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雪が白いとき、かつそのときに限り(21-50)

昨日読み終えたのは中国出身30代作家の学園ミステリーです。

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本のサイズが新書版より少し大きいですが、ポケット版で手に持ちやすいサイズになっており、しっかりとしたビニールカバーがついているのが特徴的な早川書房の作品。

このところ読んだ中国発の作品が面白かったこと、1988年生まれで現在日本に在住し執筆活動を精力的に行っているとのことで、手にとって読み始めました。

冬の朝の学生寮で、少女が死体で発見された。白い雪に覆われた地面には足跡がなく、警察は自殺として処理する。5年後、生徒会長の馮露葵は、寮委員の顧千千の相談を受ける。いじめ騒動をきっかけに過去の事件の噂が校内に広がっているのだ。真相を探るべく、彼女は図書室司書の姚漱寒と調査を始める。明らかになる、少女に関わった者たちの苦い過去。そんな折、新たな殺人事件が寮で発生する。しかもその現場は5年前と酷似した“雪密室”だった…冷徹なロジックと青春の痛みが織りなす華文本格ミステリの新境地。(「BOOK」」データベースより)

ミステリーですので、内容を書くのが難しいのですが、訳者のあとがきにもある通り、事件解明に対する姿勢がとても丁寧で、検証と考察を次々と重ねるという日本のミステリーに近い点が特徴的です。犯人探しはもちろん、事件の動機や結末は学園者らしさがよく出ていました。

著者が綾辻行人氏などの日本推理作家の作品をよく読んでいるらしいのも嬉しいですね。

ミステリー好きにも十分楽しめる作品ですので、是非手にとってみてください。





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