシのセトリ。形而上の復活と商売繁盛!元祖電波屋!の完全初出し。形而上強すぎやろフェスでやれおじさんへ。

★4/21 でんぱ組.inc 『We need the DEMPA TOUR 2024』(大阪)
エンディングバフもあり無事にソールド。バフによりユメ射すの火力が跳ね上がる。一緒に見ていた身内がペンラの先を吹っ飛ばし、曲終わりで無事に帰ってきたのが面白すぎた。


【5月】

★5/18 でんぱ組.inc 『We need the DEMPA TOUR 2024』(名古屋)
明らかにキャパオーバーなレベルの人間を詰め込んだ公演。でも推しちゃんは見つけてくれたので神。まさかのFD2復活。ツアーの追加公演発表。

★5/19 玉屋祭2024(鶯谷)
良番引けたので2列目上1。ツアーは全部後方だったので久しぶりに近くで見れてよかった。Wiennersコラボのアイノカタチは今のところ今年のでんぱ現場最強の時間。

★5/26 @JAM 2024 Day2 ~SUPER LIVE~<2部>(お台場)
今年行ったでんぱ現場で初めてのスペースに余裕があるライブで振りコピ推しジャンマシマシの獣へ。ここから特典会が3kになったこともあり、りあちゃんと初接触。毎回当たり前のように聴いてきたでんでんぱっしょんが披露される回数ももう有限なのかと思いはじめてきたのがこの頃。


【6月】

★6/1 DSPM旅行部 佐賀編 Supported by ANAあきんどライブ(佐賀)
今年一番家から近い現場(新幹線+特急で片道1時間)。でんぱの現場ではないが相沢さん彩音ちゃんぺろが来ていたのでライブだけ参戦。少女レイの踊ってみたとゾンビランドDEMPA!!で神現場。ぺろと7年ぶりの接触。

★6/14 でんぱ組.inc 『We need the DEMPA TOUR 2024』(渋谷)
絶対に近いうちに戻ってくると信じていたシャングリラが早速復活。一番後ろで見ていたカップルがでんぱのライブ初めてだったと言っていて感動した。目の前でみんなでしちゃかちゃやっててごめんな。エンディングライブの日程と会場発表され一気にエンディングが現実へ。


【7月】

★7/4 DSPMナカヨシファミリア〜でんぱ組.inc〜(新宿)
長いこと待ち望んだでんぱとバンもんの対バン。でんぱれで汐りん入ったのはいつぞやのナカフェスを思い出した。ランラブでコレオグラファー藤咲彩音がぐみてゃんポジで入ってくれた。ツアーの追加公演新潟が発表され申込もスタート。ここから財布が火だるま。

★7/7 エアトリ presents 毎日が夏祭り 2024 #DSPM七夕編 夜公演(横浜)
今年初のでんぱ最前。ノットボッチを彩音ちゃんの正面で踊れるの楽しすぎた。おつサマ警戒で久しぶりにタオル持ってったら全員集合でやってくれて俺の時代開幕。

★7/27 六本木アイドルフェスティバル2024(六本木)
まさかまさかのムヒ復活。あまりにも斜め上で5秒くらい信じられなくて動けなかったしめっちゃ泣いた。大好きな曲なんです。ありがとう。ありがとう…

★7/31 アイカツ『夏のドリアカーニバル』昼夜両部(渋谷)
でんぱの現場ではないが"あやね"の初舞台なので水曜日から社不アイカツおじさんへ。でんぱの外であやねちゃんを待っていた人がたくさんいたことを直に感じてあまりに嬉しくてめっちゃ泣いた。


【8月】

★8/4 TOKYO IDOL FESTIVAL DAY3(お台場)
でんぱ最後のTIFステージ。最後を噛み締めるような推しの表情が印象的だった。自分が通ってるもうひとつのグループと初めて同じ現場として被ったフェスだったからそっちのヲタクを呼び込めて、でんぱのヲタク楽しそうだった!と口々に言ってもらえたのがとても嬉しかった。

★8/11 SUMMER STATION 音楽LIVE(六本木)
直前に女性声優と4時間飲酒してから入ったので大人しくしていようと思ったがやはり無理だった。元祖電波屋が初披露されてから初めてセトリに入らなかった現場(だと思う)。

