Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~宮城day2感想(※早くお前ら3rd応募しろ!!!!!)
・始めに
これ読んでるみんなはスパスタ2期見たよな!?!?!?
見ずに読んでるやつはなにもわからないだろうから今すぐ見ろ(苦しめ)。
ラブライブの奇数ライブは伝説になる、と誰が言ったかわからない噂があるが、この3rdライブに関していえば、伝説級の出来なんて期待しておらず、「あの曲が拾えたらいいか」とか、「幕間をどうスルーするかな」とか、どう負け戦を流すかに意識をかなり持っていかれていたのがライブ前の印象だった。
こうもネガティブになっていたのは、ライブの土台になるアニメ2期が一言いいたくなる出来だったことと離して語ることは不可能だと思う(最終回後のお気持ちnoteの数、すごかったね)。
如何に奇数ライブは化けるというジンクスがあれど、そして如何に1stライブや2ndライブで恐ろしく鋭い解釈やセットリストを繰り出してきた前例があろうと、この土台が脆いという部分は覆せない……。
縋る先の一つであったリエスペすら2期に引っ張られたような形であったため、こういった諦めがほとんどを占めていたライブ。それが今回の3rdライブだった。
・セットリスト
一曲ずつ挙げる前に、結論から申し上げます。
いやーーーーーー、チケ代に交通費含めても大黒字だった。ともかくここからは一曲ずつセトリを挙げていきます。
0.ユニゾン
正直な話、険しい顔をしていました。
ユニゾンといえば2ndライブなので「これは2ndライブの続きだよ!」というメッセージを汲み取らずにはいられないんですが、そもそも2ndライブってアニメから切り離された感じも強くない?となっていたし、それをわざわざアニメ2期に紐付いた3rdとくっつけるより、アニメ1期と連動した1stのスタプロを今回のイントロで出した方が自然だと思ってたんですよね。
まあここは長々と話してても進まないので次へ行きましょう。
※追記:まあ冷静になって考えると、仮に2ndライブと同じスタプロでのスタートにするとややこしくなる(2ndはif扱いか?などと混乱を招く)ので、これはわかりやすさ優先なんでしょうね。
1 WE WILL!!
うーん流石はLiella!。相変わらずキレッキレ。
2期生の4人もついていけてるし、かなり頑張ったんだろう。ようやっとる。
2 スター宣言
え、これ僕鳴枠だったんすか!?
僕鳴は曲名からしてクラップ曲だったけど、これもそうだとはちょっと知らなかった(リリイベ当時は余裕がなくて履修しておりませんでしたの)。でも正直、僕鳴より歌詞を噛み締めたいタイプの曲だからそんなクラップばかり意識できなさそう……。
3 Welcome to 僕らのセカイ
「おや?」となった最初の一曲。
きな子が「えっうそ!?」でだけ登場してまたステージ降りていくのは笑ったんですが、問題はそのあと、曲のラストですよ。
この曲、アニメ2期1話では曲を聞いて回り回るきな子を可可が抱き止めるも「かのん先輩……」とかのんしか眼中にないきな子で話が終わっていたんですよね。
しかしこの3rdライブでは、うっかり飛び出してしまったきな子の背中を可可が押して、かのんが手を差し伸べるという流れに変わっているんですよ。
このプロセスの変化が大きくて、「かのんしか眼中にない新入生」か、「クーカーという始まりの2人に偶然迎え入れられた新入生」か、という違いはこのあとのアニメ2期をなぞるセットリストにもかなり影響を与えていると思います(いやー、でも新入生の背中を押すって可可の役割は完璧なのよね!)。
4 Butterfly Wing
ヒーロー着地だ!
最近、2期は主観で見ても仕方ないなと割り切りつつあって、それで俯瞰で見たときに、このウィーン・マルガレーテというキャラは機能性の塊でとても尖った面白みのあるキャラなんですよね。
そこのところを演者さんもわかってるんだなとMCで確認できたのは収穫だったかもだけど、この曲自体の話題からは脱線しちゃうからここまでで。
5 Go!!リスタート
やっぱり袖付くよなぁ!
今回のライブでセンターステージ採用した理由の何割かは、この曲の存在があるからだと思う。
幕間アニメもしっかり挟み、このあたりは2期そのままで出せるという制作側の確信があったのかもしれないし、その感覚は間違っていないと思う(ここらへんはそのままで美しい)。
6 プライム・アドベンチャー
リエラのうた冒頭アニメ楽しい、何度も見ていたい……。
それはさておき、1期の頃からリエラのうたに求めてたものって、絡みの薄い二人が同じ曲を歌ったときにどう違うのかというのを聴き比べられるというものだったり、そんな接点の薄い二人がライブでデュオをやってくれるかという期待感だったんですよ。
その点でいえば、一番期待に応えてくれたのはこのプライム・アドベンチャーだったかもしれない。
四季メイナッツ、この3人がセンターステージでフォーメーションを取るのが良くってね……。
リエラのうたって本編で見れない組み合わせを楽しむ場だと思っているし、もっとこういうのも見たい。
7 エンドレスサーキット
いやもしやるにしても本編でそういう互いをライバル視してる文脈しっかり出してくれねぇかな……?
