分散管理or集中管理
最近、分散社会が流行っている。
なんで分散社会がいいの?っていう意地悪な質問を何人かにしたことがあるけれど、まだ一度も納得が良い返答を頂いたことがない。
それもそうだ。
ポジショニング派vsケイパビリティ派の争いが、まぁどっちも大事でフェーズや業界次第で重要度の比重が変わるってくるよねっていう無難な結論に落ち着いたように、
分散管理or集中管理もフェーズや場面によって重要度の比重が変わってくるんだろう。
どちらにも長所短所とがあり、上手く使い分けて組み合わせることが大事なんだろう。
例えば電力システムを考えてみよう。
地方の中小都市であれば、分散型発電所とバッテリーによる地産地消も可能かもしれない。だが東京のような大都市でそれを実現するのは難しく、電力の集中管理による大量の電力調達も必要だろう。
組織ではどうだろうか?
組織立ち上げ直後は意思決定すべき事項も多く、メンバーに意思決定権を分散させていては遅すぎるだろう。最初は中央集権的な構造にして、組織が落ち着いて来たらしっかりと権力を分散させていく、そんな流れがいいだろう。
財産管理でも同様だ。
基本的にユーザ目線では分散管理の方がコストが高く、集中管理してもらう方がコストが低い。
リスク=損害×発生確率
であり、既存の中央集権管理による金融システムの崩壊が起こる確率は全ての人にとって同様であると仮定すると、
保有資産が多い人の方がリスクが多く、保有資産が少なく銀行にほぼお金を預けていないような人はリスクが小さい。
資産額によって資産管理は集中管理→分散管理に移行すべきではないだろうか。
提案
分散管理・集中管理の比重を場面やフェーズに合わせて自動で変化できるようにすべき。
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