顔が変わった話

※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。

自分の顔って好きですか?

僕は変な質問をたまにするのですが、いろんな人に「もし整形するとしたらどこを変えますか?」って聞くと、その答えは「ええ?! そこなの? そんなところが気になってるの? って言うかそこって誰も気にしてないですよ」って感じることが多いです。

例えば大人になってから「人前でオナラをしてしまった」とします。

その瞬間みんなが「あれ、今、オナラした?」とか思うのですが、そんなに大したことじゃないですよね。

でもうっかりオナラをしてしまった本人は、ずっとずっと「ああ、もう死にたい。もうこの人たちの前では生きていけない」ってくらい恥ずかしいです。

でも周りってそんなこと全然気にしてないんですよね。でも本人は気にしているんです。

「自分の顔の変えたいところ」ってそれと同じくらいで、周りの人にとって「え? そこ?」みたいなことがよくあります。

               ※

ところで僕は自分の顔に関しては高校生くらいの時に、あきらめました。

高校生の時はバンドをやっていて、色々とあってボーカルを担当していたので、「顔、もっとカッコいい方が良いなあ」とは思っていたし、「こういう目つきをするとカッコよくなるな」とか「こういう角度だとカッコいいぞ」とか色々思ったのですが、もう途中であきらめました。

あきらめてからは、「ルックスが良いだけの男ってつまんない」とか「ブ男の方が何かと頑張るから成功しやすい」とかそういう「世の中の噂」ばかり拾っては、心のアルバムにそっと貼り付けて、「そうそう、そうなんだよな」と納得していました。

               ※

転機と言いますか、「あれ、そんなにルックスが大事ではないのかも」と気がついたのが、ブラジル人コミュニティの中で過ごしていた時期です。

今、頭の中で「ブラジル人」という人たちを想像してもらえますでしょうか。

本当に肌が漆黒の人から、インディオ、金髪の人、アジア人、もちろん、その全部が混じった人、とにかくルックスにヴァラエティがあるんです。

そんな状況って、かなり「キャラクターとか雰囲気とか全体的な印象重視」なんです。

マッチョなのか、インテリタイプなのか、みんなを笑わせるタイプなのか、そういう「印象」みたいなのが重要なんです。

あるいはその当時、僕は髪の毛はすごく長くて肩くらいまであったのですが、そのくらい長いのって、ブラジル人男性には少ないから、女性から「触らせて」ってすごく言われるんです。

そういう「人種の違い」でちょっとした「カッコ良さ」みたいな価値観も変わるんだなあって気がつきました。

で、20代半ばあたりからは自分の顔みたいなものには本当に「どうでもよくなった」のですが、最近、なんか自分の顔が変わってきたような気がするんです。

「男って年をとってから顔が変わる」とか「それまでの人生が顔に出る」とか言いますよね。

なんかそういうことなのかどうか、最近、たまに自分が写った写真を見る機会があると、「あれ、自分って顔、変わったなあ」って思うんです。

ちなみに下の写真は先日、妻がお店の花を撮っているときに、後ろに僕が写り込んでいるものです。

「八方美人的な笑顔」と複数の人に言われました。なるほどです。


いいなと思ったら応援しよう!

林伸次
サポートしたいと思ってくれた方、『結局、人の悩みは人間関係』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。