CD音源より可可の歌声が普段のLiella!曲寄りに聴こえたのは良かったと思います(音源の方はなんだかアーティスト名義寄りの声に聴こえるので)。あとペイちゃんはトロッコ近くで見てやっぱり可愛かったですね。
……てか新衣装だったけど、お披露目の時間もなしか。
8 駆けるメリーゴーランド
お前もしかして2期のライブか?
2期のライブだったわ……。
さゆなこがセンターステージでクルクルしてたのは良かったと思う(こなみ)。
9 ビタミンSUMMER!!
今回のライブの切り札……、と、目されていた一曲。
果たして切り札足り得たか?となると……。
どうなのかなぁ……?
いや、曲はいいし、衣装もちゃんと再現されてるし、ワチャワチャしてるのは劇中通りだし悪いところはなにもないんですよ。
ただ、このライブの切り札かどうか、となると、セットリスト全体を通して見ると、うーん……?となるところはあるというか。
まあ曲はよかったです。本当に。夏美好きだし。
10 POP TALKING
これが噂のゴリ押しトロッコちゃんですか。
まあいいや。
振り付け動画が事前に上げられていたわりに、踊るよりトロッコの方が時間が長かったのが意外でしたね。
11 ユートピアマジック
トロッコ続編。
もしかしたら、ここが一番“2期”を感じていたかも。
いやというかマジな話をすると、このあたりはあんまり記憶がないんですよ、怖いですね……。
12 Chance Day,Chance Way!
楽しかったぁ……。
曲は楽しいし、衣装がビタサマだったのは今後のライブを考えれば伸び代だし、2ndライブでのノンフィクションの後釜に座れるかもしれない。
ちなみにイチョウ1枚拾ったけど、発泡スチロールみたいな軽くて分厚い素材だったのでポケット入れてもすぐ落ちちゃって失くしました()。
13 色づいて透明
え、ここなんだ!?
これと“揺らぐわ”はどこにどう挟むか気になっていたので、こう来るのかという驚きと納得はありました。
いや、でもビタサマ衣装でやるのは読めなかったな。
やっぱりリユ(ククではない)が伸び伸び歌ってるスパスタ曲では五指に入るよね。
14 揺らぐわ
え、ここなんだ!?(3分ぶり2回目)
揺らぐわ、は3話のウィーンへの敗北に挟むと読んでいたので、ここでの投入は本当に意外でしたね。
いや、でもビタサマ衣装でやるのは読めなかったな(2回目)。
これの四季メイセンターとも2期生センターとも取れる感じがまたよかった。2期生が赤いライトの下で一列に並んでフォーメーション組むところが本当に好き。
15 エーデルシュタイン
正当強化してきたな……。
Butterfly Wingで自己紹介をこなしたので、この曲では勝ちたい、輝きたいという意志を前面に出すことができており、「やるべきことをしっかりこなしている」と感心させられました(誰目線?)。
衣装についても、同じライバル枠のサニーパッションは羽根の脱着で衣装変化を実現させていたんですが、ウィーンはヴェールを足してストッキング(でいいんだよね?)を裂いて……とパーツやディテールの足し算をして正当強化をしっかりやっていた印象です。
堅実で隙がない。好きです(告白)。
16 Sing!Shine!Smile!
この曲と、次の“名前呼びあうように”について語る前に、この2曲のジャケット、それから2期9話について話したいと思います。
「うわぁ、ゴリ押しだ」
がジャケットを見たときの正直な感想でした。
曲そのものは良かったんだけれど、ジャケットが曲(9人全体の歌?)やMV(クーカーも強く出ている)とまったく合っていないように見えたんですよね。
そしてアニメ2期9話についてですが、第3回振り返り上映会でLiyuuがある発言をしていたそうなんです。
声優本人が喋っていたと判明しても、なにを言ってるかよくわからなかったです(声優の権威で飲み込むのが精一杯だった)。
こうして、ジャケットMV中身がそれぞれバラバラの曲、そして声優の謎発言という一見すると繋がりのないこれらの材料。
3rdライブですべて繋がります。
3rd公式「9話10話はねぇ!クーカースーなんですよぉ!!!!!」
「SSSはねぇ!クーカースートリプルセンターの全体曲なんですよ!!!!!」
あまりに力技。しかし美しさでなにも反論が出てこない。
考えてみればジャケット(クゥすみ[四季メイ])とMV(クーカー)と曲(全体)を合わせれば確かにクーカースー中心の全体曲という像は浮かんでくるんですよね。
そしてLiyuuの発言。これをライブという答え合わせの前に拾えなかったことが悔しい。
さらに美しかったのはLで作る星のバトン。
あのジャケットは4人じゃない。9人だった。
9人の星のバトンは、それを強く実感させ、また伊達さゆりの「星は一人じゃないから作れる」という言葉を思い出す光景でしたね。
クーカー推しとしては、かのんから可可へ逆の立ち位置で星を渡していたのも光るポイントでした。
17 名前呼びあうように
ライブ前は「この曲はクゥすみなり四季メイなりがデュオで歌うんだろうな」と予想していた曲でした(ジャケがね……)。
クーカー?クゥすみ?そんな生っちょろいこと言ってんじゃねえよ。
時代はクーカースーだよ。
実は幕間アニメで2期9話は削られていたんですけれど、冷静になって考えるとクーカースーをやりたいとなったときにあの話は「帰国問題について扱わなきゃならない」こと、「かのんとすみれの仲の修復まで手を入れなきゃならない」ことなど、様々な問題が起こるんですよね。
そこで「9話を乗り越えたクーカースーの仲をこの曲で描けばいいのでは!?」となった制作側の人間、天才か???
