吹き出物には食事・睡眠・運動+「ノースキンケア」が最強説
土曜日の夜、横浜の街は20代の若者が多い。この日はカップル連れより1人でウィンドウショッピングする女の子が多かった。買い物しながら、女の子何人かとすれ違っていたら、ある共通点があることに気付いた。
口の周りに、赤ニキビが多い子が多い。
ニキビに限定できないが、小さな赤い吹き出物が、白くきれいな肌に点々としている子が多いなと思った。一度そのことに気が付くと、そのあとはもう「あ、あの子も」「あ、その子も」とそこに注目してしまう。
夏の日差しをものともしない白い肌をキープしながら、小さな赤い点々をお化粧でなんとかカバーしようとする女の子たち。彼女らにとって赤い点はストレス以外の何物でもないだろうなぁ…… と思う。そう思うのは、私も15年ほど吹き出物に悩まされ続けてきたからだ。
■美肌への道は「食事・睡眠・運動」の3つに勝るものがないという真実
中学2年生のころから思春期ニキビといわれる赤いニキビが頻繁に顔にできた。口のまわり、こめかみ、髪の生え際にもできたけれど、眉間にできたときは休学したくなった。
高校時代の写真には、顔の半分から下がプツプツしたニキビの赤みでいっぱいの私がうつっている。気にしないようにはしていたけれど、まわりの子の肌はきれいで、自分の肌にいつもげんなりしていた。
心配した母が評判の良い皮膚科のお医者さんを探してくれたので、電車を40分乗り継いで、月に一度通った。2年くらい通ったが満足のいく肌にはなれなかった。
35歳の今、たるみ毛穴やくすみなど別の悩みを抱えるようになり「吹き出物」に頭を悩まされることはなくなった。月に一度は口のまわりにできていた吹き出物も、ここ数か月はできていない。
何をしているかというと、肉・魚同様に野菜をたくさん食べること、12時前には眠ること、週に一度はたくさん体を動かすこと。この3つだ。
美肌の基本ともいわれていることで、結局どんな美容法も着地点はここに落ち着く。シンプルだけど、慣れるまでがなかなかつらいこの3原則。でも体はちゃんとこの3つを欲していることが、やってみると分かるようになった。
そして、目に見えて私の肌から吹き出物を消してくれたもの。それが「ノースキンケア」である。
■食事・睡眠・運動+「ノースキンケア」が最強説
私が今はまっている美容法は「スキンケアは何もしない」だ。これは、肌断食と呼ばれることもある。
4ヶ月前から化粧水や乳液、クリームなどのスキンケアは一切つけていない。
メイクは日焼け止め効果のあるフェイスパウダーと口紅とアイブロウ、マスカラのみ。すべて石鹸で落ちるメイクをしているので、夜は洗顔石鹸を行っている。でもそのあとには何もつけない。
朝はぬるま湯洗顔のみだが、今はほとんど水洗顔になっている。水洗顔のあとも何もつけず、出かける日はいきなりここにフェイスパウダーをはたく。
そんな生活で、吹き出物がほとんどできなくなった。
正確にいうとたまに小さな小さな白ニキビができることがあるが「できたな」と思った翌日にはその大きさのまま乾燥して、そのまた翌日にはぽろっと角栓みたいにとれて、肌のへこみもない。
だから「できたな」と思っても明日には良くなるだろう、という算段がたつのでストレスもない。それが精神的にも良い循環になるのだ。
なによりスキンケアをしないのでお風呂から上がって髪を乾かしたらすぐにベッドに倒れ込むことができる。ずぼらな私には最高な夜だ。
どうしてもっと早くからこのスキンケア法を始めなかったのか、それだけが悔やまれる。
■これからの季節はマスクで隠せるから始めやすい
とはいっても「ノースキンケア」には耐えなければならないことがある。
私の場合、このやり方は角栓がものすごくできる。特に口のまわりがすごい。よ~く目をこらしてみると、白い小さな角栓が毛穴からちょこちょことのぞいているので、どうしても気になってしまうのだ。
肌断食に関する本を読んでみると、こうした角栓はノースキンケアを続けているとなくなってくる?らしいのだが、4ヵ月たった今も角栓はでき続けている。
しかし、肌をいためるため、けしてこすってはならない。
ではどうしたらいいのか。
さまざまな実験の結果、角栓はひどくたくさん出るときと、そうでもないときがあり、ひどくなるのはどうやら「前日にフェイスパウダーを何度もはたいたとき」「熱めのお湯で洗顔しているとき」だということが分かった。
だから、必要でない日はパウダーは最小限で済ますこと(もしく使用しないこと)、洗顔はお湯ではなく、水に近いぬるま湯で洗うことに気をつけている。気をつけていると、口まわりの角栓は落ち着いていく。
ただ、肌の変化が大きくて人目にさらすのはちょっと…… という日もある。そんなときはマスクで顔を隠している。これからこの美容法をはじめようという人は、あと1、2ヵ月待ってみるといい。インフルエンザが流行りはじめればマスクをつけていても、何の違和感もないからだ。
私にはこの美容法はかなり合っていた。吹き出物ができないのは、それだけでありがたいこと。
これからも続けて、肌の変化に注目していきたい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?