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#67 英雄の一撃 アトレティコを救う【ラリーガ第14節】

11月26日(日) 5:00K.O. アトレティコvsマジョルカ 1-0

前節の勝利でホームでのリーグ戦15連勝とし、新たな記録を打ち立てたアトレティコ。今節もホームゲームで、記録更新をかけた一戦となりました。

アスピリクエタの持ち味である推進力を活かし、前半の立ち上がりからアトレティコが相手を押し込みました。

マジョルカは基本的に5-4-1で引いて守ったため、アトレティコはファイナルサードでの精度を問われることになります。

アーリークロスでモラタを狙うシンプルな攻撃は一定の効果はありましたが、ゴールまでは奪えませんでした。
(モラタの調子が少し落ちてきた気がして、ちょっとだけ心配です。)

なかなか点が取れない焦りからか、アトレティコは2トップのモラタやコレアにポストプレーを任せることが多くなりました。
しかしこれはあまり機能せず。
コレアの気の利いたアンダーラップからチャンスになるシーンなどもあったのですが、再現性はありませんでした。

やはり組織で5バックを崩すのは簡単ではなく、前半はリノやバリオスといった個人による突破から生まれたチャンスがほとんどでした。
特にこの日バリオスがキレキレで、相手陣に切れ込む場面が目立ちました。
何度か言っていますが、バリオス右WBも試してみてほしいです。

結局ゴールは破れず、0-0で前半を折り返します。
(多かったコーナーのチャンスでは、エルモソが何回かファールのようなプレーを受けましたが、PKは取ってもらえませんでした。)

後半、アトレティコは超アーリークロスに活路を見出します。
両インサイドバックのエルモソとアスピリクエタが、かなり早い段階で斜めにクロスを上げていったのです。
これはこの2人だからこそできる戦術で、(左のエルモソは以前からやっていましたが、)右のアスピリクエタの特徴を生かした形と言えます。

試合が動いたのもこの形でした。
エルモソがボールを持って顔を上げた瞬間、ゴール前に走りこんでいたのがフランスの英雄、アントワーヌ・グリーズマン
エルモソからの完璧なクロスを相手DFより先に手前でヘディングし、ゴール左上隅に流し込みました。
ほとんど何もないところから生まれた、質と質がかみ合ったゴールでした。

ゴールシーンを見返すと、モラタが相手DF1人を引き連れてマイナス方向に落ちていることがわかります。このプレーが結果的にグリーズマンへのスペースを与えることになり、あのゴールにつながりました。
超アーリークロス、意外と有効かもしれません😏

試合終盤は再三ピンチを迎えながらもなんとか耐え、アトレティコが逃げ切りに成功。苦しみながらもグリーズマンの1点を守り、ホームでのリーグ戦連勝記録を16に伸ばしました。

終盤の守備が甘いのが今後のアトレティコの課題でしょう。
守ってからのカウンターでの追加点は非常に魅力的ではありますが、決めきれず逆に相手に決定機を作られていては意味がありません。
CLなどで強豪と当たるときのためにも、しっかり5バックで引いて守る練習を、リーグの最後の時間帯だけでもやっておくことは重要だと思います。

とはいえ、こういった難しいゲームになんとか勝利することができました。
怪我から帰ってきたメンフィスも途中出場で良いプレーを見せるなど、ポジティブ結果となったのではないでしょうか。

次節はいよいよ難敵バルセロナ
レアルマドリー、ジローナは待ってはくれません。アトレティコにとって非常に重要な一戦になります。
好ゲームになることを期待しています。


読んでいただきありがとうございました!
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