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『おかえり未来の子』いってきたよ

お友達の学校の演劇見てきた。ガン楽しかったな。友達の芝居してる姿って本当に好き。ニッコニコしながら観てる。幸せ。演劇部でもそんな感じ。部員の芝居、一生見ていたい。

D地区さんは高校の同地区で集まった団体さんだそうだ。めちゃくちゃ羨ましい。そうやって長く一緒に活動できるの、とってもいいな、と思う。

『おかえり未来の子』見てきました。
中央のちゃぶ台にトップサスが当たって、日食みたいになってるの綺麗だった。今回も明かりと音が良かったなぁ。奥側の車、左右からの薄暗い夜の色と、かすかに流れるエンジン音。微妙に噛み合わない会話と久々で持たない間、けど、音は無くならない。
久々に会って乗った車を劇場にそのまま持ってきたような、現実感の再現が良い。この冒頭からの限りないリアリティがより現実にある出来事としての感覚を持てたと思う。

きっとこの話の本題とは離れてるんだけど、見ててずっと、批判すること、拒絶することの難しさについて考えるタイミングがあった。
信心を理由にしたストーカーがキモいって話、付き纏われる側からしたら当然だし、ただの他人がなんども家に来て、いざこざに関わってくるのも迷惑なのもそう。
ただ、そうやって言った勝利(かつとし)に投げかけられた「あなたが正解で、僕が間違いなんですか?」という言葉。
借金抱えてドラッグをポッケに潜ませて、夢に敗れて無気力に実家に帰ってくる。そんな勝利の生き方が正解って言われたら、彼はきっと胸張ってそうとは言えなかっただろうし、だから返答も出来なかったんだろうし。
ペラッペラの偏見とか表層だけの批判はもちろん間違ってるけど、明らかに間違いであるものに対しても、多分自分は悪く言うことはできないな、と思ってしまった。間違いを糾弾できるほどに、自分の人生は正解であるのだろうか。そう思ってしまうのは正解というものに対して潔癖すぎるのだろうか。
綺麗事なようで、批判に反撃されて傷つくのが嫌なだけの自己保身である。これもきっと間違いの生き方なのかもしれない。
正解の生き方なんてあるのか。みんなどこか間違いでどこか正しい。落とし所を見つけるのがいいのだろうか、そもそも見つかるのだろうか。

最後の話題は安倍元首相の銃撃事件だった。またこの作品の誰とも違う生き方をして、似たようなところもあったのかも。正解ではないんじゃないかと思うけど、全てを否定するほどの、身の綺麗さもないし、全てが間違いでもないのかもしれない。
この現実的な質感が、ダイレクトに感じれたと思う。


用語集がめちゃくちゃ助かった。
当パンのコメントも熱くて良かったなぁ。また王子で見てみたい。

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