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『皇太子の道』デンマークのドキュメンタリー  NHK 「BS世界のドキュメンタリー」2020.4.30

デンマークのフレデリック皇太子の家庭に長期密着取材したドキュメンタリーです。ウィキペディアには「デンマークの君主制の歴史は深く、日本に次いで世界で2番目に古い君主国ともいわれている」とあります。しかし、この王室の開けっ広げなこと。皇太子と皇太子妃が座る後部座席を助手席からカメラで撮る、というくらいの密着取材を許しているのです。そういうショットが何回もあるのです。

『ナチスに屈しなかった国王』で描かれたように、ノルウェーはホーコン七世がナチスに抵抗しましたが、デンマークはほぼ同時期にナチスに侵略され、早々と軍門に下ります。その時のクリスチャン10世はノルウェー王ホーコンの兄、その孫が現在の女王マルグレーテ2世。で、フレデリック皇太子となります。

デンマークは1953年の法改正で、男子優先だが男子がいない時は女子に王位継承権が認められ、マルグレーテ女王は王位につきました。その後、2009年には性別に関係なく長子が継承することに法改正されています。

フレデリック皇太子はことし51歳。妻のメアリーさんはオーストラリア人で、シドニー五輪のとき、シドニーのバーで出会ったといいます。2人の王子と2人の王女がいるのですが、継承順位は生まれた順と同じです。

なかのいい家族です。海岸を犬を連れて散歩する、薪を積んだクロスカントリー車を自ら運転し家族で山に出かける、乗馬をする…いつも子どもたちと一緒です。公務で外国に出張したときも、iPhone(たぶんfacetime)で家族との会話はかかさない。スポーツマンで、IOCの委員。全然えらそうでなく、北極圏スキーレースに参加するときなど、ロッカーは一般と一緒、スポーツ観戦のあともどんどん選手のなかに入っていきます。「DANMARK」とプリントされたTシャツでジョギングしている姿が印象的。デンマークのすばらしき広報マンです、

2020年4月30日再放送
英語題 My Path A Prince of Very Modern Times
製作年 2019年
製作国 デンマーク
配給 アンプラグド
放送時間 45分
ディレクター/撮影 ヘンレク・ロンウー、マス・ヤアアンスン

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