ニーミの魅力とは【1:キャラ編】
正直なことを言えば、こういったキャラの魅力などといった話は、こちらが書いたものを読んでもらわず、自分で見つけてもらいたいという立場だったりする。
が、しかし、Z23(以下ニーミ)については、出身ゲームである日本版アズールレーンにおいては入手までかなりの時間を要したり、旧作ことバイブリー版アニメでは他の主人公艦より出演時間がかなり絞られていたりと、気軽にキャラに触れにくい特殊な事情がある。
バイブリー版アニメ。序盤のしっかりした作画は良かったと思う。
このような前提があり、なおかつキャラ紹介をするような記事が(見た範囲では)確認できなかったことから、今回はニーミの魅力を自分なりに書き出して提示することとした。
なので、布教目的などの前向きな記事ではない。受動的な動機で作られた(出来るなら書きたくなかった)ものなので、「是非一緒にニーミを推そう!」と宗教勧誘じみた熱意はここにはないし、期待して開かれた方は悪しからず。
ちなみにこのシリーズ、1.キャラ編 2.メカ編 3.史実編 の三部構成となっている。週一で出していけたらと思う。
1.性根から来る真面目さ
頼りになるしいじり甲斐もある、キャラの根幹。
ニーミに関しては、この真面目さを語ることは避けて通れないと思う。なんといってもドイツ(鉄血)の軍艦、それも陣営の主人公格であるから、規則によく従い、ジャガイモが大好きというドイツ人のステレオ的イメージがこのニーミには適用されている(まあ、他陣営の主人公格は紅茶にこだわらないイギリス人であったり、外しにいってる感じはあるけども(そこも含めてニーミは真面目))。
ニーミの場合、この真面目さは美点となっている。ルールを最優先とする頭でっかちな面はほぼないし、周囲のキャラ達に自由人が多いことから、良い具合のストッパーとなってくれている。
まあ、そのようなポジションなので周囲に振り回されやすいとも言えるが。
2.良くも悪くも情に厚い
旧作アニメより、重桜(日本)を裏切る可能性を聞かされ、ドン引きするニーミ。
ゲーム本編より、アイドルとマネージャーを兼任し、世話を焼く。
兵器擬人化ジャンルというのは、「元ネタの兵器らしく戦わせたい」というのと、「可愛い子達で遊びたい」という、バトル系と日常系、2つの動機や文脈が混ざって成り立っているのが一般的である。
今回扱っているアズールレーンもその例に漏れず、サービス開始当初は史実をなぞり次々とキャラを沈めていったかと思えば、近年ではアイドルゲームをリスペクトした歌って踊るゲーム内イベントを実装したりと、シリアスから与太話まで全力で投げ込んでいる。
こうした2つの環境を用意した結果として、ニーミはどう振る舞って、どんな性格を見せたか。個人的には「面倒見の良さ」という長所と、「情を捨てられない」という短所が浮き彫りになった、と考える。
長所については、様々な媒体のシーンやセリフで垣間見ることが出来る。ネームシップらしく妹達を甲斐甲斐しく世話する長女の姿がそこにはあるし、だらしのない友人達も同じように助けているとわかる。
一方の短所についてだが、これが最もわかりやすく描かれているのは旧作アニメだろう。特に終盤のプリンツ・オイゲンと茶飲み話をするシーンは顕著で、旗色の悪くなってきた同盟相手を切ろうと口にしたオイゲンへ、絶句した表情を見せている。横のZ1(レーベ)が平然と団子を咀嚼しているのとは対象的である。
無論、常人であれば、こうした情の厚さは美点ともとられよう。だが、オイゲンのように駆け引きに慣れきったキャラと並ぶと、その甘さは重大な欠点になるということもわかる。
結局、ニーミは常識があるばかりにそうした非日常の駆け引きをする場は向いてないし、常識があるからこそ日常的な場面に向いている、という諸刃の剣じみたものを抱えている、と考えることができる。
ただ、そういう凡人のニーミだから好き、という人は自分を含めて多いと思うので、長所と短所ひっくるめてキャラの魅力と言えなくもない。
3.声がいい
書くの疲れてきちゃったからあと一つ二つ書いたら一旦締めます。
たまたま同じ声のアイドルが好きなだけで別に声優オタクではないし、声に特段のこだわりがあるわけではない。がしかし、この阿部里果氏の歌声というのは、一線を画すものがあると常々感じている。
特に悠久のカタルシス、これだけで10年は戦える。
無論、演技についても秀でたものがあり、ニーミというキャラを構成するには声は不可欠な要素になっている。
話が脱線するが、ここまでゲームの音源を聞いてきて、特に恥ずかしがるニーミの演技が非常に上手いと感じている。
惜しむらくは、その上手さがわかりやすいのが、現在は入手困難なスキンに付属する音源がほとんどという点であろう。アニメが放送中ということで、新規プレイヤー向けにスキンの復刻があることを祈ろう。
4.終わりに
今回はキャラクターの概要を述べたに留まったが、後が控えているということもあり、このあたりで切り上げさせてもらうこととする。まだ足りない部分もあるかもしれないが、そう感じたのであればニーミについてよく調べているであろうし、自ら筆を執っていただきたい。
さて、ここまでニーミのキャラについて長々と書かせていただいた。
生真面目な常識人、というニーミのキャラクターはありふれたものであると私は感じる。が、だからこそ問題児だらけのアズールレーンにおいて、貴重な常識的思考の持ち主となっているし、ニーミも十人十色の擬人化ジャンルの一色となっている、とも感じている。
……まあ、ここまで書いたことのほとんどが、今放送中の「アズールレーンびそくぜんしんっ」を見れば理解できると思うので、番組名だけ覚えて帰っていただければ何より。
「じゃあこれまで書いてきた意味って?」「自己満よ」
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