視座はなぜ大事なのか？

A. 視座が高いと前提を合わせることができるから。

議論をする際・意思決定をする際に、前提を揃えること・前提を認識することが大事であることは非常に有名である。

ある程度、ちゃんとしている人であればまず前提は考える習慣を身に付けているだろう。だが多くの人は前提を1レイヤーでしか捉えられていない。

前提とは多層構造で存在しているものである。

例として、とあるスーパーの青果部門で商品Aを売るかどうかを決めるための会議を行う場合を考えてみよう。

よくある前提としては以下のようなものがあるだろう。
・販売はいつからを想定？
・商品Aの値段は質は？
・予算は？
・意思決定者は？
・会議の形式、制限時間は？
etc

だが視座が高いと、以下のようなところまで見えてくる。
・スーパーの経営方針は？
・ライバル企業はどんな商品を売っている？
・他の部門との関係性は？カニバってしまっていない？
・スーパーにおける青果部門の配置は？
etc

もっと視座が高いと業界についてまで考えが巡ったり、国や世界について見えて来るだろう。（それを会議で言うかどうかはもちろん別問題。）

考えている要素よりも上のレイヤーが過去どんな状態で、現在どんな状態で、これからどうなるか？は当然何かの意思決定をする上で大事である。

視座が高いと前提を正しいものに出来る。視座が高いと高レイヤーの前提を周りと揃えることができる。よってより正しい判断ができる。

だから視座を高めることは大事なのである。