★8/24 #DSPM presents レインボリーミュージックジャンボリー@2024 モルック世界大会 in 函館(函館)
人生初函館。トッパーのでんぱだけライブ中ずっと入口以外締め切ってて滝汗だったがその分終わって外に出た時の北国らしい空気と風が最高だった。

★8/24 でんぱ組.incワンマンライブ「なまらめんこい函館でんぱライブ」(函館)
でんぱ組.inc最後の函館ライブ。1曲目FDかと思わせといてFD2とかいう粋な始まり方とシャングリラ、ムヒ、ノットボッチ等最近復活した曲を詰め合わせたセトリ。珍しく"最後"を前面に出したMCも刺さった。
夜中に歩いて函館山まで登ったのがなんか好評で今だに現場行くとネタにしてもらってたりするのでお散歩記録noteでも書こうと思ったが2000字くらいで絶賛滞り中。鮮度だいぶ落ちたので多分世に出ることはない。

★8/25 久保みねヒャダこじらせライブ#43(お台場)
たまたま間に合う飛行機を取っていたこともあり函館からの回し。「あの曲最近やってないよね〜」という話が出た時に相沢さんが「その時その時の思いが詰められているからわざわざ掘り起こさなくてもいい」と語っていたのが響いた。

★8/30 Animelo Summer Live 2024 -Stargazer- DAY1(埼玉)
去年も一昨年も来たがまさかでんぱで召喚される日が来るとは。クソデカ会場ででんぱ見るのはエモが過ぎたし台風直撃の中無事に辿り着けて本当によかった。

★8/31 でんぱ組.inc 「真夏のでんでん大特典会」(有明)
リリイベですらない特典会だけのイベントに行くのは初めてだったかも。ベンチで野宿したのを推しにいじられる始末。ランディーも笑ってくれたので勝ち。ひなちゃんと初接触。


【9月】

★9/1 DMMオンクレフェス2024(秋葉原)
色々と物議を醸したものの衣装交換かつ1時間尺あったのでだいぶ許した。飛行機の時間があったので最後のぱっしょんだけ見れなかったが空港着いたら飛行機遅延しててキレた。

★9/7 風とロック芋煮会2024(福島)
ありがたいことに前方まで導いていただきギチギチの中、最前下0.5で見れた。序盤は袖にえいちゃんがいて、彩音ちゃんがリボンでちょっかいかけに行ってたりネオジャポでは横移動しに出てきたりしていた。久しぶりのキボンヌが野外の空気感とマッチしていてとてもよかった。ツアー追加で台湾が発表され、今頃になってパスポートについて調べるところからスタート。

★9/14 @JAM EXPO 2024(横浜)
初日。自分の誕生日当日に3ステも見れるのはあまりにもご褒美。廊下で横移動する朝から始まり、最後はおつサマノットボッチプレサマの夏曲3連で約束された優勝。

★9/15 @JAM EXPO 2024(横浜)
2日目。久々のバットゥーで死んだ。前日のでんぱ組.inc SPECIAL THANKS LIVEに参加されていた某アイドルさんが特典会に来てて彩音ちゃんの列に並んでくれてたの嬉しかった。

★9/16 @JAM EXPO 2024(横浜)
最終日。大トリ一本勝負。デカい開場だと声も通りにくいし盛り上がってないと思われるのだけは絶対嫌だったのでガチの本気をぶつけて灰へ。玉屋祭を越えて今年一番体力枯らした。

★9/21 NAKAYOSHI FES.2024(渋谷)
ギリ最前が取れてぱっしょんでギチャギチャにリボンが絡まり必死にほどこうとする彩音ちゃんとそれを煽るように彩音ちゃんの周りを優雅に回る相沢さんがすぐ目の前で見れた。

★9/27 VS NEKO vol.5(渋谷)
Neko Hackerとの異種格闘技戦。BPM285EX初披露。ネコハカのターンで彩音ちゃんとりあぴが側面の窓から見てたからガチで恋するお前らへで前方まで泳いで見える位置からガチ恋叩き込めたのが楽しかった。

