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えすろくろくまる

小学校の校庭で、2人歩いていた。
初冬の校庭は元気な子どもたちの声で溢れていた。
私が一生忘れないサリーがそこにはいた。
夕日をうけ、眩しそうに
真田くんには私を幸せに出ない
と言った。
私を幸せにできる?

できたんじゃないかと今では思うときもある。
可能性はどんな分かれ道にもある。

サリーの夕日を受けたあの日の顔は来世も忘れないじゃないかというくらい、目に焼きついた。

まあこんな会話があったからと言って私たちは別れることは無かったけど。

学生の私は、万能でいて、無力だった

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