2022→逢いにゆく→2023
29日、やっと仕事納め。
……といっても、書き仕事などの職業柄、おさめないつもりでいればいつまでも仕事はある。んが!
良いところで区切りをつけましょう。ずるずるぐずぐずやり続けても効率が良くないってもんです。
そして友だちに逢いに行こう。逢えなければ、電話やzoomで話そう。
この年末はそんなことをモットーに過ごしていました。
コロナ禍の3年目で学んだことのひとつは、”逢いたい人には我慢せずに逢いに行く”ってことでした。
公演を控えていると自分の体調変化が周囲へ及ぼす影響は大きい。だから、逢いたくても我慢するということを3年ずっと続けてきました。
来年だってまだこの状況は続くでしょう。
でも、ただ終わりのない我慢を続けていくことは、人生を俯瞰して見たときに本当に良いことなのかしら。わからなくなりました。
だから、工夫してちゃんと逢う。
工夫して、したいことをする。
どれだけ突破口が見えない日々でも、同じ毎日を続けるんじゃなく、毎日が新しい最良の日になるように過ごすことは、自分の考え方と工夫次第でできるのかもしれないなあ。
そんな想いを込めて創ったのが、今夏の芝居『サンセットメン』でした。
7月 『サンセットメン』
二年前、執筆直前に公演中止が決まった舞台。
延期にするとなったものの、もし「良いも悪いも運命の巡り合わせ」なのだとすれば、この舞台には縁がなかったんだと諦めて、いっそもう再開しなくてもいいんじゃないかしら?
コロナ疲れの日々でそんな風に思ったこともあったけれど。
ちがった。
縁がなかったんじゃなくて、今年やるべき舞台だったんだな。
同じ一日をくり返す男たちのタイムリープ、たそがれ突破物語。
終わりが見えないコロナ禍に重ねて書いたこの話は二年前じゃ描けなかったし、希望の行く先もわからなかった。書いているときもまだわかってなくて、稽古して、舞台をやり終えて、みんなで千穐楽の景色を見て、本当に実感した気がする。
毎日が新しく、自分の思い次第で素晴らしい日にすることができると。
いや~ほんとね、うるさい……いや、賑やかな座組でした。
稽古中台詞トチるたびにデビッドさんは倒れたりなんだり一騒ぎするしね。
海さんの笑い声は人一倍でかいしね。川野さんの笑い声は無駄にいい声だしね。なんかっちゃみんなゲラゲラしてるしね。汗かいて。
汗かいて。
汗かいて。
汗かいて……(山口)シゲはことさら汗かいて。
歌って、踊って、芝居して。
とちってゲラゲラ、忘れてあたふた、ギリギリまでドタバタ、、
まったく大変な人たちだよ!と思っていたけれど、それはある意味この芝居……不器用でとっちらかった人たちが心をひとつにしていく物語のまんまで、だからラストのショーシーンがあんなにもいきいきとして、愉しくて、熱かったのかもしれない。さやみと並んでペンラふりたくなった。
今、あの騒がしい人たちが、やけに恋しい。
ありがとうございました!
9月・10月 『閃光ばなし』
キャストやスタッフの皆さんと、あの日以来集まってなくて。
当然だけど、それがやっぱり不思議でならない。
あんなに毎日いたのに。
時々、フォルダにため込んだ皆の写真を見て気持ちをなぐさめる。
そんな切なさの末に(?)、なぜか葉丸が安藤聖ちゃんと私の写真をLINEスタンプにしてくれ(暇か?)、それがやけにクオリティ高くて、特に聖ちゃんの写真が面白すぎて寂しいにときに見てはずっと笑ってる。
閃光ばなしについてはたんまり描いたのでまだ振り返るには早いですね。
逢いたいな~、ああだったこうだったって、しゃべりたいな~。
ありがとうございました!
皆さま、今年も一年ほんとうにお世話になりました。
来年も、ままならないことは多かろうけれども、休み休み、遊び遊び、働き働いて、工夫して、努力して、学んで、
逢いたい人に逢いに行きます。
したいことをします。
皆さん、逢いに行きますからね。
皆さん、劇場で待っていますからね。
だから私たち、健康に生きて生きてやりましょう。
良いお年を!