Astar Evolution フェーズ 1の解説とフェーズ 2の考察
Astar Evolution フェーズ 1が明らかになりましたね。Astarエコシステムにとって非常に大きな発表であり、その内容に驚かれた方は多かったのではないでしょうか。
Sony Block Solutions Labs(以下、Sony)とStartale Labsが共同でブロックチェーンを開発していたことは既に公表されていましたが、まさか「Astar zkEVM」が「Sonyチェーン=Soneium」になるとは思いませんでした。
この記事では、Astar Evolution フェーズ 1で「何が起こったのか?」と「今後何が起こるのか?」の2点を分かりやすくまとめていこうと思います。
より詳細について知りたい方は、公式ブログをご覧ください。
何が起こったのか?
今回のAstar Evolution フェーズ 1で起こったことを、大きく3つにまとめて解説します。この3つを理解すれば、全体像は把握できると思います。
Sonyが「Soneium L2」をローンチすると発表
Sonyが、OP Stackを利用して「Soneium L2」をローンチすると発表しました。つまり、コインベースの「Base」と同じ技術スタックで開発をすることにしたということですね。
また、ローンチパートナーに「Opitimism」や「Chainlink」など超トップティアのプロジェクトが入っているので、かなり期待されていることがわかります。(噂によると、Opitimismから「Base」と同等の待遇を受けられるとか…)
ローンチのスケジュールについては、月内にテストネットがローンチ、年内にメインネットがローンチになる予定とのことです。
「Astar zkEVM」が「Soneium L2」に移行
このポイントが非常に重要です。とてもざっくりいうと「Astar zkEVM」が「Soneium L2」になります。つまり、AstarとSonyのブロックチェーンが融合するということです(厳密には違いますが、わかりやすさを重視するためにこのような表現をしています)
「Astar zkEVM」はPolygon zkEVMを技術スタックとして採用していましたが「Soneium L2」に移行することで、チェーンタイプが「OP Rollup」になります。ユーザーからすれば、ガス代も安く、チェーンの性能も上がるので個人的には良いことだと思います。
また「Soneium L2」の移行にあたり「Astar zkEVM」へのデポジットが停止されるなど「Astar zkEVM」の運営を閉鎖する方向に動きます。「Astar zkEVM」で展開していたプロジェクトともコミュニケーションは取れているそうで、彼らも「Astar zkEVM」から「Soneium L2」に移行していくそうです。DeFi、NFTなどプロジェクトによって移行方法は変わりますので、各プロジェクトのアナウンスは要フォローですね。
また、すぐに「Astar zkEVM」が閉鎖することではなく、段階的に進めると言っているので、当たり前ですが、この辺りは慎重に行われるそうです。
今回の発表は「フェーズ 1」であり「フェーズ 2」も予定している
今回の発表に驚いた方は多いと思いますが、これはあくまで「フェーズ 1」であり、今後「フェーズ 2」を控えているとのことです。
具体的な時期や内容については、時期を見て発表がされるとのことです。
今後何が起こるのか?
今回の発表によって、今後何が起こるのか考察してみようと思います。
まずは「Sony Groupの会社のプロジェクトがSoneium上でdAppを展開する」ことが考えられます。今回「Soneium L2」を開発した会社は「Sony Block Solutions Labs」というSony Groupの会社です。Sony Groupとして、ブロックチェーンを開発するということは、グループ会社のコンテンツをブロックチェーンで展開するのは自然の流れだと思います。
これはコンテンツ不足と言われているブロックチェーンにとっては非常に大きいことだと思います。エンタメ・エレクトロニクス・ファイナンスと幅広い分野で事業を展開しているSony Groupの会社が本気でブロックチェーンを活用した事業を行えば、それこそマスアダプションに一歩近づくのではないでしょうか。
次に考えられるのが「Astar L1 と Soneium の融合」です。
今回の発表で「Soneium L2」と表記しているあたり「Soneium L1」が次に展開される気がします。また「フェーズ 1」と「フェーズ 2」を分けているあたり、そう考えても不思議ではないと思います。
ただ、仕組み上、色々な制約があり、実現までに様々な障壁があります。この辺りが整理された時に「フェーズ 2」が明らかになるでしょう。
また、ASTRトークンがどうなるのか気になりますよね。もし「Astar L1 と Soneium の融合」が実現された時には、トークンのリブランディングが最も合理的でしょう。その時に意識したいのは交換比率です。1 ASTRトークンに対して、新しいトークンがどれだけもらえるかがASTRホルダーにとって重要だと思います。まあ、この辺りは全く情報が出ていないので、あくまで推測ですが、なんだかワクワクしますよね。
以上です。
「Soneium L2」がコインベースの「Base」並みに成功すれば、Sony Groupがブロックチェーンに対して、更に力を入れてくる可能性があります。
ともにメインストリームへ向けて、盛り上げていきましょう!
GM!(Go Mainstream!)