dApp Staking v3 ユーザーガイド
(はじめに)
この記事はAstar Network Core Teamが執筆した「DApp Staking v3 User Guide」を日本語に意訳した記事です。機械翻訳だとニュアンスが中々分からない箇所を、日本人が読みやすいように意訳しましたのでご参考にしてください。
本記事の目的は、ステーカーや開発者が必要とするすべての手順を詳しく説明し、dApp Staking v3へのスムーズな移行をを実現するためのものです。
dApp Staking v2→v3 移行について
移行にあたっての重要なポイントは以下の通りです。
・すべてのステーカーとdApp(開発者)は、dApp Staking v3がローンチされる前に報酬をClaim(請求)する必要があります。
・現在上場しているすべてのdAppは移行されます。dApp(開発者)自らが手続きすることはありません。
・ステーカーのロックされたトークンは自動的に移行されます。
・dApp Staking v3 移行後はステーキングが解除される(ロックはされたまま)ので、ステーカーは再度ステーキングする必要があります。
・トークンをロックしても報酬が発生しません。報酬を得るにはステーキングをする必要があります。
・v3がローンチされると、v2は削除されます。
📌 移行前に行うこと
【ステーカー】
① 移行前に、報酬をClaim(請求)してください。報酬はいつでもClaim(請求)できます。v3がローンチすると、v2の未請求報酬にはアクセスできなくなります。現在、未請求の報酬を代理でClaim(請求)しています。詳細に関しては、こちらForumで確認してください。
② v3ローンチ後はすべてのステーキングがゼロにリセットされます。dAppを精査し、再度どのdAppにステーキングするか選んでください。またv2でステーキングしていたトークンは、すべてステーキングが解除されますが、トークンはロックされたままであることを忘れないでください。報酬を得るには再度ステーキングをする必要があります。
【開発者】
① v2の報酬を必ずClaim(請求)してください。Claim(請求)しないと報酬はすべて失効します。
② 積極的にコミュニティやステーカーとコミュニケーションをとって、自身のdAppにステーキングしてもらえるよう働きかけてください。
v3移行に関する情報は、こちらのForumを参照してください。
dApp Staking Audit(監査)
dApp Staking v3 の監査は「SR Labs」によって行われました。詳細は監査報告書をご覧ください。
dApp Staking v3 対応ウォレットについて
Ledger(Native) ユーザー
Ledger(Native)ユーザーは、dApp Staking v3でステーキングや報酬のClaim(請求)が一時的にできなくなります。なお、トークンの引き出しは可能です。
・なぜ、このような制限があるのか?
Ledgerが開発中のPolkadot/Kusamaパラチェーン用の汎用アプリ「Polkadot Generic App」が実装されないと、dApp Staking v3の機能が全て利用できない仕様になっています。「Polkadot Generic App」は数ヶ月以内に実装される予定です。
・何か対応策はないのか?
Ledger(Native)から、dApp Staking v3に対応しているウォレットにトークンを移行してください。v2からv3の移行期に報酬が一時停止する期間があり、その間に「Unbond」すれば v3に移行した後すぐにトークンを引き出すことができます。通常「Unbond」期間中は報酬が発生しませんので、上記の方法でトークンを移行することが推奨されています。
詳細については、公式ドキュメントやForumの投稿内容をご確認ください。
Ledger(EVM) ユーザー
Ledger(EVM)ユーザーはdApp Staking v3の機能を全て利用できます。
その他(Native・EVM)ウォレットを利用しているユーザー
その他(Native・EVM)ウォレットを利用しているユーザーもdApp Staking v3の機能を全て利用できます。
ステーキング
dApp Staking v3では「Period」終了時にすべてのステーキングが解除されます。新しい「Period」が開始されたら、ユーザーは再度dAppにステーキングする必要があります。
① ポータルにアクセスする
Astar ポータルにアクセスし、dApp Stakingのページをクリックしてください。次に、正しいネットワークに接続されていることを確認してください。
・Shibuya Network:テストネット
・Shiden Network:Kusamaメインネット
・Astar Network:Polkadotメインネット
② dApp(プロジェクト)を調べる
dApp(プロジェクト)について詳しく知るために、dApp(プロジェクト)のカードをクリックしてください。また、ForumやDefilLama、DappRadarでもdApp(プロジェクト)を調べることができます。
③ 投票&ステーキング
dApp Stakingページにある「Vote/Stake today」ボタン、またはdApp(プロジェクト)ページにある「Vote & Stake」ボタンをクリックしてください。
「Voting(投票)」ページにアクセスしたら、応援したいdApp(プロジェクト)を自由に選んで、希望する金額を入力してください。「Confirm(確認)」ボタン上部に、ステーキング可能なトークン数・ロックされているトークン数・既にステーキングされているトークン数が確認できます。
最後に「Confirm(確認)」をクリックして、トランザクションに署名してください。
詳細については、公式ドキュメントを参照してください。
ステーキング&報酬Claim(請求)の管理
ステーキングの管理
ステーキングを行った後、アセットページに「STAIKING」という新しいパネルが表示されます。このパネルでは、ステーキング・ロックされたトークンの確認や、報酬のClaim(請求)を行うことができます。
・Locked amount:ロックされたトークンの合計数
・Unlock (↑):ロックされたトークンを解除する
・Stake (↓):ロックされたトークンをステーキングする
・Staked amount:ステーキングしたトークンの合計数
・Rewards:基本報酬とボーナス報酬の推定合計数
・Available:獲得した基本報酬の推定合計数
・Bonus:獲得したボーナス報酬の推定合計数
報酬のClaim(請求)
報酬をClaim(請求)するには「Claim」ボタンをクリックしてトランザクションに署名してください。未請求の報酬(Eras)が多い場合は、複数回に分けてClaim(請求)する必要があります。
ステーキングしているdAppsの管理
「My dApps Panel」では、ステーキングしているdAppsの確認およびステーキングの管理ができます。
・Bonus:ボーナスを獲得できるdAppsにチェックが入ります。
・Move (→):dApps間でステーキングされたトークンを移動できます。
・Add (↓):追加でトークンをステーキングできます。
・Unlock (↑):トークンのロックを解除できます。
dApps間のトークン移動について
dAppにトークンをステーキングした後、いつでも他のdAppにトークンを移動することができます。
① アセットページの「Staking Panel」にアクセス。
②「My dApps」から、トークンの移動元のdApp の「Move (→)」ボタンをクリック。
③ トークンの移動先のdAppを選択し、希望する金額を入力して「Confirm(確認)」をクリックして、トランザクションに署名。
dApp間の移動の際は「ステーキングを解除→新たなdAppにステーキング」の手順となるため、獲得する報酬に影響が出るのでご注意ください。
ステーキングの解除
アセットページの「My dApps Panel」から「Unlock」をクリックして、トークンのステーキングを解除することができます。
① ステーキングを解除したいdAppの「Unlock (↑)」ボタンをクリック
② ステーキングを解除したい金額を選択するか「Max(最大)」ボタンをクリック
③「Start Unlocking」ボタンをクリック
トークンのステーキング解除を行うと、パネルに「Unbonding」という新しいウィンドウが表示されます。
・「Remaining Days」では、トークンを引き出すことができるようになるまでの日数またはEraが表示されます。
・解除期間が終了したら「withdraw」ボタンをクリックして、トークンを引き出す必要があります。トランザクションに署名すると、ウォレット内でトークンが移動可能になります。
以上です。
dApp Staking v3 移行はAstarにとって大きなアップグレードとなります。
移行に際して不明点などがありましたら、XなどでDMをいただければ対応しますので、気兼ねなくどうぞ。