見出し画像

2021年 15回目のキャンプ in 田貫湖キャンプ場(12/18〜12/20)

 本当は御殿場のグランピングキャンプ場に行く予定だったんです。でも前回の本栖湖から湖畔キャンプを引きずってて。それでね、かみさんたら『ゆるキャン△』なんか見返して、ため息つくんですよ。
「いいなぁ」って。
 望みは叶えてあげたい。甘いかもしれないけど、よろこぶ顔が見たい。なので頑張りました。湖畔のキャンプ場をあちこちチェックして。そしたら予約が取れちゃった。しかも春先に天候不良で諦めた田貫湖。そう、これはリベンジなのだ。それも駐車場に近いAサイト。思わずヨッシャとガッツポーズ出ましたね。なぜならこのキャンプ場、予約可能期間が短い上に人気が高いので、すぐに埋まっちゃうんです。
「田貫湖取れたよー」と言ったら喜んでくれた。もうそれだけで嬉しいよね。

カートを買え!

 田貫湖キャンプ場はオートキャンプ場では無いので、駐車場からサイトまでは荷を運ばねばなりません。しかも区画ではなくフリーサイト。混雑具合ではだいぶ遠くになっちゃう。それで、いずれ買おうと思ってたカートを入手しました。いつものAmazonで。

かわいいでしょ?

強行!?

 ところがキャンプ3日前に、かみさんが腰を痛めてしまった。軽いギックリ腰。どうなるキャンプ!?
 前日まではキャンセル可能なので、3日間、無理をせず、させずに徹して、だいぶ良くなったとか。本人がどうしても行きたいと言うので、キャンプ場ではいっさい何もしない事を条件に決行することにしました。設営から撤収まで、全部ひとりでするのかぁ。結構ハードだなぁ。

早出したのはいいけれど?

 田貫湖キャンプ場の便利でもあり、不評でもあるところが、チェックイン、チェックアウトの時間。朝8時から受付が出来る。つまり朝イチでチェックインすれば、初日から「ホテル三日月」並にゆっくりたっぷりの〜んびり出来ちゃう。チェックアウトは12時なので、フルに時間を使えば一泊は28時間。お得な感じ。なので朝の6時には家を出ました。
 しかし問題はこのタイムラグ。道が混んだり迷ったり、なんだかんだで到着は8時半。すでに張ってあるテントの隙間に場所を確保し、少々の難にも我慢して設営してみれば、周囲のテントが次々と撤収して行く。設営場所が満点なら良いけど、土が出てたりぬかるんでいたり。背に腹はかえられぬと我慢してみれば、後から周りが居なくなる。状況の良い場所が空いたとしても、すでにペグもしっかり打っちゃって、今更移設もできやしない。そんなことが起こるんです。
 それでも湖に近く、視界の範囲にテントが張られない位置に設営できました。しかしやけに足元がよろしく無い。理由は翌朝に気付きます。

湖を独り占めしてる気分

不安……

 設営疲れもあって、初日はのんびり過ごすことにしました。さっそく乾杯したいけど、まずは薪を買って来ねば。受付で説明を聞いた時、「今朝は-4℃でした」と。それは寒い。焚火が無いと外に居られない。だけどキャンプ場で売ってる薪は700円。気持ち高いかな。富士宮からキャンプ場に来る途中の、すぐ近い場所に薪屋さんがあって、そこは500円と看板が出てた。車で向かうと、来る時に見落としてた薪屋さんが、もっと近くにありました。一束400円とさらに安い。穏やかなおじいちゃんが店番してます。とりあえずそこに出てた5束を購入。焚き付けもくれてありがたい。夏までは良かった道志の「オババの薪」は、売れ過ぎて乾燥不足になってしまって閉口したけど、この薪は如何なものか?
 テントに戻ると、近くに若いファミリーがテントを設営してました。3歳と1歳ぐらいの幼児、そして小型犬つき。しかも無駄吠えがすごい。5分と黙っていない。嫌な予感がする。

まずは乾杯

 テーブルとチェアを出したら、とりあえずワインを開けます。これは恒例行事なのだ。目の前の富士、湖面、散歩するカルガモ。空は抜けるように青い。薪はことのほかよく燃える。これは「オジジの薪」と名付けよう。次に来る時にもあの薪屋さんに寄ろう。
 カラで飲むのは身体にも良く無いので、軽い食事を作ります。我が家では定番のわさび餃子。今回はガーリックマーガリンで焼いて、シュレッドチーズを乗せて見ました。これはこれで美味い。

ホットサンドメーカーは優秀なのだ

 夕方、富士が赤く染まります。北側から満月まで上り始め、絶景絶景。当時に気温がグッと下がる。寒さが楽しい。

絵に描いたような富士

寒いね!