★9/29 ゆびきり Supported by #DSPMLIVE(下北沢)
でんぱの現場ではないが、りあちゃんがアイドルでいるうちにやりたかったライブということで参戦。りあちゃんの新曲は歌詞が沁みた。ENGAG.INGのフロア最高すぎた。



4月からここまでで干したのはグループ単位の現場だと、

6/15(土)  やついフェス
6/25(火)  でんシャチ
8/2(金)  TIF初日
9/9(月)  JOYNT POPS
9/11(水)  よっちゃばれフェス

の5回。記憶が正しければ。元々現場被ってたやつい以外は全て平日なので、関東でライブ後当日中には帰れない土地に住んでる年間有休14日の人間としてはまあまあやれたと思っている。実際有休足りなくて欠勤使ったし。でもTIF初日は行きたかったな・・・。

感覚としてはまさに「駆け抜けた」という言葉がベストマッチしていてバタバタしていたら半年終わったような状態。噛み締めるような余裕はあまり無かったが、最後のTIF、最後の北海道現場というように「最後」を意識させられる現場が増えてきてさすがにノーダメでは終われないライブも少なからずあった。
それとは逆に、自分にとっては初の函館、初の東北現場、初のアトジャで見るでんぱと「初」が付く現場もいくらかあった。でんぱの最後と自分の初めてで寂しいのか嬉しいのか頭ん中なんてもうグッチャグチャになりがちだったが、それはそれとして自分のヲタク活動にとっての初めてを彩音ちゃんとの記憶で刻み込めるのは嬉しい限り。

こうして怒涛の夏が終わり、ここからは怒涛のツアー。7月以降のツアー関係の支払いと各種5桁フェスチケ代で既にへそくりは消し炭となったのでリリイベはほぼ全干しだがこれももう仕方ない。元々10秒20秒しか喋れないような特典会は優先順位低めなのでその分他を頑張るだけ。


■10/8 でんぱ組.incエンディングツアー「宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!」初日⚡️

・感情

いよいよ最後のツアーが始まってしまう、くらいの感覚はあったもののそれ以上の実感はイマイチ湧かなかった。最後のツアー初日とか、現状最後の東京ワンマンとか、"最後"が一気に増えてきたけどわからんもんはわからん。最前だったりしたらまた変わってたんだろうけどそもそも一般チケだし。
ただ、久しぶりのでんぱのワンマンなのはちょっとワクワクした。実際会場行ったら山ほどでんぱ組.incさんのヲタクがいて嬉しかった。フェスにもずっと通ってきた人達は毎年こういう気持ちだったのかと今になって理解した。
あと、十中八九最後の生バンドライブになるからその音を楽しむことは忘れないようにしようと決めた。

ゲストがいっぱいいて普段のでんぱのワンマンライブとはかなり乖離があるという事前情報もあったから、ツアーの初日というよりはむしろ前夜祭で、噛み締めるというよりはわちゃわちゃお祭りになればいいなという心持ちはあった。だから本当は外も幕神の時みたいにお祭りになったらよかったけど、生憎の雨に阻まれたのは痛かった。本心としてはお世話になった人やグループを呼んでフェスとかやってほしかったが、それが難しいのも分かるのでせめてそういう雰囲気が出てるといいなとは願っていた。

そう、これはお世話になった人への恩返し現場なのだから、ぶっちゃけオーディエンスの楽しい楽しくないなんてどうでもいいのだ。ゲストに失礼がない程度に好き勝手してもらって、あとはこっちが渡されたものを勝手に楽しめるかどうかというだけ。そのくらいでいい。気楽に身軽にいこう。

こうしてたまにはこういう現場も悪くないかと思い、俺は扉を開いた。


・本編

ロッカーに荷物ぶち込んでたらかっさんと思しき声がフロアから響いてきた。OPDJがNeko Hackerはデカすぎ。またHome Sweet Homeやってくれた。好き。対バンでも使っていたDear☆Stageへようこそ、バットゥー、檸檬色もまた聴けた。最後が檸檬色で声出して終われたの素晴らしい。狙ってやってるんだろうけど。

