
犬の方はチョコレートが食べられないとのことで
バレンタインということで、私は男性で日本在住だけれど、誰かにチョコレートを渡したい気分なのでした。それは、単に季節の催しにテンションが上がっているだけではなく、例年母親からしかチョコレートが貰えないから、ヤケクソで渡す側になってバレンタインを楽しんでやりたかったからです。
渡すからには、私は通常バレンタインとは縁のない方にプレゼントしたい。でも、近所にそういう人はいないので、実家の犬にあげることにしました。
しかし、どうやら犬の方はチョコレートが食べられないとのことで、代わりにバレンタインらしく可愛らしい食べ物を探すことにしましたよ。さっそくスーパーマーケットに行ってみました。ところがね、当初、私が陳列を望んでいた「アゲアゲ・ビーム☆極上ワンダフル・ビスケット!」とか「ゴージャス・テイスト♡エンジェル・ジャーキー!」みたいなチャーミングなオヤツはそこにはなかったのですよ。なんだか妥協ばかりしているようですが、派手なものは断念して、お肉がたくさん入ってそうな缶詰ドッグフードをレジに持っていきました。

それでも可愛いを諦められなかったので、実家のキッチンをガサゴソ漁って、缶詰のための変身アイテムを探したのです。そしたら、クッキーの型抜き発見ですよ。闇に電流走る⚡️ 型抜きこそ、普段、料理をしない人間もただの缶詰を可愛く加工することができる、最良のアイテムなのではないかとビビッときました。

一旦中身を型抜きでハートの形に切り抜いて、それを二つドッグフードの上に乗っけてみました。そこにチーズも散らしましたよ。見栄え的にはこれがちょうどいいのでしょう。けれど、なんだか食べごたえなさそうじゃないですか?

ですから、ありったけ盛りました。贈呈先の方も一心不乱に、むしゃむしゃ食べてたのでこれで良かったのでしょう。たとえ、グロい怪物のキモい肉塊のようなビジュアルになろうとも。可愛いのコンセプトはいずこへ...
しかし、これで私のバレンタインに参加したい欲は解消されました。やったぜ。
【追記】
今年も例に漏れず、チョコレートは母親からしか貰えませんでした。センキューマミー!