 今回はローテーブル仕様にして、テーブル中央に焚火台をセットしました。でも焚火に鍋を掛けると真っ黒になっちゃうので、サイドテーブルにガスコンロを置いて、そこで鍋を温めます。こうすると暖も取れるし食事も楽。しゃぶしゃぶ用のラム肉ですき焼きを作ったのだけど、写真を撮るの忘れちゃった。途中で缶のカットトマトを投入してイタリアンっぽく味変。美味しい。
 しかし気温の降下が早い。0℃ぐらいにはなってるかも?
 食事が済んだらテントに入りましょう。テントの中にはあらかじめストーブを点けておきましたので、ぬくぬくでのんびりお酒を飲もう。
 ちなみにこのマガジンで何度でも言うけど、テント内での火気使用は原則禁止! 火事と一酸化炭素中毒は舐めちゃいけない。延焼対策をして、換気口を開けて、COチェッカーは絶対用意して! その上で自己責任。命に関わるからね。
 テントの中はヒマなので、タブレットで動画を見てました。ドラマの方のゆるキャン△。ふかふかぽっちゃりの犬子かわええ。アニメの方も犬子かわええ。ええなー。

気持ちいい朝

 心配した隣の犬も、おチビさんたちも夜は良い子たちでした。静かにしてくれたので、朝までぐっすり。
 気持ち良く目覚めたので、朝は昨夜の鍋の残りに生パスタを投入。オリーブオイルとチーズも乗せてナポリタン風です。そして起き抜けのワインが美味い!

なぜ家で作ると「普通のパスタ」になってしまうのか

 ここで気付いたけど、気温が低いのですごい霜柱が立つんです。歩くとザクザク言う。4cmはありそうなくらい。これが溶けるので地面が泥濘むんですね。それに水道が凍る。朝一番は水が出ません。蛇口を開けてしばらく待つと、ポタポタからチョロチョロになって、やがで水が出る。ここはお湯など出ないので、手が切れそうなほど水が冷たい。冷水なので食器も綺麗にはなりにくい。あらかじめ良く拭き取ってから洗いましょう。脂なんて固まるだけですから。
 トイレは女性の方は暖房便座らしいけど、男は黙って堪えるのみ。トイレは割と清潔でした。

駐車場にいちばん近いトイレ。他にもあります

散歩?

 朝食の片付けをして、レンタルサイクルで湖を一周しました。30分300円、1時間500円。普通に走れば20分で周れるけど、ゆっくり景色を楽しみたいので1時間。
「お父さん、自転車乗れるの?」
 なめんな。これでも20代にはバイシクルトライアルやってたっつの。ママチャリでウイリーは無理だけど、今でもバニーホップぐらいは多分出来る。……たぶん。
 自転車が20年ぶりと言うかみさんを先行させます。これはバイクでも一緒。後ろで何かあったら気が気じゃ無い。ミラーがない自転車じゃ前向いて走ってられないから。
 人造湖の田貫湖は一周が約3.3km。キャンプ場から半周で湖面に張り出した展望台と、たぬき神社があります。そこで一休みして神社にお詣り。これも我が家では恒例で、キャンプ場近くの神社に寄って、無事に再訪できることを願います。

御賽銭箱が無い。そしておでこの出た狛犬が可愛い
展望台正面が田貫湖キャンプ場

 3/4周した辺りが国民休暇村富士。ここには日帰り入浴出来る温泉もあります。その温泉からの眺めが最高なのですが、サイクリングロードからも良い眺めが。本当に偶然だけど、シャッターを切る時だけ風が止んで、逆さ富士が撮れました。

絵葉書みたいな景色

 最後はキャンプ場を縦断する感じで戻ります。他のキャンパーのテントやサイトの様子を眺めつつ一周が終了。あちこちで足を止めたので、50分ぐらい掛かりました。自転車を返してから受付棟の売店に寄って見ました。奥には食事が出来るカフェもあって、座敷があります。生ビールを注文して窓に向いた特等席に。ソファーに座り、富士を眺めながら飲むビールは最高です。

ランプで富士が隠れちゃった

 カフェの一角にアウトドア用品を売っていて、そこで小さな灯油ランプを買いました。写真とは逆の、ホヤが透明で下がオレンジの。シンプルな形で気に入りました。

夜を楽しもう

 翌日は撤収。ならば今夜は焚火を楽しもう。ランタンを盛大に灯し、焚火を構いながらお酒を飲みます。これぞキャンプの醍醐味。これをするためにキャンプしていると思う。
 私たち夫婦は世間一般より一緒にいることが多いようです。朝夕の食事は2人で食べるし、休日はほとんど離れません。趣味も共通でバイクとキャンプ。だから普段から会話は多い方だけど、それでも焚火を眺めながらの会話は格別に楽しい。幸せな時間です。

家より居心地の良い場所
買ったランプの点灯式

撤収はいつも寂しい

最終日も快晴。本当はもっと居たいけど、有給取って来てるから帰らなくちゃ。チェックアウトは12時と少しのんびり。日当たりもいい場所だったので、タープもテントもよく乾きます。
 オートキャンプ場では無いので荷物の運搬は大変だけど、カートが活躍してくれました。ここにはリヤカーも十分にあるので、カートが無くても安心。
 撤収完了したら国民休暇村富士に立ち寄り、温泉に入り、さっぱりしてから帰りましょう。晴れていれば湯船から素晴らしい景色が楽しめます。新東名の新富士ICも近いので帰りも楽々。ここは定泊することになりそう。

 さあ次は年末年始の年越しキャンプだ。楽しみはまだまだ続くのだ。

データ
普通テント/平日前泊:¥2,500-  休日前泊:¥3,500-
タープ:¥1,000-
サイト利用料:¥200-/1人
温水シャワー:¥200-/5分
薪:¥700-
国民休暇村富士 日帰り温泉:¥800-(11:00〜14:00)
駐車場無料
キャンプ場利用は要予約 https://tanukiko.com/