宇宙の不思議
連日のテレビ番組からの話題です。
今週末アポロ11号が月面着陸を成功して50年になります。
夜空に浮かぶ月へ行くという、夢のような話を実現したその日を今も忘れることはありません。
先日TV番組「サイエンスZERO」が取り上げていました。
アポロ11号が8日間でおこなった、打ち上げ、切り離し、ドッキング、月面着陸、大統領との電話、月からの脱出等を、貴重映像と現存する「当時の肉声」で振り返り、当時のミッション、3人の宇宙飛行士の緊迫したシーンの数々を追体験しているかのような目線で、国際共同制作BBCが編集作成していました。
司会の小島瑠璃子さんも思わず号泣するほど、あの計画は全てにおいて宇宙飛行士に緊張感を持続しつつ繊細さが要求されていました。
当時の私もテレビに映し出されるアームストロング宇宙飛行士が月に直陸し、アメリカ国旗を立てた様子を眠い目をこすりつつも、興奮し見た感動は今も忘れられません。
アメリカでは映画「ファーストマン」」も製作されましたが、肉声による貴重映像によって呼び戻される当時の感動以上のものはないと思いました。
実は当時ベトナム戦時下で、宇宙開発も軍事目的の一つでしたが、この放送で、月面着陸成功を人類の平和のために寄与されねばならないと、宇宙飛行士たちがニクソン大統領に電話で会話したことに改めて感慨深かったです。
このあと打ち上げの連続失敗、経済情勢の変化に伴い多額の資金を投入することが難しくなるなどしてアメリカでの宇宙開発は廃止されていきました。
今ではアメリカ、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関 (ESA) が協力して運用している国際宇宙ステーションが、地球・宇宙の観測、宇宙環境を利用した様々な研究や実験を行うため、地球を約90分で1周、1日で約16周しています。
先日では日本の小惑星探査機「はやぶさ2」による、小惑星「リュウグウ」着陸成功という嬉しいニュースもありました。
宇宙基本法第2条の「宇宙の平和的利用に関する基本理念」にのっとり、子どもの頃から持ち続けている宇宙の不思議が、少しでも早く多く解明されることを心から待ち望んでいます。