1.BPM285EX(Neko Hacker コラボ)
そのままの流れでネコハカ新曲コラボ。実際新幹線に乗ってきた人にとってはこれ以上ない始まり方だろう。これから君の住む街に行くぜ!という歌詞もツアーの始まりとして気持ちがいい。俺の住む街には来ないけど、それはデフォなので別にいい。

2.おやすみポラリスさよならパラレルワールド(H ZETT Mコラボ)
早速生演奏の洗礼!このバケモン鍵盤楽曲を生演奏で聴けるの助かりすぎる。コスモツアー2018 既知との再会に行ってないのでここで歴史を回収したような感覚があった。

3.くちづけキボンヌ(かせきさいだぁコラボ)
これも楽しみだったコラボ。でんぱの現場に行きはじめた頃に予習で一番見ていたのが野音のDVDだった自分にとっては物凄く耳なじみのある歌声でありながら(でんぱの現場においては)相当久しぶりの「映像で見ていたことが目の前で起こっている」感覚だった。

4.冬へと走りだすお!
どおおおおおおおおぉぉぉぉおぅうわあああああああああああああああやったああああああああああありがとおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!😭😭😭😭😭

いや、そりゃやるでしょって感じなんですけど、コラボ関係以外全くセトリ予想とかしてなかったから俺にとっては不意打ちだったんすよ。。。
前述の通り、でんぱを好きになったきっかけのひとつが冬へとなのでここで聴けるのは嬉しかった。しかもコラボ満載でセトリもかなり圧迫されるこの日に、おそらく最後になるであろうでんでんバンド付きの日に、この曲が聴けるのはあまりに嬉しすぎた。

5.Dear⭐︎Stageへようこそ♡(清竜人コラボ)
「おいおい本当にでんぱ組終わんのかよ…」と曲の前フリから本当に"お客様"側が言いそうなことをぼやき続けて客と結託して"解散"を止めようとし、終いには「あとはお前らで解散やめさせろ!」と吐き捨てて帰る始末。カッコよすぎんだろ。曲が始まったら時が進んでしまうからなんとかして引き延ばそうとしてる感があったのも個人的には好だった。

6.まもなく、でんぱ組incが離陸致します♡
ようこそからのカップリング兼これからツアー始まりますの意図ですよね。アウトロで会場に響く某氏のマ"マ"ーッ!!!とその後の🤫が気持ち良い。

7.形而上学的、魔法(諭吉佳作/menコラボ)
もしもしインターネットの2択と騒がれていたが今回もこちら。幕張現地で回収しその後何度も映像でも見たコラボ。n年前からこの曲を現地回収することを生きがいにしてきた九州民が後ろにいたのでほっとした。ちゃんと泣いてた。サビの藤咲ソロが好きすぎるのでmenが歌っていようと構わず電気棒ぶんぶん振り回していた。やっぱこの曲強すぎるしワンマンで箱入りにするのはもったいなさすぎる。フェス対バンでやれ。

8.プリンセスでんぱパワーシャインオン!
新メンバー(という感じはもうしないけど)がこの豊洲PITで初めてお披露目になった時の曲、ということで形は変わったものの再演(でいいのかな?)。あの時ワテクシは新卒で働きだしたばかりで平日に飛ぶのはかなり厳しい状態で干していたのでここでようやく拾いそこねたパズルのピースを回収できたような感覚だった。

9.ギラメタスでんぱスターズ
シンプルに強い(強い)(ありがとう)。ここにきてようやく推しジャンできる曲で、普通に見てたらステージほとんど見えないようなポジションだったので跳んで視界が開けるの気持ちよかった。

10.破!to the Future
攻撃力マシマシ。さすがにラストスパートには早すぎるしどうした??状態?

