うつくしいたましい
劇場から戻りPCを開いたらいきなりインターネットの不具合が起きてフロントの方にまで協力してもらい遅くまで。とても親切に見ていただいたけど結局自分のPCの不具合だということがわかり今復旧。遅い時間にも部屋まで来てくださって本当に有り難かった。
いやはや。
というわけで綴じる前にぽつりとつぶやき。
開幕が近づいている。
早く幕を開けたいような、ずっと稽古をしていたいような、この時期はいつもそんなきもち。
俳優に人間性は関係ないというけれど、若いときから「そうかな?」と思っていて、年を重ねた今もやっぱり魂がうつくしい人に惹かれてしまう。
たましい、なんて。
こうして文字にするとなんて薄っぺらく聞こえてしまうのか。辟易するけれど、うまい言葉が見当たらない。
それは見てくれとか、うまさとか、人気とか年齢とかキャラクターとか社交性とかは関係ないのだとおもう。
誰が評価することでもないし、自分の感覚でしかないのだから、それが真実どういうものかはわたしもわかっていないかもしれない。
ごろごろごつごつしててもいい、不器用でも静かに見えるなにか 匂い立つなにか。
誰も気づかないような瞬間のふとしたまなざし
めだたないやさしさ、内なるつよさ。
あの人やあの人に心惹かれるのはなぜだろう?と考えると、そういう言葉が浮かぶのだった。
きっと本人も自覚していなくて、でも努力はしていて、たくさんの悩みと自省をくり返していることのなかにある。人に自慢できることじゃないと思ってることにこそ宿っているようなもの。
そしてもしかすれば、誰しもそのうつくしいたましいは大小様々に持っていて、時に共鳴し合い、純度を上げて、結集することもあるのじゃないかしら。
そんな瞬間に、私もその魂のひとつとして、まじりあいたい。
さあ、早く寝ましょう、くりかえすけれど間もなく開幕。
今日ホテルからコンビニまでブラブラ歩いていたら近くの学校のブラスバンドがアース・ウィンド&ファイヤーの「セプテンバー」を演奏するのが校舎を越えて聞こえてきてとても良い心地でした。
まさか東京から来た通りすがりの役者がその音楽に酔い、ありがとうねえ、なんて心を弾ませているとは、学生さんたちも想像していないでしょうね。
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