たとえばミルフィーユを頼んだとする
ミルフィーユ。
といえば、可愛らしいビジュアルに反してとにかく食べにくい。
何層にも細かく重ねられたパイ生地を、クリームやフルーツと上手に切り分けるのは至難の業。
一説によると、初めからコテっと倒して切り分けるのが正しい食べ方とか。やってみたこともあるが、確かにこちらの方がパイとクリームとフルーツを均等な配分でいただくことができる。
いや、ミルフィーユの話をしたいんじゃなかった汗
カフェで注文する場面において、たとえば、ミルフィーユを頼んだとする。店員がお皿にミルフィーユをのせ、カトラリーを用意し、併せて頼んだコーヒーも一緒にトレイにのせてくれる。
いざ席について、ミルフィーユと対峙する。フォークを手に取る。あれ、ナイフがない。まあいいか、フォークで食べろということか。フォークをミルフィーユに刺す。一番上の層のパイ生地だけがペリッと、フォークを起点に勢いよく剥がれた。
そうなるよな、と思った。一度フォークを外し、先に述べたコテっと倒す作戦にうつる。そもそもフォーク一本ではコテっと作戦もままならない。やっと倒せたと思い側面からフォークをいれるも、パイ生地が既に剥がれてしまっているため、全ての層を均等に綺麗に切り分けることができない。
ああ、ここの店員はおそらく、このミルフィーユを食べたことがないのだなあ。
ミルフィーユひとつで様々なことを考えてしまった。
昔アルバイトをしていたカフェでは、ケーキの新作が出るたびに1つをみんなでシェアして食べられるサンプルを用意してくれていた。コーヒーについても、自分が味を知っていないと語れないしおすすめできないからといって、カッピング(コーヒーの味のチェックも含む)も最大限許容されていた。
今の仕事とも通ずるが、「行ってみた、やってみた、見てみた、食べてみた、体験してみた」は本当に強い。既に経験したことのあるコト・モノに対しては、自分の意見や考え方を持つことができるし、こうした方が良いと言ったベストまで判断ができる。
ただ、これも好きでないと苦痛の域になるのでバランスが難しい。やらせられたら意味がないのだ。「やってみたい」が一番強い。これは子供でも大人でもそう。
このことは忘れずに心に留めておきたい。
ちなみに、KVは問題のミルフィーユではないです。こちらは「苺大福的パイ」です。とてもおいしかった!
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