(トークコーナー:ヒャダイン)
と思ったら椅子が出てきてトーク始まった。バンドセット入れ替えどうするんだろうと思ってたけどこれならまあなるほど。手前の3曲がヒャダイン作詞ということで流れも納得。んーただこれならギラメタ→ばっとぅーでわざわざ上げなくてもよかったのではとは思う。「夢の先は夢しかないの」の話がよかった。いつぞやの「まだまだ夢でおわらんよ」にも掛かっているんだろうと思った。

11.なんと!世界公認引きこもり!(ヒャダインコラボ)
あ〜なるほどそうくるのね!?!?!?なぜか全く読んでなかった。これも4年前のここ豊洲PITで披露されて以来?だったので拾いそこねたパズルのピースを以下略。振付が1割くらいしか出てこなくて自分でも驚いた。振り覚えようとしたことはあるでんぱ曲で確実に一番振り覚えてない曲だった。目の前の身内がやれてて久しぶりに人様に振りコピで負けたと思った。

12.GOD SAVE THE MUSIC(Winners)
でんぱメンバーが捌けきって別現場ワンマンが始まった。この展開かなり期待してたので大変助かる。こういうの玉屋祭で最後だと思ってたし。

13.蒼天ディライト (Wienners)
神!!!!!!!!!!!!!
この展開を楽しみにしてたんすよ!!!!!!!!

とタイトルコールでテンション上がったところで後ろから身内が前に突っ込んでいってて最高だった。単純に曲が好きなのはもちろんだが、豊洲PITででんぱと共演したイベントでの蒼天ディライトといえば画面の前でリアタイしてたカオスフェス2016でまたパズルのピースが以下略。生きてりゃいいことたくさんあるんだなあ。

誰もが最初は間違える(失礼)

14.商売繁盛!元祖電波屋(Wienners コラボ)
本家本元と本家本元の共演。玉屋祭の時はでんぱだけでやってたのでここでガッツリコラボを浴びれて多動の極みへ。初披露のあの日からこの夏ずーーっと現場で聴いてきた曲がここにきてWiennersの生演奏でよりカラフルになって聴けたのは夏頑張ってきたことへのご褒美としか思えなかったし泣きそうだった。披露された数に対する自分が生で回収した回数の割合でいくとでんぱ楽曲では間違いなく最多なので思い入れが強すぎる。

15.でんぱれーど JAPAN (Wienners コラボ)
既知との再会ここ豊洲PITコラボ映像何回見見見見見パズルピー略でエモエモエモエモおじさんが過ぎないかこの公演。この2組のコラボなんて何やっても勝ちなのにこんなにも自分にとって特別な時間が続いていいんですかありがとうございます。こういうことがあると、たとえ在宅であってもヲタクを続けてきたことには意味があったんだろうと思えたし、あの頃の時間にこうして予定以上の意味を持たせた自分に感謝のお気持ちすら湧いてきた。とはいえ、この11年間僕をでんぱ組.incに突き動かしてきたのは間違いなく藤咲彩音さんで、あなたについてきたからこんな感覚も感情も知ることができたのだと、子どものような笑顔で560さんにちょっかいをかけにいく青い人を眺めながら、今日も"お前が一番"でライブが終わった。


・感想

でんぱれーどJAPANの最後、「ハジマリ!」でライブが終わって≒ツアーが始まって、「素晴らしい!!これはもうアンコールなんていらない!!!」とクラシック現場顔負けのスタオベをかましていたら本当にアンコール無かった。偉すぎる。

でんぱにとっては最後のツアー初日、そして現状最後の東京ワンマン、最後のでんでんバンド現場と最後づくしの現場だったが、自分にとっては必死に食らいついてきたこの夏(≒"今")と在宅で逃し続けてきた過去が交差するような公演で、ここまでのエモおじさんになり果てるとはまるで予想してなかった。客なんて気にせず好きにやってくれ~のスタンスだったので。コラボ曲なんてほぼ全部「俺にとってこの曲でこのコラボor会場は~」が語れるラインナップだったし。かなり人は入っていたもののその場で多動できるくらいのスペースはあって肉体的にも思っていた以上に楽しめてよかった。

ただ、どうしても一つだけ心残りがある。Wiennersで前突っ込めばよかった!!!ひとつ前の段下に身内集まってたことは知ってたのだから最初に玉屋さんが「もっと近くに来いよ!」と煽った時に堂々と入っていくべきだった。惜しいことをした。