結果、見事に一曲で語り切ってみせて、その後のセトリにも余韻を残している。完璧。
18 私のSymphony
ここでSSSで9人の結束を、名前呼びあうようにで3人の仲の深まりを描いたこと、そして揺らぐわなどで2期生の決意を描いたことが効いてきている。
ライブ前は「2期生って私のSymphony歌える文脈なくない……?」となっていたんですが、ちゃんと前段を固められるとすんなり行けるものなんですね。
19 未来の音が聴こえる
ここまでのセトリでクーカースーが出てきた。
そして最後に出てきたもう一つのトリオが、かのちされん。
個人的に、クーカースーがクーカーの延長、かのちされんがかのちぃの延長という感じ方をしている部分はあるし、かのんを巻き込んだトリオふたつは対になるものだとすれば腑に落ちる。なにより美しい。
そして対になるトリオを置き、私のSymphonyを前に置いて、いよいよ未来の音が聴こえるの登場となる。
いやセトリめっちゃ丁寧だな!!!!!(いやアニメが尺の都合で雑すぎたのか……?)
こんなにすんなり入ってきた未来の音、初めてでした。
結構色んな文脈を詰め込んだ曲なので、前提の共有をしっかりやればかなり輝くんだなという驚きはありました。
20 追いかける夢の先で
こういったセトリに続いたこともあって、過去最高に美しく聴けた追いかける夢の先で。
イチゴリレーのシーンなんか、各キャラの動きをしっかりトレースしてるの上手いですよね。
いいライブだったねー!
21 水しぶきのサイン
もちろんおかわりもあるぞ!
いやまあ「夏だ!」って言われてもおもっくそ冬なんだけども。
でも楽しいからOKです!
22 Dreaming Energy
伊達リーに脳を焼かれた記憶が最後です。
眼の前、ゴンドラの上で、突然手をむにむにとね……。
おれは、弱い。
ちゃんとゴンドラがクーカーキだったのはギリ覚えてます。
え、ていうかシャボン玉伊達リーがかけあってさぁ……。はぁ……。
23 Day1
こんなにアツいすみナッツってあったか???
ナッツの文脈にもDay1はほどよく染みて、こういうのでいいんだよ……。
24 TO BE CONTINUED
きな子がさァ!!!!!かのんのパートをさァ!!!!!!!!!
Welcome to 僕らのセカイでかのんの手を握ったきな子が「僕の手を握りしめてよ」って歌うこの起承転結!!!!!!!!!
あと関係ないけど伊達リーよかった……。
・まとめ
読み返したらなんかときどきスパスタと関係ないこと言ってないか???
でも解釈やら目の前の景色の判別やらで脳がすごく忙しいのはスパスタのライブらしく楽しくて(だから記録として感想をこうやって残し始めたのはある)、しかも今回は9人体制でのLIella!の初ライブだったから、2倍くらい忙しくて記憶が若干怪しいですね。
アーカイブ見返して間違ってるとこあったら訂正入れてきます。
ともかく、2期という素材を上手く活かしてきたのはとにかく感心したし、このライブ制作スタッフがいる限りスパスタは安泰だ、と安心した部分はあります(声優が演出に意見しているという話もあるので、制作スタッフというのは声優のことも指しているかもだけれど)。
なにより、1.2.3!やバイバイしちゃえば!?のように1stで刻んできた美しい解釈捌きが健在なのが素晴らしくて、2期で一見すると壊された美しかった関係も形を変えただけなのだ、と示してくれたことがとても大きな救いなんですよね。
こうしてライブから持って帰った解釈を自らの物にするもしないも自由ですし、取り込むにしても自分のものとして馴染ませるのに時間がかかるとは思いますが、2期と真正面から向き合う取っかかりのひな形をくれた、これは非常に大きなことだと思います。
というわけで、アーカイブで伊達リー見返してきます。
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