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えすろくろくまる

シティーとサリーの相性の良さは無かった。
私はシティーがいる限り、私のそばにはサリーもいると思った。
サリーは眠るのがはやかった。返事がないと思うと、リーバイス701を履いたまま寝ていて、翌朝まで起きないことがよくあった。
シティーはと言えば、サリーの枕元に丸まり、サリーはわたしが守るといった感じで一緒に寝ていた。
私は諦めて、ひんやりした、501に足を入れて、ハイライトをふかしながら、外に歩いて行った。

なんとかなるさ
と思った。
なんとかならなくても1999年には地球は滅びるしいし、なんとかならないなら滅びても仕方ないとも思った。

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