ライブ自体は(扱いの差こそあれど)、時にでんぱだけの枠も挟みつつ代わる代わるゲストが出てきてパフォーマンスするのはお祭りっぽくてとてもよかった。こうやってお世話になった方々の曲と思いを乗せてこれから最後のくそお世話になりましたツアーを回るんだというまさに「ハジマリ!」な感じもとてもよかった。最後のMCで古川未鈴さんが「お祭りみたいなツアーにします!」と言っていて、あぁよかったしんみりじゃないんだとすこぶる安心した。色んなライブがあっていいのだが、どうせ最後はあらゆる感情で泣くんだからそれまでは楽しい楽しい夢のような時間が続いてくれる方が、ぼくはうれしい。毎回泣いてたら途中で心折れそうだし。

とはいえ、人によっては思ってたのと違ってしんどかったかもしれないだろうなとも思った。ぼかぁ一応ツアーは全通する予定なので次の仙台からいよいよツアースタートで今日は良い前夜祭だった!という心持になれたが、ツアー2箇所くらいしか行かない人にとっては貴重な1回がほぼコラボで終わっちゃったわけだし。とはいえ、ある程度追ってたらこういう公演になるのは分かってたはずだから知らん奴が悪いと思てるし、ツアーもいくらか余ってる場所あるんだから増やせばいいだけですしおすし(台湾とか台湾とか宮古島とか)。結果としてこの後福岡と幕張初日は枯れたわけだしめでたしめでたし。

あと、これまで散々こだわって「エンディング」という言葉を使ってきたのにゲスト陣からはひたすら「解散」と呼ばれていたのがおもしろかった。全然浸透しとらんやないかい。ライブ中はこれでええんか?お???と思いもしたが、最終的には古川さんがほどよくネタにしてくれたのでもやっとしたまま終わらずに済んで助かった。良い一日だった。



■余談:今後の予定

いよいよツアーが始まる(これ出してる頃にはもう始まってるけど)(なお別現場のツアーも同じ週に始まる)。夏場もそうだったが、いよいよカレンダーだけじゃ管理できなくなっきたのでスプシでまとめることに。
刮目せよ、これがギリギリ一般的ではない遠征民のスケジュールだ。

他現場も混入しているのはご愛嬌

Q. 本当に消費者金融使ってないんですか?

A. 消費者金融 は 使っていません。

当然ながら全ての週末が遠征。手取り20程度、有休15日前後の地方民が真面目にライブアイドルを追うとこうなることくらいは理解していたつもりだしもうここまでアイドルグループ追うことはないからこうなることも最後と思えば、ね。因みに上記を全てこなせた場合の年間の遠征回数は驚異の41回、現場数は126現場(豊洲でちょうど100だった)。

見どころは、
10/13広島→10/14仙台
11/8大阪→11/9甲府→11/10新潟
11/29東京→11/30宮古島
12/20名古屋→12/21広島→12/22,23関東
あたり。
いつもなら単推しじゃないのが悪い‼️になるところだが、2つ目と4つ目についてはでんぱ関係だけでこんなことになっているのだから恐ろしい。ヲタクは勝手に付いていくだけだが、メンバーはフル尺ワンマンを挟みながらこれをやるのだからひとたまりもないだろう。みんな、生きてエンディング迎えような…。

リリイベ以外の干しは、
10/23(水) カオスフェス
11/25(月) エビでん
くらい・・・?行かないと決めた現場は把握できてなさすぎるので何かしら抜けてそう。
11/30,12/1のFCツアー宮古島はライブだけ、11/17のアニメイトコラボミニライブは一応取ったが十中八九間に合わない。あとは忘年会とか新年会あたりは警戒しつつも年末年始はぶっ通しで関東に居座るので無敵。

でんぱにとってはあらゆる現場に「最後」が付いて回るが僕にとっては初の仙台、初の海外、初の甲府、初の宮古島とまだまだたくさんの初めてをでんぱ組.incで経験させてもらえるのがとても嬉しい。いつもどこそこ連れてってくれてありがとう彩音ちゃん。最後まで、後悔しないよう駆け抜けるよ。

予定通りくそ長くなってしまったのでこの辺で締めようと思う。ツアーはまた別で書くつもりだが、毎回着手は早いものの提出は激遅いタイプなので最後まで書き上がる保証は無い。彩音ちゃん、必要に応じて急かしてくれ。

長文失礼!読んでくれてありがとうございました🙇‍♂️

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